
マツダミュージアムに行って来た話をしないといけません。
前回、
あまりにも高まりすぎて、導入で終わってしまいました。
今回はいよいよ本編をお送りしたいと思います。
本社ビルのロビーから外へ出ると、送迎のバスが待ち構えており、これにみんなで乗り込んで、宇品工場へ移動を開始しました。
宇品工場へはマツダの敷地内を移動するのですが、このバスの運転手さん、なんと交差点を曲がるにもG一定の運転♪
バスがダイアゴナルロールしていましたよ!
さすがマツダミュージアムの運転手ですね!笑
それはともかく、最初に見えるのは、結構古く、錆や傷みが目立つ工場建屋・・・。
その建屋がどんな機能を持っているのか知る由もありませんが、まぎれもないマツダの工場の敷地内の建屋です。
これがマツダの工場なんだね・・・というなんとも言えない感慨というか、感情というか、が湧いて来ます。
今でこそイケイケどんどんの会社で、本社ロビーもそうだしディーラーもそうだけどスタイリッシュを前面に押し出している会社だけど、ちょっと前まではどうなるか分からなかった、という話が実感される情景に、複雑な気持ちを抱かざるを得ませんでした。
宇品工場へは、マツダ専用の「東洋大橋」を渡っていきます。
建設当時、一企業が保有する橋としては世界最大の規模を誇ったという橋は、今見てもかなり立派な橋でした。
ちなみに現在、世界最大を誇るのは、宇部興産の所有する興産大橋(山口県)だそうです。
バスの車内からは、車窓風景等の撮影は禁止。
ですのでもちろん橋の様子も写真撮影はできませんでしたが、興味深いものも見れました。
それは、完全にマツダ車内の敷地で、マツダの私道であるところの道路を、スバルのレヴォーグや、アウディ(モデルはなんだったんだろう)が走っていました。
何らかのテスト車両なのかもしれません。
他にも、何やら怪しげなカメラと思われる機材を装着したアクセラや、擬装を施した車両などが走行していました。
CX-5よりは明らかに大きく・長く、でもCX-9ではない、擬装を施したCX-8と思われる車両も見かけたりして、なかなかに興味深かったです。
しかし、カメラをつけたアクセラが何をテストしていたのかが、とても気になります。
移動中は、マツダの工場の生産能力などの説明がされていましたが、「鉄板がプレスされてから組み立て、塗装されて1台のクルマができ上がるまでにかかる時間は15時間です」と言う説明が、聴衆が一番盛り上がっていましたね。
15時間というのがどの範囲のリードタイムを含んだものかは定かではありませんが、僕も「えっ、そんなもんで組み上がるの」と思っちゃいました。
バスでの移動を終えてミュージアムへ入ると、展示車両がお出迎えしてくれました。
ここで準備が整う(?)までのしばらくの間、展示車の車内に座ってみたり、物販でお土産を購入したりできます。
ちなみに物販は帰りにも購入することができます。
最初はスクリーンに映し出される、マツダの企業紹介。
マツダが大好きな僕にとっては、マツダの創業者が松田重次郎であり、そして祖業がコルクの製造であり、最初の社名が「東洋コルク工業株式会社」であった話などは当然知っている話ではありますが、そういうところからVTRが始まります。
・・・また、マツダが広島の会社である以上、会社の沿革は、世界で広島と長崎の2つの都市しか経験しなかった歴史を抜きに語ることはできません。
そして現在。
マツダは、誰もが諦めていた、走る歓びと、安全性能と、環境性能を高い次元で両立させるクルマを製造している。
「そのために我々マツダは何をしているか・・・」という内容のVTRが続きます。
それをして、自惚れだとか、自画自賛だとか、企業宣伝だとか断じるのは簡単だとは思います。
しかし僕は一マツダファンとして胸を打たれました。
VTR中、涙が出そうになり、周りの人に悟られないように我慢するので必死でした。お恥ずかしい。
そんな企業紹介VTRの後は、改めて係りの女性がマツダ年表の概説を行い、それから歴代の名車の紹介ゾーンへ進みました。
▲現存する最古のマツダ車とされているオート三輪、通称マツダ号(TCS型)。言わば我々の愛するマツダ車のご先祖様です。当時マツダは独自の販売網を持たず、販売は三菱商事に委託。タンクサイドには三菱のマークが入っています。
▲GB型オート三輪。こちらもかっこいい。
▲知らぬ人はいまい。
▲個人的に一番のお気に入り。キャロル600。この色とフォルム、魅力的すぎやしませんかね。
