ネットにかわいそうなワンコに関する記事がありました。
猛暑の車内に放置された6匹のワンコが熱中症で死亡したと。
夏季に空調を切った車内に動物を閉じ込めたらどんな結果になるか・・・。
想像力が欠如しているんでしょうか。悲しくなります。
人間とワンコでは温度の感じ方が異なってるよ。
人間が「暑いなあ」と感じているとき、ワンコは「暑くて死んじゃう!」だし、
人間が「暑くて死んじゃう!」だったら、ワンコは「もうダメ!死ぬ~サヨナラ」なんだ。
車外の気温が31℃の時、車内の気温は10分で40℃、1時間で60℃。
車外の気温が29℃の車内に閉じ込められたワンコの50%が
平均48分で死亡というデータもあるよ。
絶対に!絶対に!!
置き去りにしないでね!!!

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車の冷却システムに例えると、ワンコの場合、全身を巡る血液が冷却水
皮膚などがラジエーターの役目を果たしているんだ。
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車の水温センサーに相当するものは脳の中の体温調節中枢(前視床下部-視索前野)にあるよ。
ワンコの平熱は37.5~39.2℃。
これより高い温度をセンサーが感知すると体温調節システムのスイッチがオン!
自動で車のラジエーターファンが回ったり止まったり、オートエアコンが動いたり止まったりするのと同じだね。

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センサーが「暑い!」と感じたら、脳は身体にいろいろな指令を出して冷却水(血液)を冷やそうとするよ。
冷却水(血液)の多くを体表面に移動させ、ラジエーター(皮膚など)からの放熱を促したりして、ワンコの体温が上がりすぎないようにするんだ。

日本経済新聞
ワンコも人間と同様、気化熱を利用して身体を冷やす冷却システムもあるけど、
そもそもワンコの汗腺(エクリン腺)は鼻や肉球だけで皮膚にはないので、
残念ながら発汗による体温調節はほとんどできないんだ。
だからワンコは体温を下げるのがとても苦手。
汗腺(エクリン腺)がある鼻は濡れてて冷たかったりするよ。
暑いとき、ワンコは仰向けになって腹をさらしたり、冷たい床に腹を押し付けてるよ。
太い血管が脚の付け根や脇の下にあるので、
ここを冷やすと冷却水(血液)を効率的に冷やすことができるんだ。
逆に寒いときは腹が露出しないよう体を丸くして冷えすぎないようにしてるよ。
舌もラジエーターだよ。ハーハーと口で呼吸するのも放熱の役目があるんだ。

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ワンコの脳の中にもラジエーター(頸動脈奇網、海綿静脈洞)があって、大事な脳がグラグラ煮えないように守ってるよ。
ワンコの脳の限界温度は42℃で45分、43℃で15分程度。
これ以上の熱負荷はとても危険。
体に備わってる冷却システムでは対応できなくなって、
いよいよオーバーヒートしちゃうよ。
車と同様、冷却水の量にも気をつけてね。
発汗や排尿で失われた分の水分補給が出来ないと、冷却水が少なくなってオーバーヒートしやすくなるよ。

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オーバーヒートが続くと、車だとエンジンの回転が不安定になって最終的には焼き付いて止まっちゃうんだよね?
ワンコだと全身の細胞が熱でだんだん死んでいって、
多臓器不全となり、
最後は心臓が止まっちゃうよ。
車は修理で直るけど、
心臓が止まったワンコはもう治らないよ!
暑い車内にワンコを放置すると、体温が上がりすぎて、
ワンコは簡単にオーバーヒートするよ。
だから車内に置いてけぼりは絶対NG!
「少し窓を開けて放置」もダメ!絶対!
そこんとこヨロシク!
Posted at 2018/07/23 20:04:10 | |
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ワンコ | 日記