日本一危険と誉れが高い山岳霊場「太田神社」に参拝して来ました。
太田神社は北海道の西の端、せたな町にあり、道南五大霊場の1つにも数えられてます。
本殿に参拝するには海沿いの鳥居からの登山になります。
最初の鳥居の前には車が6台くらいは駐められそう。
まずは急すぎる階段が立ちはだかります。
全139段の石段は平均斜度45度、最も急なところで50度に達するそう。
角度もさることながら石段の前後幅が狭いので歩きづらい。
ロープを使って転落しないようにしたい。
霊場なのでところどころにお地蔵様が。

階段を上りきっても気が抜けません。この先最後まで急登が続きます。
前日に登った黒松内岳の急登よりもきついかな。

ロープを有効に使いながらガシガシ登って行くと「女人堂」が現れる。
山に篭って厳しい修行を行う修験道の山岳霊場は、その多くが女人禁制。
この女人堂は本殿に立ち入ることができない女性の為に、大正時代に女性用の拝殿として建てられたそう。
つまりここから先が本当の修行の場。神聖な場所。
結界をあらわす紙垂(しで)をくぐって前進。
この先、次第に傾斜が増し、足下も浮き石等で不安定になってくる。落石には注意が必要。
歩きやすいよう鉄の階段が設置されているところもある。
樹間から断崖絶壁が見えるところまできました。
最後の鳥居。ここまで30分。

この鳥居の裏には空中に架かる幅約1m、長さ約16mの鉄製の橋が。
転落防止のため青いネットが左右に張られてます。
歩きづらいですがそれほど危険ではありません。
振り返ると絶景が広がってました。
空中回廊を渡りきってからがこの参拝のメーンイベント。
「北尋坊の崖」をよじ登って本殿に向かいます。
この「北尋訪の崖」の岩窟(標高約330m)の中に本殿があるのです。
崖の左に垂れ下がってるロープと鎖状の大きな鉄の輪を使って約7m程の垂直の壁を3点確保で慎重に登ります。
あと少し。
到着。
岩窟は大人5~6人は入れそうな大きさ。
ぽっかり開いた岩窟の中に太田神社の本殿がひっそりと鎮座ましましてました。
一息ついてjから賽銭箱にお賽銭を入れて参拝。
どんな願い事をしたかって?
ここまで安全に登ることができたことに感謝するとともに、
このあと無事に下山できるよう祈りました。(^^;
奥尻島が近い。海が青い。達成感大きい。
ここに本殿を置いたのは、航海の安全を祈るため見晴らしの良い海の見える場所という考えがあったそう。
さて下ります。
崖の下りは3点確保で慎重に。

山道も落石に注意しながら。
樹間から海を臨むところまで降りてきました。

下山。参拝終了。
海側から今回のルートを確認。
コンデジのズームでもなんとか本殿のある岩窟を確認できました。
必ず必要なモノ
登山靴・滑り止めがついたグローブ・お賽銭・虫除けスプレー(夏季)・度胸・引き返す勇気
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登山 | 日記
Posted at
2018/10/14 20:14:43