▲ファミリア800セダン。これもかっこいい。懐古趣味は無いのだけど、これらを見せられたら「昔のクルマってかっこよかったんですね!」と思わざるを得ない。
他にも色々と、ここではご紹介しきれない魅力的なモデルの数々が展示してありました。
画像のリンク先に飛べば、ブログにご紹介していない写真も見れますので、良かったら見てください。
▲マツダの歴史はやはりこれ抜きには語れない。・・・トヨタは残念でした。次に期待しましょう。ところでスポンサーとして名を刻む「RENOWN」、なんの会社か知らなかったんですが、最近判明しました。とっても身近な会社だった。僕が愛用している下着はレナウン製でしたw
他にも、ただの鉄の塊がエンジンブロックに変わっていく様子の展示とか、ただの鉄板がCX-5のボディに変貌していく様子などの展示があります。
それらの写真は、上記flickrよりどうぞ。
ボディのプレスと、インパネの説明までを終えると、工場の生産現場を見学することができます。
見学エリアは、組み立てライン。
製造ラインの直上に見学スペースが設けられており、真上から作業員の方々の仕事を見学することができます。
ちょうどラインには、ロードスターや124スパイダーが色も種類もバラバラに流れており、マツダの混流生産は話に聞いてはいたものの、実際を目にすると色々と感じ入るものがあります。
(ちなみにアテンザやアクセラは山口県の防府工場で生産されています。)
右ハンドルの国内仕様のロードスターが流れてきたと思ったら、今度は124スパイダー、そのあとはまたロードスター・・・と思ったら、トランクにはシャークフィンアンテナ・・・あ〜あれは北米仕様のロードスターか・・・などなど。
そしてそこにCX-3も流れてきます・・・笑
作業員の動きには無駄が無く実にテキパキと仕事をされており、そして作業員の仕事と工程の進捗に合わせて隣に工具や部品を乗せた台車が自動で流れてきたりという仕掛けが、見ていて面白かったです。
こうした無駄の無いとても効率的な生産によって、大量生産が実現され、我々の元に安くプロダクトが提供されているのだと感じた次第であります。
一つ気になったのは、説明係りの女性が、124スパイダーを指して「ロードスター」と明言されていたこと。
「いやいや、あれは124スパイダーでしょ」とツッコミそうになりましたが・・・いや待てよ、Fiatはマツダとの協業を発表はしたけど、124スパイダーが広島生産ということは公式にはオープンにしていないんだっけ?
そういうことも含み置いての発言?う〜ん、色々と難しいですね。
でも、皆さん当然に知っている公知の事実だと思うのですが・・・。
もちろん組み立て工場内はすべて撮影禁止だったのですが、個人的にはこの工場内の見学が一番面白かったかな♪
どのようにして自分のロードスターが組み立てられてきたのか、その一部だけでも見ることができて良かった。
工場の至る所にマツダの技術者や生産現場の人たちの知恵や技術が施され、隠されているんだろうな、「あれ、あの設備はどういう役割だ?」「へえ〜、なるほど」という感じで見ていて飽きなかったです。
工場設備とかものづくりの生産現場を見るのが好きな方は是非一度見学してみてほしいです。
見学が終了したところで、自分用のお土産を購入。
▲ロードスター教に入信している以上、買わざるを得なかった。
ペラペラのトートバッグ。絵柄は素敵。お布施は1200円。
見学を終えて本社ロビーに戻った後、もう一度TULLY'Sへ。
あれ、店員のお姉さんが可愛い!と思っていたら、僕の順番で奥から淑女が出ていらっしゃいました。
残念
ここなしかほろ苦いアイスコーヒーを飲み干したらマツダ本社を後にして、そごう広島店へ。
広島と言えば!の「もみじ饅頭」のロードスター生産100万台記念パッケージをお土産に購入しました。
在庫確認と取り置きの電話をした際には、店員のお姉さんに非常に親切・丁寧にご対応いただきました。
おかげで気持ちよく買い物ができました。
▲もみじ饅頭 マツダロードスター生産100万台記念パッケージ
そう言えば昼に給油したシェルのスタンドのお姉さんもとても親切で笑顔が素敵な人だった。
ついでに言うと、前夜、
晩飯を食ったお店のお姉さんも。
広島の女性は親切で優しい人が多い!?という仮定を胸に帰路へ就いたのでした。
▲中にはこんなメッセージカードが同封されていました。
中身はもみじ饅頭の各種詰め合わせなんですが、中身の写真を撮り忘れて皆さんに配っちゃいました!w