
この記事は、
【詳細報告】Be a driverなオフミ第4戦について書いています。
今更、昨年のオフミのことについて書くのはあれなんですが、極度の遅筆なため、御容赦願いたく…^^;
昨年の12月、愛知県は岡崎市で開催されたBe a driverなオフミ第4戦に初参加してきたわけなんですが、その時のG-Bowlログをある仮定を置いて見返してみて、考察というかなんというのか、自分なりにしてみたわけです。
当日の午前中は0.2G走行の練習走行から始まりました。
トラックバックしたタッチさんのブログにも記載がありますが、コースは結構狭く、コーナーの立ち上がりからすぐに減速して次のコーナー…というようなレイアウトでした。
参加者皆がとりあえず一回ずつ試走を終えた時点で主催者のタッチさんが確認します。
「i-DMで5.0点が出た人いる?」
この問いかけに手を挙げたのは僕だけ。
そう、僕は5.0点が出てました。
しかし並み居る強豪の中、僕だけが5.0点が出たのはなんかおかしい、僕のロードスターはMTだし、きっと直線でアクセルを踏みすぎて加速で加点しすぎたのだ…そういう風に思っていたんです。
ところが答えは他にあるようだ…ということが後になって分かってきました。
結論から言うと、
僕は荷重移動の発生を避けていた。
多分答えはこれで間違いないと思います。
i-DMは高頻度の荷重移動が発生すると、不要な荷重移動を発生させていると判断して、例え青ランプばかりで白ランプ点灯が無かったとしても4.9点とか、減点評価を下します。
特に個人的な経験から言うと、加減速が多い走行パターン(縦Gの変動が大きいパターン)だと、ノーミスであっても5.0点が取れない場合がある。
僕がオフミの0.2G走行で5.0点を出してしまったのは、僕以外の参加者がきちっと0.2Gの荷重移動を繰り返していたのに対して僕だけは白ランプを避けるべく、ぬるい荷重移動しかせずに走りきったから、というのが真相だと思います。
それを裏付けるものとしての、0.2G走行のログの一部が↓これ。
練習走行の1本目、i-DMが5.0点だった走行の、減速が頻出する区間を抜き出しました。
減速Gの強さが目標Gに全然足りていないことが分かります。
白ランプを恐れるあまり、ぬるい減速を繰り返していた様子が伺えます。
その結果として5.0点が出た。
ちなみにその後、ちゃんと目標Gを目指して走るように修正した後の、本番走行の2本目のログが↓こちら。
青グラフ(減速G)の大きさが大きくなってると思います。
この時、i-DMは5.0ではありませんでした。
4.8とかだったかな。ちょっとよく覚えていません。
ただし、ブレーキでの青ランプはこちらのほうが全然多かったことを記憶しています。
ぬるい荷重移動で減点を貰わない運転が果たして上手な運転と言えるのか?
i-DMで5.0点を取ることはぶっちゃけ、さして難しい芸当ではありません。
5.0点を取るだけであれば、青ランプが出る仕組みを理解して、ちょっと練習すれば誰でもできるようになると思います。
ただ、5.0点にこだわって5.0点の運転にしがみつくようになると、これはマズイ。
僕自身のことを言うと、5.0点にしがみついてるなんて自意識は無かったんですが…実はしがみついていたということが分かって、頭をガツンと殴られたような衝撃がありました。
それまで僕が上手な運転だと思っていたのは何だったんだ?ということですね。
たしかに緩やかな荷重移動は乗員に優しく、特に同乗者を気遣った運転にはふさわしいでしょうけれども、Gを素早く適切に立ち上げる運転のほうがより高度で、難しい技術であり、それができる人の方が運転が上手いと言えるのでは、と思うんです(もちろん白ランプを貰わない前提で)。
だって、素早い荷重移動ができる人は優しい荷重移動もきっとたやすくできるはずだから。
i-DMが頼りにならないとか、間違っているとか、そういうことではありません。
i-DMはその採点のロジックで「どういうペースで走ったか(荷重移動の大きさがどんなだったか)」ということを度外視しています。
何故ならば、荷重移動が大きいから上手いとか小さいから下手だとか(逆もまた然り)、運転の上手下手の本質はそういうことではないからです。
ただここで、ドライバーが自分が良い判定を貰いやすい荷重移動の範囲に留まってしまうと、そのドライバーの成長はその範囲に留まり、運転技術の幅も限られてしまう。
その限られた範囲の中でしか運転できないドライバーが果たして上手なドライバーか?
と、僕は思うんです。
Be a driverなオフミでも0.2G走行と0.3G走行というように違うペースでの競技を同時に行うのは、運転技術の幅を問うためだと思います。
実際、0.2Gと0.3Gってその差はたった0.1Gですが、体感としてのペースは全然違います。
あらゆるペースで走っても、正しい運転操作ができること。
それが上手なドライバーの条件、ということなんだと思います。
まとまりの悪い長文になってしまいましたが、オフミの第4戦の朝の僕は、5.0点にしがみつくあまり、僕の得意な領域に留まったまま走ってしまった…という、そういうことなのでしたf^_^;)
もちろん今は自分の運転技術の幅を広げるべく、練習しているところです(^_^)v
Posted at 2016/01/25 01:45:35 | |
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