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2025年09月07日 イイね!

バルト三国(その15:タリン旧市街・前半)

バルト三国(その15:タリン旧市街・前半)タリン二日目(5月28日)はタリン旧市街の観光です。
結構な内容になりそうなので、適当に2回に分けてアップしようと思います。

タリン旧市街は城壁に囲まれており、その城壁内は左図のようになっています(「ガイドブック・地球の歩き方」から借用しています)。
タリンの全体図(下図)にも記載されていますが、トームペアという丘を指す「山の手」(西南方向)と、ラエコヤ広場を中心とした「下町」(東側)に分かれています。


      何れの画像もクリックで拡大します。


11世紀にはエストニア人がタリンに砦を築いていたそうですので、他のバルトの国と異なりエストニアは少しばかり古い歴史を持っているようです。因みにラトビアのリーガで13世紀初頭、リトアニアのヴィルニュスで14世紀なって初めて記録に登場しているとのことです。

alt13世紀にはデンマーク王によって砦は占領され、トームペア城が築かれます。これをデンマーク人の城、町=Tanni Linn と呼び、タリンと言う街名の由来になったと。。。その後、ドイツ騎士団に占拠されたリもしますが、ハンザ同盟加盟等で繁栄するも、16世紀からはプロイセン、ロシアなどに加えて北欧までも取り合いに参加。。。以降、1940~1990年代まではソ連が支配、2004年にEUに加盟というところまで殆ど三国とも同様です。


この日は、ツアー客全員で貴族たちが暮らしていた「山の手」を最初に見学し、その後、商人や職人たちが築いた「下町」に降りて要所を案内してもらい、午後からは自由行動の予定です。


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タリンのホテル=Swissotel Tallinスイスホテルで最初の朝食です。レストランは7時開場でした。

こちらは2泊しますが、ここも安心の朝食。。。だけど、ブッフェなので、いつも同じようなメニューになってしまいます。
ここでも出来立てのオムレツが提供されます。






ホテルをバスで9時に出発、「山の手」の城壁近くまで送ってもらいました。

徒歩でトームペアの丘まで上がって城壁内へ進みました。

トームペア城のっぽのヘルマン
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11世紀に造られた砦は13世紀にはトームペア城に進化、お城はその後もその時々の支配者により増強され、18世紀に現在の姿になっています。こののっぽのヘルマンと呼ばれる塔(左)は15世紀に造られたままの姿をとどめており、エストニアを象徴する存在になっています。


国会議事堂
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トームペア城は、現在は国の議会として使われており、議会開催中だったのか議員さんが登院される場面を目撃しました。


アレクサンドル・ネフスキー聖堂
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帝政ロシア統治時代の1901年に建てられたロシア正教会で、トームペア城の真正面に位置しています。1904年が日露戦争ですから、以降、ロシア革命、2度の世界大戦を経てソ連時代も含めてロシアの権威を象徴する建物です。この建物がトームペア城(=国の議会)の正面にあるのは、エストニア人としては気分の良いものではないでしょうね。
堂内も見学できましたが写真はNG。なので撮っていませんが、日露戦争戦没者の慰霊碑(パネル)がありました。戦没者とは。。。統治していたロシアから徴兵されたエストニア人の方々なのでしょう。。。何とも哀しい話です。


聖マリア大聖堂
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「山の手」の北端にあるパットクリ展望台に向かって歩いている途中にありました。こちらは13世紀以来、タリンにおける中心的教会になっているエストニア最古の教会です。内部の見学はしませんでした。


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政府機関


こちらも展望台に行く途中にありました。
高級車が続々と。。。普通の官僚ではなく大臣クラスの登庁でしょうか。。。送ってきては、狭い路地でUターンして戻っていきました。





パットクリ展望台
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展望台からは「下町」を見渡すことが出来ますので、皆さん景色をバックに記念撮影されていましたが、写真そのものは、この後に訪れた聖ニコラス教会の塔の上からの写真と同類ですので、ここでは代表2点だけを。。。聖オレフ教会(左)と聖霊教会(右)、何れも背後はタリン港。



