
ここ数週間、週末になるとぐずついた天気だったのですが、
久しぶりに晴れの予報。ということで、登ってきました。
本当は松前半島にそびえる大千軒岳に登りたかったのですが、登山口までの林道が通行止め(復旧の予定はあるのか?)。
仕方なく、行き先変更です。
登山口手前4kmほどはダート。
地上高が高いAR-Xなら林道も安心して走ることができます。
登山届けに記入するのは登山者のマナーです。が・・・
登る人がよっぽど少ないのか、箱の中にノートがありません。
鉛筆やボールペンもなし。普通は入ってますよね。こんなこと初めてです。
メモ用紙に氏名・連絡先等を記入して中に入れておきました。
下山したら回収しよーっと。
虫除けスプレーを全身にくまなく噴射してから、エゾハルゼミの大合唱を聞きながらスタート。
登りは沢コース、下りは尾根コースの予定。
沢を右に左にと渡渉しながら前進。
登山靴でも慎重に飛び石伝いに行けば、足を濡らすことはありません。
行者洞。
ここは、「九郎嶽社の宗信者が身を清めるために一夜を明かしたところ」とのこと。
九郎嶽社についてはまた後で。
おっと、親爺の糞を踏んづけてしまった。
ヒグマ密度が高い道南の山、ときどきホイッスルを吹きながら登ります。
急な尾根に取り付いてしばらく行くと、視界が広がってきました。
細い巻道で笹に足を滑らすこともしばしば。
待望の稜線。穏やかに吹く風が心地いい。
お花畑みたいなところはありませんが、花を楽しむこともできました。
シラネアオイ
ハクサンチドリ
チシマフウロ
稜線上1.010mのピークからの眺め。
イイですね~。駒ヶ岳もはっきりと望めます。
雨量観測レーダードームがあるところが山頂。
頂上とうちゃこ。
レーダードームまでは一般車通行止めの管理車道もあり。
それを通って下山することもできますが、今回は尾根コースを下山。
憩岩
道東では見られない鬱蒼としたブナの森の中を、エゾハルゼミの声を聞きながら急降下。
沢コースよりも歩きやすい。秋には紅葉が素晴らしいかも。
ゴゼンタチバナ
途中、コースから外れたところに「九郎嶽社本殿」があるとのことなので、脚を伸ばしてみました(乙部岳の南には「九郎岳」というピークもある)。
この九郎というのは「源義経」のことらしい。
源義経は奥州平泉で死んだことになっているが、死んだのは実は影武者。
本物は津軽半島の竜飛岬から北海道に渡り、最後は中国大陸でジンギスカンになったという義経伝説がある。
その義経一行様が乙部岳に立ち寄った際に開いた山岳信仰が九郎嶽社。
その本殿がここにあるってことで行ってみると・・・
・・・鳥居が塩ビパイプって・・・しょぼ過ぎる。一気に力が抜けました。
でもわざわざここまで来た収穫もありました。
日陰にひっそりと咲くギンリョウソウ。
透き通るような純白は神秘的ですね。
下山は九郎嶽社の鳥居。
登りはじめから休憩時間いれてちょうど5時間。
沢コース登山口に置いてきた連絡メモを回収して帰宅。
この日会った登山者は一人のみ。静かな山でしたね~。
登山道はある程度整備されていましたが、これだけ登る人が少ないとそのうち廃道になりそうで心配です。
ところで、あれだけ念入りに虫除けスプレーを噴射して臨んだのですが、
結局、ズボンのすきまから入り込んだ虫に刺されて、右脚脛が派手に浮腫ってしまいました。
さらに翌朝、左脚くるぶしと右脚付け根にダニがかぶりついているのを発見!
すぐさま、頭部が残らないよう引っこ抜いて確保。
その後、界面活性剤(台所用洗剤)を垂らして殺処分。
まだ吸血してなかったし、登山後には入浴・洗濯もしているので、
おそらく服かザックについて家まで運ばれてきたダニが落下、
朝になって食いついたのでしょう。
あ~考えただけで全身がかゆくなってきた。
ダニが食いついているところが他にもあるのでは?と疑心暗鬼。
その後部屋中を徹底的に掃除しました。
マダニは「重症熱性性血小板減少症候群 (SFTS)」や「日本紅斑熱」「ライム病」などを媒介するので要注意です。夏山登山は虫との闘いですねw。
Posted at 2017/06/19 22:32:49 | |
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登山 | 日記