XBEEはエクステリアが好きなのでこれについては主旨満足しています。
トルコンATのトランスミッション、自宅駐車場に収まる4m未満の全長、フラットな林道なら走行可能な高目の地上高、税金が安い1Lの排気量、レギュラーガソリンという購入要件に合致していたのでこれ等についても同様です。
3ヶ月程度乗ってみて、先日以前乗っていた車種のオフ会にオゲスト枠で参加させて頂いたり、渋滞に巻き込まれながら少し離れたアウトドアモールへ行ってみたりと、夏タイヤに交換して1ヶ月程乗ってみて、色々判って来たので、走行関連インプレッションについてまとめてみました。
一般道を制限速度内で走るのにおいては、ストレスなく走れ、小回りも効くので、近隣での買い物も、少し遠くへ出かける場合にも便利に使えます。5ナンバー、それもフルでない少し狭めの幅と3.8m弱の車長という小さなボディサイズは、今まで乗っていたジムニーとほぼ同じ感覚で狭い道も走れるので運転に必要以上の神経を使わず楽です。
渋滞中のStop and goでも、パワーやトルクがそれ程大きくないこともあってか、シビアなアクセルワークをすることなく走れ、楽です。
1)先週金曜日には昭島アウトドアビレッジまで買い物に出掛けました。片道約25km、往復で50kmの道程。結構渋滞が続き、Stop and goの連続となりましたが、KUGAと比べても運転はかなり楽でした。近所への買い物、近隣へ下道で出掛けるのにはXBEEはうってつけの車であると感じました。
ワインディング等の急な上り坂でも、一般路の速度制限下では、それ程アクセルを踏み込む必要無く走れます。スポーツモードにすると、更に気分良く走れます。
先週のKUGA MorningCruiseで先行車に続いて走って見て、この速度域においては追従して走れることが確認できたので、凡そ納得の範疇です。
但しシートのサポートが効かないので、横方向のGに対する体の保持につらいものがありますが・・・・。
コーナリングの正確さはこの手の背高な車としては割合良いと思います。ただ、今まで乗っていたAWD方式のFord KUGAと比較すると、やはり大きな四駆性能差を感じました。電制カップリングによる各タイヤへの積極的なトルク配分コントロールをアクティブに行うインテリジェントAWDが、ステアリング操作に対して吸い付くように正確にコーナートレースを行うのに対して、XBEEでは、同等の速度でコーナーに入ると、全く不要だったステアリングの補正が、多少ですが必要になるなど、コーナートレースの正確さに差が出ました。走破性云々の前に、積極的に四駆制御を行うような走行条件では、ADW車との差が露呈します。
また、コーナリング中の挙動として、後輪の接地感が弱いと感じました。後輪が流れる感じがあります。ただ、FF車よりは安定して曲がれる感じはありますが・・・・。
背高の車にありがちな、大きなロールがうまく抑えられているにも関わらず、サスの硬さはそれ程感じません。シートの柔らかさがプラスに働いているのか、運転席に座っている限り、段差を乗り越えても、ドシンといった、突き上げるような衝撃は感じないので、一般の舗装路を走行する限り乗り心地は良い範疇にあると言えます。
しかしながら、残念なことに、凸凹が続くような荒れた路面だと、後部に跳ねるような感じがあり、かなり大きな上下動となります。
先週のKUGA MorningCruiseの集合場所に向かう途中、住宅街の未舗装路を走りましたが、このような左右輪の接地が大きく違う状態で走行する場合、かなり酷いといえるほどの揺さぶられ感が発生しました。後輪のサスペンションは、3リンク系のリジッドサスですが、ジムニーと比べてもかなり大きいので、ともかく、サスの可動域を広げ、設定をもっとしなやかするなど一考が必要なのではと思ってしまいました。後輪の接地感の弱さを感じるのもこの辺りの問題なのかなと思いました。
この状態では後部座席に乗った人、かなり我慢を強いられそうです。フラットな舗装路での段差乗り越えは良く感じただけに、この部分が非常に残念です。
2)先週日曜日には富士山付近を走るKUGAのオフ会にゲスト参加させて頂きました。御殿場までの高速道路走行、集合場所直前での住宅街のダート走行、富士山5合目へ向かうフラットダート走行、御殿場口と藤宮宮口の登山道入り口までのダート走行などXBEEの走りを理解する上での貴重な体感を得ることが出来ました。
高速道路への合流や巡行(坂道の上り含めて)でも、スポーツモードを持ち出すまでも無く、流れに乗って走れます。軽く押さえ続ける程度のアクセルの踏み代が必要なものの、それ程ストレスなく、多少余裕を持って走れます。
しかし、高速域での追い越しについては1Lターボの限界が顔を出します。アクセルをググっと踏んでも強い加速はありません。追い越し車線を使って追い越しを掛ける状況では、後続車との距離を十分に計る必要があります。
直進安定性については残念ながら良いと褒められるレベルにはありません。横滑り防止装置の働きがあるので、横風やトラック脇の通過があっても、ジムニーのようなフラフラ感は無いものの、今まで乗っていたFord KUGAのようなピシッとした直進感は感じられません。時折少しの修正をしたくなりますが、不安定という程悪くもありません。
エンジンの低回転域では、3気筒特有の振動とそれに伴う音の発生がありますが、それ程大きくは無いので、ジムニーについ最近まで乗っていた自分は全く気になりませんが、V6や4気筒のエンジンの車と比較すると、確実に違いはあるので、気にする人には気になるかもしれません。
また、加速の滑らかさ、上質感と言う点でも、今まで乗って来たV6や4気筒のエンジン搭載車と比べると大きな隔たりを感じました。
アイドリングストップからの復帰については、ISGによるサポートのおかげで始動時の振動が小さいです。ここはスズキのマイルドハイブリッドシステムの優秀な点と思います。
通常の走行では殆ど2000r.p.m.以下の回転数で済むので、走行中のエンジン音は気にならないと思いますが、アクセルを踏み込むと結構な大きさで車内にも入ってきます。
他の車外からの進入音や、タイヤが路面からから拾う音は、それなり聞こえて来て、静粛性に優れているというレベルでありませんが、うるさいというほどではないです。但し、多くのSUV達よりは大きいと感じました。
ジムニーでもそうでしたが、フロントウィンドウが立っていて、しかも天地幅が狭めであるため、ルーフとの境が前方になり、視界幅も狭めなので、設置高さの高い信号機に出くわした時、近づいて停止すると、ルーフに隠れて見えなくなるという欠点があります。
この場合、信号を確認するために、頭を前方に突き出し、下げ、のぞき込むような姿勢が必要になるので、これはフロントガラスが立っているシェイプの大きなデメリットです。
巷には、XBEEの良さばかりを示す記事や動画が多く出ていますが、鵜呑みにするのではなく、購入するなら何度も試乗して、自分の目的、使い方に合致しているかも十分に考慮してらの方が良いと思います。
今のところ、他に無い特徴を多く持った車ですので、求めるものが、合えばとても楽しい使い方が出来ると思います。
Posted at 2018/05/27 15:33:13 | |
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