
すっかり遅くなってしまいましたが、3月26日の土曜日は鳥栖プレミアムアウトレットで開催されたマツダの
Be a driver. Experience at Tosuに参加してきました。
この手の記事は鮮度が命だと思うんですが、いかんせん遅筆が…と言い訳w
新世代マツダ車全車共通の考え・思想で設計されたドライビングポジションについてのレクチャーと、レクチャーを受けての体験試乗を通じてマツダの想いを一般消費者に伝えるための試み、というところが、この企画の趣旨です。
もちろん展示されたクルマを見学するのは誰でも自由なんですが、このイベントの本旨であるドライビングポジションのレクチャーと体験試乗は事前申し込みによる抽選制で、そちらに応募していたのは
以前書いたブログの通りです。
その後、結果としてはわざわざブログには書きませんでしたが、何シテル?にて報告した通りで、私、抽選には見事に落選してしまいました(ー ー;)
それでもなんで鳥栖に向かったのかというと、また先のブログに書いた通りで、
「体験試乗の時間帯以外ならマツダの開発エンジニアに直接、色々と質問できそう」と考えたから、ということです笑
で、結果的には
これが功を奏する形となりました。
ちなみに抽選の倍率はだいたい6倍程度だったようです。
そして、遠くは鹿児島からの方もいらっしゃったのだと聞いて、恐れ入りました。
さてさて。
このところのマツダが自社モデルの開発においてドライビングポジションに徹底的に拘っていることは周知の事実。
そして、それらの思想やドラポジの合わせ方はマツダの公式ブログ等のみならず、ネット上の様々な媒体でも色々と伝えられています。
じゃあ、なんでわざわざ鳥栖まで足を運ぶのか?
それは、自分が実際に新世代マツダ車を日頃運転していて、ドラポジについて色々と聞いてみたいと思っていることや、
端的に言えば悩みがあったからに他なりません。
ついでに、ドラポジに限らずマツダ車の開発についてのアレコレをマツダ社内の方々に聞けたらラッキーというか、そもそも九州民にはそういう機会すらあまり無いわけで、これは行かなきゃ損だ!と考えたわけです。
というわけで抽選には落ちましたが、ハナから落ちても落ちなくても鳥栖に行く気は満々だったわけですw
当日は8時半前には長崎を出発し、展示が始まる10時のちょっと前に会場の鳥栖プレミアムアウトレットに到着しました。
事前の読み通り人はまだまだまばらです。
展示車を見ていると早速イベントスタッフのお姉さんに声をかけられました。
そこでドライビングポジションの開発者の方に質問したいことがある旨を伝えると、マツダの方を連れてきてくださいました。
「私は営業ですが、ある程度のことは答えられますので何でも聞いてください!」
と豪語されるので、既にNDを所有していることを伝え、実際にNDに乗ってみて感じている疑問などを具体的に遠慮なく質問したところ
「えっと…少々お待ちください……」
あらら…質問がマニアックすぎたのかな…?(ー ー;)
と思っていたら、車両開発本部のエンジニアのSさんが登場されました。
Sさんに疑問をぶつけてみたところ
「それじゃまずは実際にドライビングポジションをとってみましょうか!」ということになり、直にレクチャーいただくことに。
これって実は
このあと始まるBe a driver. Experienceのメインメニューの内容です。
「えっ?良いんですか?」と少々驚いている僕に
「もちろん、もちろん。実際にロードスターでやってみましょう」とおっしゃるSさん。
展示車のロードスターに座り、ドライビングポジションの取り方をレクチャー頂き、日頃自分が感じていることなども質問したりできました。
実はこれを狙って土曜日の午前中、しかも早い時間を狙って出かけたんですが、すんなりと目的が果たせた上に予想以上の収穫があったりして、早起きしてやってきた甲斐がありました^_^
何を教わったかは、参加者、もっと言うと自分から質問した人だけが知れる特権ということで内緒です(≧∇≦)笑
ドライビングポジションのレクチャー後は、自然と雑談タイムに移行しました笑
Sさんは、ここ1年ほど?は三次の試験場で運転のトレーナー・講師をやっているとか(ちょっと記憶が定かじゃないです)。
三次試験場といえば、マツダヲタな方なら言わずと知れた虫谷さんが働いてる場所ですね!
