

8月10日、朝から雨の予報だったが、午前中は持ちそうな感じ。
朝食を済ませてから、道の駅の周りを散策。

国道238号線を挟んだ道路向かいのオホーツク海側にはインデギルカ号遭難者慰霊碑があった。
昭和14年12月、旧ソ連の貨客船インデギルカ号が猿払村浜鬼志別沖で座礁・転覆。
この時、極寒の吹雪の中、村民総出で400名以上を救助したとされている。
しかし、残念ながら700名余りの死者がでた。
この慰霊碑は、犠牲者の貴い命を悼み、昭和46年に建立されたのである。
慰霊碑の台座の花崗岩は旧ソ連から寄贈されたものだそうだ。

碑の周りにはアルメリアが植わっていた。
アルメリアの花言葉は「思いやり」「心づかい」。
猿払村の人々の思いやりある勇敢な行動を象徴しているかのように咲いていた。
そういえば、宗谷岬の展望台にあったレストランの名前も「アルメリア」だったな。
大型トラックが頻繁に行き来する国道を走りたくないので、車で移動してから北オホーツクサイクリングロードに進入することにした。
旧国鉄天北線の廃線跡を利用したこの自転車道、事前情報ではかなり荒廃が進み廃道状態らしい。
その情報の真偽を確かめるのも、今回の旅の重要な任務である。

自転車道の猿払村側の入口は市街地にあるとのことだったが、「市街地」とはほど遠い寂しい場所にそれはあった。
幸い自動車駐車スペースがあり。

まあ、北海道だから熊も出るべさ。

走り始めは良かったが・・・

だんだん道路脇の植物が道路の方に張り出してきて行く手を塞ぐようになった。

路面が見えていれば、ブッシュをかき分けて進むことができるのだが、道路に開いた穴や倒木などの障害物が確認できないと危険です。
案の定、嫁が道路上の木の枝に引っかかって転倒。

ロードバイクではこれ以上は進めないと判断し、一般道と交差する地点まで戻ることに。
自転車で藪漕ぎをしたかったら(そんな物好きいるか?)、ここに来るといいと思う。
だけど、MTBならともかく、ロードバイクで走る道ではないですね。

サイクリングロードを離れて一般道を行く。正直なところホッとした。
しばらく走って、浅茅野の集落まで来ると、またサイクリングロードが出現。
この先は整備されてそうな雰囲気なので、再度突入。

浅茅野からクッチャロ湖までは路面は多少荒れていたが、概ね路肩の草刈りがされていて、気持ちよく走れた。

オヤジの糞?

朽ち果ててるわ。休憩所らしいが、こんなところでは休憩できません。
途中、開けたところからクッチャロ湖を見下ろすことができた。このサイクリングロードからしか見ることができないクッチャロ湖の景色。

サイクリングロードの終点からクッチャロ湖方面に向かう途中にあった足湯で休憩。
川崎からキャンピングカーで道内を旅行している夫婦(+ワンコ)と入浴。

クッチャロ湖。静かでとてもいいところ。ここでキャンプするのもいいなあ。
ソフトクリームとホタテマンを食す。
猿払までの帰り、浅茅野までは来た道を辿る。

浅茅野からは、またブッシュ漕ぎ(←あきれるほど馬鹿)。

走ったり自転車を押したりして数キロ進むと一般道に出た。
このまま一般道をスタート地点まで戻る。往復45km。
短い距離だったが、めったに経験ができない思い出深いサイクリングとなった。
北オホーツクサイクリングロードの特徴は自然が豊かなところ。
是非とも再整備してもらいたいが、自然が豊かすぎて熊が出没するのなら、供用はできないだろうな~。
この夏の道北サイクリングはこれで終了。猿払から自宅までは車で戻った。
Posted at 2015/08/19 19:44:43 | |
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自転車 | 日記