
先日、NDの6ヶ月(18ヶ月)点検の折にRFを試乗してきました。
試乗したのはVSのATモデル。
オーバーン色のナッパレザーを奢られたラグジュアリーグレードです。
クローズ状態で佇むRFの姿をしばし眺めた後、運転席ドアを開けてシートに腰掛けました。
メーター左側のカラーTFT液晶のMID(Multi Information Display)が羨ましい。
ドアを閉めてエンジンをオン。
最初に試したのは、もちろん電動ルーフの開閉ですw
ほお〜、なるほどね〜と開け閉めを1回ずつやってみました。
朝、家を出るときには雲が低く垂れ込める曇天の空だったのが、試乗時には太陽が差し始めていました。
どんだけ晴れ男なのかw
風は冷たいけどこれだけ太陽が出てれば寒くないぞ〜と思いながら、再度電動ルーフをオープンに。
ていうか自宅からディーラーまでの道のりだって我がNDに乗って、オープンで来たんだった。
ディーラーに行く時もいつもオープン。
色んなところでディーラーのスタッフに目撃されてるけど、やっぱりいつもオープン。
いつもオープンのもの好きな人…ぐらいの認識をされていそう。笑
まあそれはともかく、このくらいの気温はどうってことはないんです。
…どうして屋根を閉めて走行した時の静粛性とか車内騒音を確かめてみようという気にならないのか、自分でも不思議です(°_°)
余談ですが、僕が帰着後に入れ替わりで試乗に出かけてったおじさんはクローズで試乗スタートでした。
それを見て初めて「あ、俺そういやクローズ時の静粛性とか確かめてないや…」って気づくあたりがアレですね。
シートのナッパレザーの柔らかな質感がとても良い感じで、体に馴染みます。
これは良いなあ。羨ましい。
サイドブレーキを下ろし、シフトをDレンジに入れていざ出発です。
…と、その前に。
出発前のi-DM画面を撮影〜笑
試乗車はATでしたので、ブレーキをリリースしてクリープでソロソロと動き出したんですが、その時点で幌のNDとは違う重さを早くも感じました。
何が理由かは分かりません。
車重なのか、17インチのタイヤサイズなのか。
…タイヤサイズかなあ。
運転席の視界もステアリングもシートも何もかもほぼいつもと同じクルマに乗ってるのに、運転感覚が全然違うということが、普段との違いを余計に強調するのだと思います。
RFは、幌のND比でひたすらに楽チンなクルマでした。
SKYACTIV-G 2.0の十分に豊かなトルクで発進加速も楽々だし、幌車より速いし。
試乗車がATだったのもあると思いますが、街中をゆったりと流すのがとても似合うタイプのオープンカーだと感じました。
乗り心地は幌車比で非常に良いです。
17インチを履いてると思えない良好な乗り心地。
ただ、荒れた路面の通過時とか、ギャップの通過時とかの突き上げはやはりそれなりでした。
そこはまあ、まだ40kmそこそこしか走行してなくて当たりが付いてないから、ということで。
幸いなことに、佐世保は田舎なので試乗コースには適度なワインディングを取ることも可能です。
街中を流した後、ちょっと山手に回ってみました。
前走車もいない状況で、普通ならついついエンジンの回転数もテンションも上げてしまうシーンなのですが、そうはならないw
そこはRFのRFたる所以です。
ゆったりと、優雅に、コーナーを舐めるように、味わうように駆け抜けるのが似合うオープン・スポーツカーです。
そんな感じでRFを味わいながら心に抱いた感想が「決して楽しくないわけではないし、このクルマはこれはこれでアリ。だけど、今乗りたいかというと、ちょっと違う」というもの。
ちょっと重い印象の操縦性も、ワインディングに入って微舵を当ててみたら思いのほか生真面目に反応してくれるし、ステアリングの正確な応答性、コーナーのライントレースは僕みたいな素人が普通に走る分には文句の付けようが無いし、人馬一体感ということで言えば申し分ないというのが正直な感想。
舵を入れた瞬間のロール感に若干の渋さを感じたのも、恐らく走行距離が全然短いことによるもの。
だけど、幌車と比較してしまうと何かが違う。
何かが足りない感じ。
ひと昔前のマツダが好んで使っていた言葉を借りるとすると「エモーションをかきたてる」ような感じ?が足りない?
