浦島太郎が海岸で助けたカメはオスかメスかというクイズをどこかで聞いたことがあります。答えはメスですが、それではサンタのそりを引くトナカイはオスか、メスか。正解をご存じの方も多いと思いますが、再確認しましょう。クリスマスも近づいてきてるし。
クリスマスにサンタと一緒にいるトナカイには大きな角が生えてます。
こんな立派な角はやしてるんだからオスじゃね?
まあ普通はそう考えますが果たしてそうでしょうか。
人間は女性の方が大きな角を生やすしね。(^^)
トナカイは哺乳綱鯨偶蹄目シカ科トナカイ属。名前はアイヌ語の「トゥナカイ」(tunakay)に由来します。
漢語では「馴鹿」(じゅんろく)と表記し「人慣れした鹿」という意味。
確かにエゾシカよりはおとなしくヒトになつきそう。
北海道の北に位置する幌延町にはトナカイ観光牧場があります。
つまりトナカイはシカの仲間。
じゃあ、まずはシカについて、その角の生え方を見ていきます。
シカの仲間は一般的にはオスに角が生え、メスには生えません。
男性ホルモン(テストステロン)が関係してると思われます。
シカの角は皮膚由来(外胚葉)でヒトの爪のようなもんです。
春先に角が落ち、その後再び生えてきます。
(ちなみに牛の角は骨由来(中胚葉)で角が落ちることはありません。)
そして成熟に伴いオスジカの角は大きくなり、枝分かれの数も多くなります。
一方、トナカイはシカの仲間としては例外で、メスにも角が生えます。
面白いのは角が落ちる時期。オスとメスで異なります。
オスのトナカイは冬に角を落とします。
(一般的には12月中旬までには落ちてしまいます。)
メスのトナカイは春に角を落とします。
(トナカイのメスはシカのオスのように冬も角が生えたままです。)
であれば、クリスマスに立派な角を持ったトナカイはメス?
どうやらそうとも言い切れないようです。
夏から生え始めたメスの角はクリスマスの時期にはまだ小ぶりで、サンタのソリを引くトナカイのように大きくはないそう。
じゃあ結局オスなの?メスなの?
正解は去勢されたオス。
去勢オスはホルモンバランスが崩れ、トナカイでは角が落ちなくなるそうです。
でもいろいろ疑問がわきますね。
・トナカイの去勢はいつするの?角が大きくなってから?去勢しても角は伸びるの?
・トナカイは何故メスにも角が生えるの?
・オスとメスで落角時期が異なるのは何故?
・トナカイは角で雪を掘って食べものを探すと言われてるけど、冬前に角を落とすオスは餌を探せるの?
トナカイ牧場に行くことがあったら専門家に聞いてみよう。
去勢されたことで性格もさらにおとなしくなるので、去勢オスのトナカイはソリを引くのにうってつけなんですね。
ボクもオカマ(去勢オス)だよ。
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Posted at
2018/12/06 19:43:02