
8月に納車になった我が997GT3、動力性能については申し分なし。自分ごときが何か文句を付けるような部分は一切ナイ!のですが…
ある日「そろそろリフトで上げて911の下回りを観察&掃除してみるか…」と思い立って、ジャッキアップポイントを確認しつつ、恐る恐るリフトアップしてみたのがこの話の始まりです。
911はリアヘビー。分かってはいましたが、最初はフロントとリアを同じ様に水平に持ち上げようとしたらリア下がりになってしまい、地震や大きな力が加わったらリアから落ちるのではないか?とちょっと怖い妄想がよぎりました(・_・;)
なのでフロントに比べてリアを少し高めにセットするのが良いですね。参考になるか分かりませんがアンダーカバーを外すことも考慮しつつ、試行錯誤の末にこんな感じにセットしたら安定しました。
フロント
リア
上手く車体が水平(ちょいリア上がり)の姿勢になりました。これで安心。揺らしても動かないし(^^♪
さて無事にリフトアップできたところで、下回りを観察。おおお!これがポルシェが(そこそこ)本気で作ったマシンの下回りなのか!…ほとんどアンダーカバー類に覆われていてシャシーやエンジンは見えないんだな。
ドライカーボンのカバーを外すと、縦割りクランクケースがお目見え。これがメツガーユニットか!感動!(^v^)
水平対向エンジンならではの、左右対称の均整がとれた美しいレイアウトが目を引きます♪
この車を購入するまでの人生を反芻しながら、悲喜こもごも様々な思い出を胸に、コーヒーを片手に作業イスに座ってずっ~と眺めてしまいました(*^_^*)
さてカバー類を外すとするか。何しろGT3の下回りを触るのは初めてなので、慎重に作業を進めましたが、リアからフロントへ、重なるように装着されているアンダーカバーを全部剥がすのはかなり面倒でした(ーー゛)
残念な事にカバー類にはダメージがありました。後で全部新品に交換します。
恐らくは過去にイイカゲンな方法でジャッキアップした為に割られてしまったリアカバー。記録によればずっ~と正規ディーラーで整備をされてきたクルマなのになぁ(-_-;)
ミッションカバーのフック部分も割れてました( ゚д゚ ) このカバー、後から気が付きましたが、リアブレーキ用のエアダクトを外さないとクリアランスが全く無いので、脱着が超力技になります。恐らくは以前に整備した人が手順を踏まずに無理やり脱着したのでしょう。ディーラーの仕事なのに??
エンジンのクランクケースを保護しているドライカーボンのカバーにも大きなキズが入ってました(´・ω・`) 同郷の997.2GT3オーナー「サンデ」さんのブログを拝読して過去にも驚愕したのですが、このカバーは現在定価100万円以上するパーツなんですよ!!
割れてなかったのは助かりましたが、ホントに形があるうちにFRPで複製しておいた方が良さそうな部品です。自力ではカーボンを上手く塗装できないと思われるので、足利市の凄腕板金屋さんに修理をお願いしてきました。
そして露わになった車体をまじまじと眺めると…なんだかかなり錆びてるんですけど(;´Д`)
メンバー付近。ボルトの頭が結構な錆び具合。マルチリンクの各アーム類のボルト、ナットもサビサビΣ(゚д゚lll)
キャリパーの裏なんて、なじゃこりゃ~な状態!過去にフルードが漏れたのか??
フロント周辺の錆は極少なくて、リア回りに錆が特に多く発生している様子。
そういえばアンダーカバー類の裏にも泥水が乾いたような跡が全面に残ってましたっけ。
クルマ屋さんは室内保管・雨天未使用だと言ってたのに!本当なのか~?信じて買ったのになぁ…(-_-メ)
塩カルが撒かれた道路を走った後に、下回りを洗車しなかったかのような状態。全くダメだなこれは。ま、保管場所が海の近くだったり、エンジンやキャリパーの熱の影響で錆が進行した可能性もありますけどねぇ。
確か初めてリフトアップしたのがシルバーウィーク期間の9月20日(日)。この日からとりあず可能な範囲で現状を回復するべく、997GT3との格闘が始まったのでした(・∀・)
まずは全体を水拭き。フロア、アーム類、キャリパー、配管、エンジン、フレーム、マフラー…手が入る部分は全て。
そしてケミカル類を用意して…
①ひたすら錆を見つけては磨き、②赤錆はケミカルで黒錆化、③錆止めペイントで塗装、①~③の無限ループ。
同時にスピードイエローの塗装が剥がれている部分などもタッチアップ。
これを毎日、毎晩、休みの日は1日中、平日は仕事が終わってからひたすら作業しました。気が付けば日付が変わっていた日もあったりして。あまりにも精神集中しているので、時間の経過が分からない。正に「精神と時の部屋」に入っているみたいでした(笑)
9月26日(土)。
高崎市から友人が遊びにきてくれて、桐生市内の食堂へ。ようやく人間の世界に戻った気がしました(^_^;)
魚屋さんが経営している食堂だそうです。
アジフライ定食、美味しかった!
食事が終わったら、また精神と時の部屋へ逆戻りε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
①~③の無限ループ+タッチアップ+防錆スプレー塗布+拭き上げ…
平行してパーツリストで純正パーツを調べて見積&注文。ポルシェはネジやナットがめちゃ高い!一方、カバー類はそれほど高額でなくて助かりましたε-(´∀`*)ホッ
そして10月1日(木)の夜、ようやく作業をひと段落させてカバー類を再装着。リフトからGT3を降ろしました。久々の着地(^-^)
ついでにスポーツエキゾーストのコネクターを外して、常時マフラーのバルブOPEN状態にしちゃいましたヨ(・∀・)
夜11時を過ぎてましたが、ご近所を軽く一周。弾けるように加速するGT3は物凄く気持ち良かった!下回りがキレイだと気持ちも落ち着きます。
ということで、純正パーツが入荷したら順次交換を進めます。地味な作業が長期間続いてまるで修行の様でしたが、下回りをよ~く観察して各部の構造もかなり理解できましたので、997GT3との距離が大分縮んだ気がします。
障害が多い程、愛は燃え上がるらしい?ので、引き続き理想の状態を目指して頑張ります!(^_-)-☆
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ポルシェ | 日記
Posted at
2020/10/03 17:53:17