こちらは、「山の手」を南側に戻って来たところで南端を見た景色です。
キーク・イン・デ・キョク一番奥の塔ネイツィトルンひとつ手前の塔
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キーク・イン・デ・キョク・・・妙な名前です。「台所を覗け」という意味だそうです。
ネイツィトルン・・・中世には売春婦の牢屋として使われたそうです。
この左手に見えている城壁をくぐると。。。


。。。 デンマーク王の庭 へ出ます。
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ここでは、デンマーク国旗の起源となる出来事が13世紀に起こったそうです。残念ながら、私は記念のデンマークの国旗、見落としました (>_<)


デンマーク王の庭から リュヒケ・ヤルク通り を通って「下町」に向かいます。
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ここで、「山の手」と「下町」の高低差24mが実感できます



「下町」で最初の観光は 聖ニコラス教会 です。
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13世紀、ドイツ人商人の居住区に建てられました。

1944年にはソ連の空襲で破壊され、内装は修復されています。




展示品としては貴重なものが多くあり。。。




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。。。主祭壇もそのひとつで、屏風みたいな観音開きの主祭壇に絵画が施されています。




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絵画は、15世紀のドイツのハンザ都市リューベックの職人、ヘルメン・ローデの手により。。。



。。。左側には、船乗りや貧しい人々を救う聖ニコラスの生涯が描かれ(左)。。。
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。。。右側には異教の偶像を破壊し殉教した聖ヴィクトルの生涯が描かれています(右)。



また、同様にリューベックのベルント・ノトケによって15世紀に描かれた「死のダンス」は必見です
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巾7.5mのキャンバスには、左から教皇、皇帝、皇后、枢機卿、国王が骸骨のような死神と踊る様子が描かれています。
この絵のテーマは死の普遍性を強調するものですが、14世紀に流行ったペスト、黒死病によって、更に注目を浴び、死神と踊る人間、その対話を記した注釈(足元に描かれている巻物?に書かれています)は、死を前にした人間の平等性を強調していると評価されています。


高さ50mまでエレベーターで上がることが出来る聖ニコラス教会の塔に上がってみました。
以下は、そこからの眺めです。

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まずは「山の手」にある

アレクサンドル・ネフスキー聖堂。。。



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。。。と聖母マリア大聖堂。


塔高50mが「山の手」との標高差24mを縮めています。







北側、バルト海のフィンランド湾を見たところで、
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聖オレフ教会(左奥)と聖霊教会(右手前)、そしてラエコヤ広場(右下)。




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聖オレフ教会をズームアップしてみると、尖塔が3種類あることが判りました。







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最後に新市街方面。。。南東方向ですが、この高層ビル群の一番奥に宿泊しているSwissotel Tallinスイスホテルが写っています。




















既に11時半です。このあとは小一時間ほど旧市街を散策=ざっと案内してもらって解散、各自昼食をとって、午後は自由行動となりました。



つづく



【関連のブログ】
 ◇ バルト三国(その1:速報)
 ◇ バルト三国(その2:往路ヴィルニュスまで)
 ◇ バルト三国(その3:ヴィルニュス初日のランチまで)
 ◇ バルト三国(その4:ヴィルニュス初日の午後は街歩き)
 ◇ バルト三国(その5:トラカイへ)
 ◇ バルト三国(その6:KGB博物館@ヴィルニュス)
 ◇ バルト三国(その7:カウナス。。。杉原千畝)
 ◇ バルト三国(その8:十字架の丘を経てラトビアの首都・リーガへ)
 ◇ バルト三国(その9:ルンダーレ宮殿)
 ◇ バルト三国(その10:リーガ旧市街)
 ◇ バルト三国(その11:リーガ・ユーゲントシュティール建築群)
 ◇ バルト三国(その12:トゥライダ城とグートゥマニャ洞窟)
 ◇ バルト三国(その13:スィグルダの次はリーガに戻って。。。)
 ◇ バルト三国(その14:ラトビアからエストニアへ)


Posted at 2025/09/07 21:13:39 | コメント(0) | 海外(遊び) | 日記

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