ペダル考察_86編

これまでのカーライフの積み重ねの結果、自分はペダルレイアウトに並々ならぬ拘りを持つに至りました。そのため、新しい車を選ぶのに際して、どんなに他が魅力的でも、そこがネックとなって諦めることも多々あります。
FDやSEはよく知られているように、クラッチが真ん中にある位、全体的に右に寄ったレイアウトです。操作自体は慣れの問題なのですが、常に下半身を右に捻じった体勢を強いられるのが、年齢と共に若干辛くなってきたのが正直なところです。
対して86（ZN6）のABCペダルの左右方向の並びは、かなり自分の理想に近いものです。シートに対してハンドルが左に５ｍｍ位オフセットされていますが（メーターは更に５ｍｍ位ずれているような？）そこは殆ど気になりません（GR86でこの辺、ちょっと変わったのかも？）。左右の踵を支点に足首の回転により、どのペダルも無理なく踏むことが出来ますし、特にブレーキを真っ直ぐ踏み込めるのが気持ちが良いです。

しかしながら、ペダル関係でノーマル状態に不満がないかと言うと、全くそうではありません。昔の自分の試乗記を読み返してみても、クラッチの繋がりがやや曖昧なところなど気になります。そこは根本的には改善していませんが、ミート位置をロッドで調整して、ストロークはリターン側のみスペーサを入れることで（作業姿勢は辛かったですが）操作上は特に問題はありません。
またブレーキはいじってないですが、課題はやはりアクセルで、多くの方が感じるように踏み始めの遊びが気になります。ここは定番のワッシャー増しなど、取付部の剛性向上策を一通りやって、それなりの改善は感じたのですが、根本的にはスプリングの与圧が強すぎて、ユニット本体の剛性が負けて全体が撓んでしまっているのだと思います。なのでユニット補強しないとこれ以上は難しいと考えていますが、これはこういう特性と考えて、そこまでやる予定は今のところありません。
あとアクセルとブレーキの奥行方向の段差、これも特に気になりません。しかし自分のやり方だと、アクセルがもう少し下方向に伸びていないとヒール＆トーが難しかったので、ペダルカバーを付けることにしました。そのため段差は５㎜位減ってしまったのですが、ここは妥協しました。オフセットプレートでユニットごと下方にずらせば段差は変わらないですが、アクセルの支点との踏みこみの距離が変わるので、それでなくても重くて微妙な調整がしにくい（と自分は感じている）のが更に悪化しそうな気がしてやめました（実際に試してはいませんが・・・）。