
タイトルを見て違和感を持った方は正解だと思います。
本来、マツダのロードスターというクルマにGTとしての性能を求めるのはお門違いもいい所です。
GT(Grand Tourer, Grand Tourismo)とは長距離を速く、快適に移動するクルマのジャンルであって、ロードスターが目指す方向性とは対極とは言わないまでも、かなり違う方向です。
NDロードスターといえば…
1500ccの小さなエンジン、1000kg程度の軽量なボディ、幌のソフトトップ、195/50/R16という小さなタイヤサイズ、低い着座位置、2,310mmという短いホイールベースとそれを活かしたアジリティ重視のハンドリング。
どれもこれも、GTには似つかわしくない特性だと思います。
それは、ロードスターが低い速度域でも楽しく走れる、人馬一体の乗り味を追求したライトウェイトスポーツカーだからに他ならず、GTに求められるそれとは全然違う性能を追求したクルマだからです。
僕もその辺りは承知の上で(というか、むしろそういうクルマが欲しくてw)ロードスターというクルマを購入していますし、ロードスターに対してGTに求められるような性能なんて期待してはいませんでした。
まあ、最大でも500km程度を
少し我慢しながらでも、普通に走れれば良いかな、くらいのもの。
そもそも、高速道路を使ってそんな遠出をすること自体、想定外だったんです。
ところが、その想定外の事態は、期せずして納車から半年という結構早いタイミングでやってきました^^;
そう、
昨年の12月に愛知で開催されたBe a driverなオフミ第4戦への参加です笑
12月の土曜日の開催でしたので、僕は金曜日の朝から丸一日かけて佐世保から愛知へ約900km弱を移動し、土曜日に愛知でオフミに参加して、日曜日に愛知から佐世保へ900km強を走行して帰るというスケジュール。
会場は岡崎でしたが、前泊の金曜は刈谷でしたので少し手前。
土曜は岡崎に宿泊して岡崎から佐世保へ帰投でしたから、帰りのほうが少し距離が長い計算ですね。
佐世保からわざわざ900kmも移動して愛知のオフミに参加した目的は色々とありまして、期待していたことも色々ありました。
結論としては、果たせなかった目的はいくつかあるものの、得られたものが期待以上に多くて、行ってよかったなと思っています。
で、楽しみにしていたことの一つが、今回のブログのテーマでもある
「NDロードスターのGTとしての性能がいかほどかということを試す」ということであったわけです。
結論から申しますと、いやはやNDロードスター、期待以上の長距離走行性能でして、少し驚きました。
以上です。
…と、前置きが長かった割にあっさりと結論を書いては面白くないし、僕の個人的な備忘録としても不足なので、以下にツラツラと書こうと思います。
ご興味とお時間がおありでしたら、お付き合いください。
まず、GTに求められる性能とは何か?から。
不足があるかもですが、以下のようなものでしょう。
1. 直進安定性
2. エンジンの豊かなトルクとパワー
3. 乗り心地
大きく3つ挙げるとするならこれくらいでしょうか。
3の乗り心地には、静粛性だとか疲れにくさなども包含しています。
それでは一つずつ行きたいと思います。
と、その前に、僕の所有してるNDロードスターはS レザーパッケージの6MTで、i-ELOOP&i-stop無しのタイプです。
納車後、社外品に交換したり、追加したりしたパーツ等は無く、エアロも付けてません。
全くの純正状態です。
1. 直進安定性
NDロードスターの直進安定性はどうなのか?
各所のレビュー、特にみんカラやその他のブログなんかでは、割と直進安定性に難アリとの評価が多いようです。
ハンドルが軽すぎて据わりが悪く、真っ直ぐ走らない、等ですね。
ところが一方の僕はというと、(12月の時点で)約半年、15,000km程度乗ってみて、直進安定性に難アリとの感想を抱いたことがありませんでした^^;
「おかしいな〜?俺が鈍いだけ?」とか思ったり、あるいは僕は概ね100km/h程度かそれを多少上回るくらいの速度での評価しかしていないので、もっと高い速度域だと直進安定性が悪くなるのかも?なんて思ったりしつつ、一体皆さん普段どんなペースで走ってんだよ?^^;なんて思ったりしていました。
ですので、900kmも高速を走るとなれば、そこで高速域の直進安定性を試すことも可能だろうと期待していました。
往路は愛知での渋滞が読めないのと、早くホテルにチェックインしたいという気持ちがあったこと、また復路では翌日は仕事ですから早く帰って休みたいということがありましたんで、時間の節約という意味でもペースを上げて走りました。
まあ、結論としては、こんなところで口外するのは憚られる速度域で巡航を続けても、NDロードスターは安定してビシッと真っ直ぐ走ってくれました。
ステアリングには手を添えてるだけです。
肩の力もリラックス。というか、全身をリラックスさせて、両手をステアリングに添えておくだけ。
これだけで、ロードスターはほんと真っ直ぐ走ります。
それでいて、微妙な操作を受け付けないかというとそんなことも無くて、微小な舵角、それこそ手のひらの皮が少し撓むぐらいの舵への入力にも反応を示してくれるんですから、なんというのか、、、この直進安定性とこの敏感な反応はどうやって両立してるんだ??と僕の頭の中はその不思議な気持ちでいっぱいになりました^^;
シャシーの設計とセッティングの賜物ということなのかな、と思っていますが、どうなんでしょうかね。
というわけで、
直進安定性については、個人的に◎二重丸です!
…と、ここまででかなり長くなってしまったし、もう遅いので一旦ここで切って寝ます笑
続きは明日以降書きたいと思います。
おやすみなさい笑