
10月30日は、ワクチン二回目接種を完了した事から秋田の協和の練習会に出してもらえた。しかし 終わった13spと終わりかけのスパコルのホーネットで、この時期朝夕の移動は非常に危険と秋田側の方々に気を遣って頂き またMT03をお借りしてのジムカーナ練習という事に。
自分にとり、今年度最後のジムカーナ練習会だったが、走り込んでタイムを出す、また感覚を戻しながら走っていくという事に対し 準備というか、メンタル、イメトレ、体調などの面で調整が甘く 現地には11時に着き半日の走行だけだったが、すぐ息が上がっていた。
午後の走行が始まる前にコースウォークを3周ほどしてからMTに跨り、まずは8の字で体を慣らしていく。初のα14だったが、やはりスパコルに比べるとちょっとグリップの抜けが早いというか、進入のリアブレーキが甘いと割とダダダッとロックさせてしまうのが慣れなかった。
段々に攻めた8の字にと言う所で、バンク&舵角がついた所でリア踏み過ぎと慣れないアクセルレスポンスから、きちんと開けられずぼてごけ、しかもかなり痛い転び方をしてしまう。夏に比べてほんとに乗れなくなっている事を痛感しつつ今度はコースへ。
走ってみると驚く程、コースを忘れる。何回も何回も走って漸く走り切れるかどうかと言う程にコースを忘れる。 この部分はメンタル、そして体力面の準備の甘さがモロ効いてるなと思った。走る事自体にいっぱいいっぱいで、特にセクションとセクションの末端の所に回転があったりすると 回転自体に必死になって、終わって次にと言う所ではもう完全に迷子になる。
そんなこんなで苦戦しながらも、東北cシードの先輩の1秒落ちまでは詰められた。
タイムはまぁ今の状態ならまずまずなのかも。
回転できてないが、スラロームがそこそこ乗れていたのだと思う。
また、MT03の癖の部分も、段々に他人のバイクって言う見方から踏み込んで、乗り慣れた視点でいい所悪い所見えてきた。
倒し込みが軽く、また全体に車重の軽さも生きて操作がし易く、加速もローギアード化によりフロントが浮きかける程充分に良く、セルフステアのつき方も素直。
一見弱点無しに見えるのだけど、アイドルアップで相当良くなっているが 極低回転からの開け始めでやはり二気筒特有なのか、FI特有なのかドンつく場面があってホーネットみたいに惰性で回し切れない所が、ハンドルロック時に難しさを出す。また、どうも脚の動きがきっぱりある一定の所までスパッと入って、またスパッと戻る、やった事がそのままに反映される遊びの無さが自分には難しく感じると気づいた。
タイミングを計れて曲げたい所で最大限に荷重できればとんでも無く速い筈だがそれができない。そんな事を考えつつ走り一旦休憩。
休憩しても疲労が癒えにくく、もう気分を変えて別の車両、カワサキのDトラッカーに乗る事にしてみた。実際跨ると、持ち主の体重に合わせたと言うテクニクスサスの沈みが浅く、本当に腰高でおっかなかった。
そこからダメ元で8の字、タイムは出ないが何となくターン時に荷重を掛け易い感覚。
謎に乗り易い。その乗り易さからいくらも八の字をせずにコースへ…。
結果、走り込む程に、走る度に何をどうすればいいか分かる感覚があってびっくり。
まず当たり前だが、軽い。特にフロント周りに余計な物がなく、動きがクリア。
舵角のつき方はセルフが弱くて慣れないが、それを他の部分が補いまくる感じ。
突っ込みはどんだけ進入でバンクしようが、勢いを付けようがサスが受け止めてくれる感覚、また、立ち上がりもサスの懐の深さとシングルエンジンによるタイヤの滑りの感知のし易さからばんばん開けていける。
また、乗車位置の高さが 単発のターンで自分の上体をパイロン上に置いてバイクをパイロン外周で振り回すような乗り方のし易さに生きてきて、兎角単発のパイロンターンがやり易い。
上体の自由度もかなり高く、バイクの上で上体を捻りまくれる所も好みで、初めてパイロンコースでモタード乗って、がっつり惹かれてしまった。
ホーネットではあの安心感、如何様にも乗れる感じ、進入、立ち上がりでの攻め具合、ちょっと今は出せないなと思った。
一回一回の走行でタイムが詰まっていき、MTのタイムにこそ及ばなかったが、物凄いショックを受けてその日の練習を終えた。
あの日から、今までほぼ見なかったモタード選手のジムカーナ動画を見るようになった。
そして1週間後、今度は旧友を呼んでのレンタルカート走行会を八幡平のサンマリノサーキットにて行った。
天気に恵まれて現地入りし、意気揚々と受付する。
しかし何と 連絡が現地係員に伝わっておらず 急遽我々の6人をその場で、他の走行グループもいながらに詰め込むという 何とも言えない対処からスケジュールが滅茶苦茶になりつつ始まる。
今日が初めてのカートの人もいると言うのに、酷い状況に、皆を呼んだ自分としてはテンションが下がる。
それでも何とかグループ内で話し合い、助け合い、教え合って走り出す。
2年ぶりのカート、後ろを引っ張りつつ走るが、そうした色々な悪条件も押し返す程に走ってしまえば楽しい。久々だし、今日が初の人もいるしで タイムはどうでも良い等と思っていたが案外走り出すと数字は気になる物。
それなりに、自分なりに考えて走り込んでしまった。
最終的に、調子の良い2号車で出したタイムが、デューロタイヤ、ヤマハエンジンになってからのコースベスト?なのか?
