カミール・ビンタのブログ一覧

今回はF56のMINI JCW。
以前にも書いたけど今回はMT車ッス。

やっぱJCWはMTじゃないとねー
↑
後にこれが大きな過ちだと気づくｗ


内容としては以前に書いたATのJCWを見てもらえれば大体分かると思います。
なかなか良いクルマです。

が！
MT車に乗ってみて新たに分かった事もありましたよ。


エンジンや足回りは同じなので良いクルマなんですけど、MT車だと今まで気にならなかったところがかなり気になるようになります。

具体的に言うとドライバーが触れている部分。
MT車だとAT車よりもクルマとの一体感が増すだけにね。


まずステアリング。
これはATと同じでクーパーSも同じデザインだと思います。
握りの太いカッコいい系のデザインなんですが、ATだと特に気にならなかったこのステアリングがMTになるとまー微妙なこと。
このクルマ、比較的ステアリングフィールが重めなんですけど、MT車だとこの形状と相まってすげー運転しにくい。


それとシフトノブ。
これはもう最悪だわ。
こっちもATやクーパーSと同じデザインなんだけど、これもAT車ではそんなに触ることないのでまったく気にならなかったが頻繁にシフトチェンジをするMT車なのでめちゃくちゃ気になってしまう。
形状が全然手に馴染まない。
完全にデザイン最優先で使い勝手が悪い。

過去にシフトノブがクソ過ぎると思ったクルマはジュリエッタのQV（球体なのは良いのだがいかんせんデカすぎる）くらいですが、これはそれに匹敵する微妙さ。
まあ、これはスイッチ類が集中するステアリングと違って交換もできそうだからまだ救いがあるけど。


あとはシート。
これは不思議なんだけど、AT車ではまったく気にならなかったのだが、MT車ではすげー気になった。
分かりやすく言うと左右の上腕三頭筋がシートのサイド部分に思いっきり干渉します。
気になって気になって集中できません。

でもこれはAT車では気にならなかったからこの時の自分のシートポジションにも問題があるかもしれない。

ん～、でも普通そんなことないんだけどな～


これらに加えて乗ったところが混雑しすぎててまったく踏めなかったのもあり、MTでも全然楽しくなかった。


・・・ちょっとはホメようかｗ
それ以外の部分としてはモード切替。
スポーツモードにするとかなり特性が変わる。
ノーマルモードに慣れたところでスポーツモードにして同じ感覚で発進しようとするとエンストこきましたｗ
クラッチの繋がるポイントも変わって唐突に繋がる感じ。

逆にエコモードは発進が超ラク。
町乗りはこれでいいね。
んで動き出してからノーマルモードで。
スポーツモードはワインディングやサーキット以外では必要ないかな。

これはジュリエッタとは全然違うところ。
ジュリエッタはノーマルモードではアクセル開けても全然前に進まず、スポーツモードでようやく他のスポーツカーのノーマルモードと同じといった具合のクソ仕様でしたからｗ

こうしてまったく特性の異なるモードが選べるのは面白いかな。


エンジンもやっぱいいね！
上でも比較的パワーがある感じだったけど、下からしっかりトルクが出るので乗りやすい。
スペックは馬力がまったく同じで最大トルクはS1の方が上だけど、個人的にはJCWの方が良いと思ったな。
こういうのは乗らないと分からない事。
カタログスペック上では劣っていても実際に走らすと逆転することなんかはザラだから。
スバヲタのようなカタログスペック至上主義者にはわからないだろうがｗ


ミッションは結構良い。
ギアの入りは案の定ガッシリとしたフィール。
S1と似てるね。
ミッションは外注らしいからS1と同じだったりしてｗ


外観は「いかにも！」って感じでキャラに合ってる。
S1はここがどうしても地味だからな～
これはJCWの圧勝！



総評
MT車、期待ハズレもいいとこ。
微妙。
てかこれならクーパーSのMT、もしくは一番小さい排気量のMTの方が楽しいんじゃないかな？

何よりダメだと思ったのはMT車でもっとも大事なクルマとの一体感を感じられる部分が機能性よりもデザイン優先されているのにはガッカリした。
もちろんステアリングもシフトノブもシートも体型や好みは個人差があるので一概にはダメだとは言えない。
オレがダメだと思っても良いと感じる人はいるだろうし。

だけど今まで乗ったクルマはしっくりこないことはあってもここまで微妙だと感じた事はほぼないです。
オレがそう感じた時点でこのクルマのこれらの部分は微妙なんだと思います。

だけどアクセルがオルガン式なのはすごくポイント高い。
まあこれはクーパーもそうなんですけどBMWはオルガン式にすごくこだわりを持っているので、その意識の高さがこのクルマにも反映されているのは嬉しい限り。
あまりにも混雑しててヒール＆トゥを使う場面がなく、やりやすいかどうかを確かめるには至らなかったのは残念でした。


ライバルであるS1。
価格帯も性能も同じくらいなのでライバル同士ですけど断然S1の方が良いです！
これには自分もビックリしたけどｗ
まさかクソが付くほどマジメで面白みの感じないアウディがこんなホットハッチを作るなんて・・・

そして楽しさでMINIの最強ホットモデルを上回るとは思ってもみなかった。

まあMINIが好き！っていう人以外はJCWよりもS1の方が絶対にオススメっす。
AWDだからスタッドレス履かせて雪山で遊べるしね！


なんでもF56のJCWはAT前提でMTは受注生産なんだそうな。
段々MT比率が減ってきてATになってるのがその理由なんだろうけど、MT車に乗ってそれがわかった気がした。
現にAT車はすごく面白いクルマだったしね。
ガチでサーキット走りこむとか運転を楽しむとかって人よりも、普段の生活においてちょっとしたプチ刺激が欲しいっていうような最近のクルマ好きの人の好みにはすごく合うような気がします。
これなら雰囲気やカッコ最優先ってのも分かりますね。

質実剛健で何よりも走りの性能を最優先するクソお堅いBMWがこんな風に仕上げるのは超意外でしたけど、これもMINIのキャラクターを考えての事なのかな～


結構ボロクソ書いてきましたけど、基本的なところは天下のBMW様が作ってるのですごく良いと思う。
これでステアリングとシフトノブとシートを自分に合う物に交換して、2シーターの本気仕様の車両にしたらすげー楽しくなるんだろうな～と思ったのでありました。