虫谷さんは現在の新世代マツダ車の乗り味の総元締めwとも言うべき人です。
三次試験場の名前に反応して「虫谷さんと仕事されてるんですか?」と聞いてみると「虫谷をご存知なんですか?」と。
「雑誌やネットの記事でよく拝見するものですから」とか言っていたら、Sさんは虫谷さんを師と仰いでいらっしゃるのだとか。
もしかして面白い方を捕まえたかも…とここで直感しますが、
この直感は正解でした。
Sさんは最近までブレーキシステムの設計に携わっておられたそうで、新世代車で言うとCX-5、アテンザ、アクセラのブレーキを担当したのだとか。
BMアクセラやNDロードスターを所有してみてブレーキの戻し側の優れたコントロール性にとても感心していることを伝えたら、ブレーキについても色々と話してくださいましたが、ここでは割愛しますw
特権です、特権ww
ちなみにSさん、この冬は虫谷さんらとともにマツダが雪道のAWDを試験している北海道の試験場に数ヶ月こもっていたそうです。
そこで試験だけでなく、ジャーナリストや現地販売ディーラーのスタッフへの対応をされていたそうです。
しかも聞くと全車にリアルG-Bowlを設置していたとか…笑
雪道でマツダのAWDに乗ってリアルG-Bowl、楽しそうですね笑
その後も色んなことを質問したんですが、嫌な顔ひとつせずに分かりやすく答えてくださいました。
そうこうしてると、イベントの座学の開始時間がやってきました。
幸い、席に余裕があるとのことでしたので、当選者の邪魔にならないよう後方の席に座ってドライビングポジション開発のエンジニア氏のお話を拝聴しました。
担当は
この方。
車両実研部の平田さんです。
マツダ車は世界中で同じ形で販売している。大柄な欧米の男性や小柄な日本の女性が乗っても適切なドライビングポジションが取れるように、調整しろはかなり多く作ってある。それだけに、正しいポジションに調節するには知識が必要で、ユーザーが自分一人でやるのは難しいという問題意識から、こういうイベントを開催している。
だいたいそんな意味のことをおっしゃってました。
ここでも、何を教わったかは割愛です〜笑
だいたい30分前後のお話が終わって、さあそれでは実際に体験試乗に行きましょう〜!
となるんですが、僕は抽選には落ちてますので体験試乗には行けません。
お昼には少し早いけど、席を立って早めのランチにでも…と思っていたんですが、なんと急遽参加をキャンセルされた方がいたらしく、試乗車に1台空きが出ていると係の方からこっそりと耳打ちされました。
しかも
マツダの方が僕に是非とご指名されてるとかなんとか…(内心、えっ?^^;ですw)
そして空きの1台はなんとロードスター笑
同乗の担当は先ほどのSさん笑
これはもうなんというか、なるべくしてなった展開と申しましょうかw
言わずもがなロードスターは2人乗りなのでツレは乗れません。
「悪いけど小一時間、買い物でもしててよ」と言い残し、思わぬ形での体験試乗へ参加してきました笑
【当日の参加者証です。本来は僕が貰うはずではなかったものw】
せっかく高倍率を勝ち抜いて当選したのにキャンセルとなった方は恐らくのっぴきならない事情があってのこととお察しします。幾多の涙を飲んだロードスターの潜在的購買層に代わって、既にロードスターオーナー、しかも
単なるマツダヲタで抽選にも落選してる僕なんかが体験試乗に参加しても良いんだろうか?なんて葛藤もありつつ、そこはそれ、ここはこれ笑
マツダのご厚意に与り、体験試乗へと出発しました。
試乗時間は50分程度だったんですが、Sさんにたっぷりと色んな面白いことを話して頂きました^_^
また、普段から毎日ロードスターに乗ってはいますが、体験試乗のクルマがロードスターで良かったです。
というのは、試乗車はATではありましたが、
正に自分が普段乗ってるクルマに正しいドライビングポジションで乗るとどんな風に感じられるか、という点について体感できたことは非常に大きかったからです。本当にラッキーでした。
ちなみに試乗車はレザーパッケージのATでしたが、乗り心地良いですね!