やっぱり僕は、幌車の元気な感じが好きなんです。
RFは、僕がもっと大人になって、人生の円熟を知ったぐらいの時に乗った方がその真価を味わえるんじゃないか、と素直にそう思いました。
そんなことを考えながら乗ってると隣の席の営業さんが水を向けてきました。
「どうです?見積もりいたしますよ」
「…いや〜、だって僕のND、もう48,000kmですよ?笑 RFも、これはこれで良いクルマですけどね!」
新車のBMアクセラが納車されて1年後にはNDロードスターを契約していた僕…。
どうも、簡単に乗り換える男だと思われているようなきらいがあるなあ。
幌車を降りる気はまだ当分ありません笑
試乗前に商品知識を何も頭に入れずに乗ったのでそれまで知らなかったのですが、ワインディングのコーナーを何個か通過した頃に、RFにはGVCが搭載されていないことに気づきました。
今まで、アクセラ、アテンザとこのコースで試乗してことごとくGVCの威力に打ちのめされてきたので、ちょっと肩透かし。
(GVC体験記もブログにシタタメなければと思いつつ一向に筆が進みません。もう旬は過ぎた…)
「これって、GVCは搭載されてないんですね?」と聞く僕。
「え〜っと、、、どうだったかな…たしかそうですね…」と曖昧に答える営業担当。
いつも思うけど、商品知識が十分じゃないんだよな〜。
せめて試乗車の装備くらいは頭に入れておきましょうよ。
しかも僕にRFをオススメする気でいたのならそのくらいは当然のことだと思うのですが…。
まあそれはそれとして。
ロードスターにも必ず採用される技術だと思ってるんですが。
FR用の開発が終わっていないのかな。
ロードスターファンとしては、ロードスターRFにGVCが採用されなかった理由を知りたいです。
その効果ゆえ、GVCは商品の魅力を純粋に増強させる機能であると思っているので、それが採用されなかった理由ですね。
それにしても、ナッパレザーの質感が良い。
下ろしたての新車のシートなのに、僕の体に馴染む。
なんだこれは。
乗ってて気持ちが良いぞ。羨ましいぞ。
実は、RFのレザーシートにはナッパが用意されると聞いた時に、密かに我が幌車に流用したいと思っていたんです。
ですが、RFにはナッパが用意され、幌車には用意されなかった理由を聞いて、ちょっと諦めモードなのです。
曰く、ナッパはしなやか過ぎて耐候性・耐久性その他諸々の性能が幌車用シートとしてのマツダ社内の(?)要件を満たさないのだとか…。
ううむ…。
まあ、オーバーンのレザーシートは、マシーングレーやブルーリフレックスマイカにはよく似合ってめちゃかっこいいけど、ソウルレッドに似合うとは限らないしね!
ていうか、今のブラックのレザーに赤ステッチのシートのほうがソウルレッドには似合ってるし!
(完全に酸っぱいブドウ…)
RFのオープンの感覚は、なかなかどうしてよくできていました。
ちゃんとオープン走行の開放感、爽快感がありながら、風の巻き込みがほとんど無い。
幌車もかなり風の巻き込みは抑えられていますが、RFはオープン時にも乗員の後部に残るルーフ部分があるおかげで風は本当に頭の上のほうにしか当たりません。
これは快適です。
事前の予想では、後部に残るルーフ部が結構気になるかな〜っと思ってたんですが、予想に反してほとんど気になることはありませんでした。
唯一違和感があったのは、太陽が背後にある時。
幌車では太陽が背後にあれば後ろから照らされるわけですが、RFの場合はルーフの影になるため、照らされなくて影ができる。これには違和感がありました。
まあ、普段からオープンカーに乗ってるからこそ気づく感覚のようで、助手席の営業さんは気づいてませんでした。
ちなみに、走る向きが変わって太陽に向かって走るようになると、この影も気にならなくなりましたよ。
というか、影自体ができないのか笑
あ、そうそう。
ディーラーから国道へ出て、しばらく走って最初の赤信号でブレーキを踏んで減速、停止。
…やっぱりマツダ車は下ろしたての新車のブレーキフィールがとても良いです笑
ペダルを踏んでて気持ちが良い。
思わず唸りました。
走行距離を重ねても、この感覚が残ってくれれば最高なのにな〜。
加えて、G-Bowlアプリを使ってG一定ブレーキを練習して尺の感覚もだいぶ形成できてきた、というのもあるのですが、初めて乗るクルマで最初の一発目からきっちり尺を合わせて気持ちよく止まれたのは、さすがロードスター、という感じ。
もちろん、i-DMは走行タイプ1の青ランプ→走行タイプ2の青ランプへ遷移(o^^o)
試乗中の時系列がバラバラでしたので些か読みづらかったかもしれませんが、とりあえず帰着、そしてi-DM画面は…
こんな感じでした。
途中、交通事故現場に遭遇した時に操作が乱れてしまったようで、その時のグラフの凹みと白ランプ蓄積が目立ちますが…。
ブレーキは白無しでした♪
試乗を終えて、店内でコーヒーを飲みながら営業担当と軽く世間話。
「この前、NDで愛知に行ってきたんですよ〜。」
「いや、i-DMでですね〜ゴニョゴニョ」
「そういえば○○さんは最近、i-DMはどうなんですか〜?」
やっぱり、残念ながらセールスのi-DMへの理解度はまだまだ…。
乗り換える気は無いくせに、カタログはちゃっかりと貰ってきましたw
なんか使用してる紙の質が良くなってるような。
そうこうしてるうちに点検を終えて帰ってきたうちのND
支払いを済ませて、自車に乗り込みました。
「う〜ん、やっぱりナッパレザー羨ましいな〜」