紙面右下に提示した41秒6の約1秒落ち。
甘い見方をすれば久々にしてはいい所まで行ったのでは無かろうか。
この1秒、今後詰めていくにはと考えると、結局はやはりブレーキだと思った。
コース内に2箇所あるブレーキングポイント、この2点のブレーキだが、自分はどちらも、テールスライドを嫌ってだらだらと踏んでしまう曖昧さがある。特に1箇所目の 外周回ってからの突っ込み、オーソドックスに手前で減速かけていたが どうも思ったより深く突っ込んだり、姿勢を変える変えないで突っ込み方を試す事で新たな方向性が見えるかもと思った。
それに、突っ込み方、ブレーキの踏み方も現状は明らかなアンダー方向での突っ込み、明らかなオーバー方向での突っ込みしか出来ないが、その間の、ゼロカウンター的な突っ込み方がブレーキでコントロールできたら?どうなるだろか。その辺が今後の課題になりそうな気がしている。
また、今回の走行会、一つ楽しみがあった。
中学の同期の女性を呼んだのである。
この人、9年程前の地元歳祝いのお祭りの際に15シルビアでドリフトを頑張っている、グリップもフィットでたまにやってるとチラッと聞いており、それから たまにだが連絡を取っていた。
何かの機会に走りを通して一緒できたらなと思っていたが自分自身走る車もなくなっており、彼女がドリフトメインという所から 一度も絡む事が無かったのだ。
そして、此度誘ってみた。
隠して彼女は来てくれたのだ。嬉しかったし、またドリフトをやってきたドライバーはどんな走りをするのか、非常に興味深かった。
結果的には、初のコース、慣れないカートと言う所から彼女の持ち味は活かせなかった様に見えたが、次回もある程度同じコースを走り込んでタイムらしいタイムを出したいと言っており、一回こっきりの遊び、イベントという認識で終わらせず 詰めたいと言う意思を感じられて 本当に呼んで良かったと思った。
今後はいいライバルに成長してくれるかもしれない。
また、今回の招集に応えて来てくれた、青森のER34の某氏、久々ながら流石の綺麗な走りを見せていた。小さく周る所などの処理は、一応タイムに勝る自分の自信がザラっと無くなる程にクルッと細かく速く回れている様に見えた。
さらには息子氏は中一でカートデビュー、将来凄い事になるかもしれない。
20代も半ばまで走れば、自分なぞは話にならない程に遥かに越していくドライバーになるんだろうと思う。
お昼にホットサンドメーカーを出して作った餃子、ウィンナーもとても良かった。
サーキット側の塩過ぎる対応で荒んだ心、
ほんとにほんとに 昼食で癒えた。
不満もありながら楽しい走行会を終え、更にはアスピーテラインをシルビアで軽く走らせてもらい、この日は解散。
高速もシルビアを乗らせてもらったが、流石にシルビアは疲労が見え隠れしていた。
だけども 素直に頭が入って、軽くてパワーもあって、足も動いて良い車なんだってのは再認識した。
乗り心地、ティーダよりずっと良し。滑り出しの感知もし易く踏みやすい。
ほんとに良い車だ、シルビア。
このシルビアだが、彼女はずっと乗りたい、エンジンをOHしてまたドリフトをしたい、と話しており、その心意気に驚いた。
そして、それを言うという事に対してのメカニズムの知識の無さにも驚いた。
お互い既婚の身であるから、毎日毎日連絡をとって教えたりチューニングの方向を話し合っていく事はできないが 何らかの形で、少しの協力が出来たらと思った。
昔、トルネオに乗っていた頃、みんとものシュンGRBさんに頂いた、ナルディのハンドルがある。
今はティーダで、ハンドルを変えて乗るまでもないと思って 保管だけしていた。
これは彼女にあげる事にした。
シルビアのハンドルは何と純正、度重なるドリフトで革はボロボロ、所によっては縫製が千切れて革が捲れているし、外径が大きくクラッチを戻すと腿が当たる。これじゃあんまりだと思ったし、やはり車に対して気持ちのある人に、頂き物ってのは使われるべきと。
色々な事柄を詰め込んだブログになってしまったが、辛い農作業がひと段落して、こんな楽しい2日間を過ごす事ができた。
旧友達との親交も、心から楽しかった。
やはり走り続けるのは、良い事だと思った。