リアのスタビライザーが無いことが効いてると思うんですが、僕のMTのレザーパッケージよりも明らかに乗り心地が良かったです。
ワインディングを走っていないので総合的な評価はできませんが、まったりと流してオープンエアモータリングを気軽に楽しみたいという向きにはリアスタビライザーを装備しないATモデル(あるいは同じくリアスタビレスのS)がオススメだと思います。
助手席からの不満の声もかなり抑制できるでしょうw
ところで、マツダ推奨のドライビングポジションを取ってみての第一印象はというと…
「ペダルが遠い…^^;」
というものw
いつもより明らかにペダルが遠くて、これは経験的に腰が痛くなるポジションだぞ…と密かに思いながら、とりあえず言われるままのポジションで試乗に出かけました。
ところが、50分の試乗を終えても腰に異常は無く、あらら〜?^^;という感じ。
まあ、当然と言えば当然なのか笑
実は
これまで蔑ろにしてきたある要素をきちんと調整したおかげで腰の痛みの発生を抑制することができたんですね…^_^
これは冒頭に書いていた悩みのうちの一つだったんですが、目からウロコの体験でした。
これだけでも行った価値があるというものです。ほんと。
体験試乗を終えて戻ってくると、朝は人もまばらだった展示スペースは混雑が始まってました。
皆さん、思い思いに気になるモデルの運転席に座ってみたり、眺め回したり、マツダの人と話をしたりされていました。
なかでも、ロードスターはすごい人気で、人だかりが笑
鳥栖プレミアムアウトレットの人もこのイベントの集客力に驚いていたようでして、今のマツダの勢いを象徴するような景色でした\(^o^)/
ああ、朝早く起きて良かったw
最後に、当日聞いた話を3つだけ公開しましょうかね。
1.NDのWCOTY受賞の裏話
実は、マツダの中の人はNDかCX-3のどちらかが賞を取ってくれるだろうと予想していたとのこと。
よって、NDが受賞した時、CX-3が受賞した時、それぞれのパターンのスピーチ原稿を用意していたそうです。
ところが皆さんご存知の通り、NDがダブル受賞の快挙を果たしたものですからマツダの中の人も予想外w
バタバタでスピーチ原稿を用意したんだそうですよ笑
2.ブレーキホースの交換について
Sさんがブレーキのエンジニアでしたのでブレーキの話をば。
新世代マツダ車のブレーキは戻し側のコントロール性が非常に優れていることはご存知だと思います。
ところでサーキットを走るような人はブレーキホースを社外品のステンレスメッシュのものに交換したりしてブレーキの剛性を上げたりすると思うんですが、こういうことをした時に戻し側のコントロール性が犠牲になったりするか?
というのが僕の疑問だったんですが、ほとんど影響は無いそうです笑
ですので社外品のブレーキホースを検討されている方は安心して導入されたら良いのではないでしょうか(^o^)
3.人馬一体には段階がある
これは試乗時間の最後に聞き出した話なんですが、
「人馬一体」には段階があるそうで、マツダは社内で人馬一体を4つの段階に区分して認識しているそうです。
で、僕は最終段階に入っているようですね、とSさんが診断されていましたw
タッチさんは当然として、恐らくBe a driverなオフミの参加者の方々は皆さん、マツダが言うところの
人馬一体の最終段階に到達されていることと思います。
ちょっと迂闊だったのは、初期段階と最終段階がどんなものかは聞いたんですが、その間の2段階がどんな段階なのかを聞き損ねてしまったこと^^;
あ、ちなみに段階の進み具合は運転技術の優劣の話に直接的に結びつく話ではないと僕は理解しています。
まあ、上手ければ最終段階に到達するのは早いと思いますけどw
あ、マツダからお土産を貰いました。
一つ目はこちら。
簡易パンフレットなのですが、2016
VOL.1 TOUCH MAZDAとあります。
マツダがこだわっているコクピットの設計思想が紹介されています。
VOL.1とある通りで、今後続編が出てくることでしょう^_^
次号も是非入手したいですね。
それからこちら。
簡易パンフレットは皆さんに配布されてましたが、体験試乗への参加者には別途ノベルティが配布されていました。
ボールペンにメモパッド、ステッカーですね。
喜んで使わせてもらいます^_^
面白い話がたくさん聞けたし、メーカー主催のイベントは参加してみるもんだなあと思いましたよ。