
久しく訪れていなかった道北に足を伸ばしてみた。
前の週は増水した沢で溺れそうになったので、今週は、まったり自転車での旅。しかも車で移動しながらの、いいとこどり・つまみ食い的サイクリング。
最初は道北の先っちょを自転車で一周する計画を立てていたのだが、天候がおもわしくなく風も強いので、日和ることにした。

8月8日、出発前、いつものペットホテルに愛犬ネロを預けに行った。
親バカだが、ネロは人慣れしていて性格がとてもいい。
餌をくれる人が大好きだし(だいたいどの犬もそうか)、他の犬に対して攻撃的なところを見せたことがない。
保健所から保護された成犬を貰ってきたので、保護される前のことは分からないのだが、きっと子犬時代に多頭数の中で飼われ、犬同士のつきあい方をマスターしているのだろう。
安心して預けることができる。明後日まで、いい子でいろよ。
ネロを預けてから、エクストレイルにいつものロードレーサー2台(ライスピとデローザ)を積み込み、天塩町に向かう。
天塩町での宿泊は「ホテルいち花」。外観はあれだけど、中は掃除が行き届いていて清潔感がある。テレビのリモコンが使えなかったのはご愛敬(おそらく電池切れか)。
近くの食堂でシジミ蕎麦とかき揚げ定食を注文。本日は天候不順でタコがあがらなかったので、名物のタコ料理はなし。

宿泊したホテルに温泉が無かったので、汗を流しに「てしお温泉」に行った。
「てしお温泉」は強烈な匂いで有名。それもウ○コ臭い、シ○コ臭いらしい。
いったいどれほどの匂いが立ち込めているのか、興味津々で突入したが・・・拍子抜けでした。
私の鼻が鈍いのか(臭い匂いに慣れているのか)、不快な悪臭は感じず。
お湯は紅茶のような色で透明。ヌルヌルします。そしてとてもショッぱい。かなり個性的な温泉ですね。
残念ながら露天風呂は改修中で入れませんでした。
翌日(8月9日)は朝5時半にゆるりと起床。
カーテンを開け外を眺めると、予想通り鈍い色の雲が低く立ち込めてます。風もかなり強い。テンションあがらず。
しかしここまで来たからには、とりあえずオロロンラインとサロベツ原野を走ることに。

国道40号線上の名山台展望台に車を止め、パンケ沼へ。
途中、4頭の犬と散歩中の女性とすれ違う。

こんな感じの沼があちこちに。

人気のないビジターセンター。道路向かいにある展望台に登る。クリートがついたレーサーシューズでは歩きにくい。

遠くにオトンルイ風力発電所の風車。

道道106号 通称“オロロンライン”を北上。
ねずみ色の空で利尻が望めず。道路脇に花が咲いているということもなく、交通量も多いので、走っていても楽しくない。
これで向かい風だったらとっくに走るのを止めていたカモ。この道は次の機会にとっておくことにしよう。

浜里パーキングシェルター。吹雪など荒天時の避難施設です。
走行車線の外側に駐停車できるスペースが広くとられていますね。

内陸へ方向転換、サロベツ原野を目指す。

サロベツ原生花園 湿原センター。時期が遅かったのか、花が少ない。湿原という感じでもない。乾燥化が進んでいるのか。
ここでは、その昔、泥炭を採取しピートモスなどの土壌改良材を作っていたらしい。大型機械も展示されていた。

道道254号の日本海側、通称「無事カエルロード」。
シカの横断以外は特別危険な道というわけではなさそうだが、そこかしこに交通安全を祈願したカエルのオブジェがあり、注意喚起がなされている。
カエル以外にもカメとか、あのアニメのキャラクターとか、戦隊ヒーローとか、何でもあり状態で楽しい。
でも、くれぐれも脇見運転しないように。交通安全を願っているカエルのせいで交通事故をおこしたとしたら、シャレになりませんからね。

そんなこんなでノシャップ岬に到着。

たまたま看板が目に入った「漁師の店」でお昼ご飯。お客のほとんどはサイクリストかライダーでした。
ここは自分で焼き焼きするお店ですが、私たちはウニ丼を注文。
色・価格からしてムラサキウニかな。バフンウニの方が好きだけど、ムラサキウニでも充分美味しかった。

市街地を自転車で走りたくないので、車で移動。途中、稚内の道の駅に寄ってみた。
稚内市街を過ぎてしばらく行ってから車を駐め、再び自転車で走り出すことに。海岸沿いの特徴のない道を宗谷岬目指してもくもくと進む。ハーレーのサイドカーがバリバリ音を立てて追い越していった。

宗谷岬にとうちゃこ。
観光客・ツーリングライダー・サイクリストで大賑わいでしたね~。

日本最北端の碑(本当の最北端は宗谷岬ではなく弁天島ですけど)の前で順番に記念写真を撮影。当然、お約束のポーズ。
愛車と一緒に記念撮影、これはサイクリストの特権ですね。
(碑の前まで車やオートバイを乗り入れることは出来ないからね。)

最北端からは宗谷丘陵に向かいました。まず平和公園展望台への急坂をダンシングで登ってから、更に南へ。
今回のサイクリングでは、この宗谷丘陵がベストロードでした。

この日は、日本最北の村にある道の駅「さるふつ公園」内の「ホテルさるふつ ふるさとの家」に宿泊。ホタテづくしの夕食に舌鼓を打ち、早々と就寝した。