
今回のテーマは番外編として
FIAT・ABARTH124SPIDER(以下SPIDERと記す)と
自分が乗った事のある海外2輪(バイク)との比較をしてみようと思う。
敢えて言うなら、
SPIDERは2輪のSHIVER750みたいだ。
4輪しか乗らない人にはなかなかこの感覚はわかってもらえない
と思うが
さらには2輪でも国産車(特に4気筒)にしか乗らない人なら
わかりにくいとも思う。
シングルやツインであっても
国内4大メーカーの車両なら
どうしても日本車の高性能・扱いやすさ・完成度の高さ
が先にたち、
何と言ったら良いか!?
違いを言葉にすると
走りがスムーズ過ぎるのだ。
前置きはこの位にして
SPIDERに乗った日から2日後
SHIVER750に用足しで乗った。
(そんな使い方をするバイクではないけれど、
MOTOGUZZI1200SPORTとの疲れ具合を比較したかった)
で感じた事
極低回転(加速時の3000回転以下)はギクシャクして基本使えない。
まともに加速しないのだ。
インジェクションだからエンストこそしないが壊れているのではないか?と思う程だ。
ところが3500回転を超えたあたりから上を使って走ると
怒涛の加速感が味わえる。
(実際にはそれほど速度は上がっていない)
瞬発力のフィーリングは
RX-7ほどではないにしろ(昔助手席に乗せてもらった微かな記憶)
4輪ならアクセルを踏んだ時に一気に体をシートに押し付けられる感覚に似ている。
事実気を抜いていた時
加速に負けてグリップから、左手を数回放してしまったほどだ。
V型2気筒と4気筒の差こそあれ
乾燥で200kgを切る車体の加速フィーリングと
SIIDERの加速フィーリングがとても近い感覚だった。
(市街地で他にも4輪が沢山走っているし、回転はそれほどと言うより上がらない)
*体がシートに押し付けられるほどではないが、窓を全開にしていた事と
着座位置が低く路面が近いため速く感じたのではないだろうか?=好印象
何れ、この加速感は一番の美味しいところでSPIDERもSHIVER750も高揚感に支配される感じだ。
*憶測だが決められたコースでタイム計測をしたらロードスターRFの方が良い数字が出ると思う。
*登りがほとんどなければもしかしたら1.5ロードスター(ND)もいい勝負じゃないかとも思う。
それでは5速や6速で巡航中
回転数が2500辺りまで下がったったらどうなるのか?
加速時と違いギクシャクせず鼻歌交じりで流せる感覚でもある。
(この辺はインジェクションの良いところかな?)
SPIDERもSHIVERもこのあたりも似ている。
(どちらもスポーツモードでしか乗っていない)
さてMOTOGUZZI1200SPORT(1200SPORTと記す)はと言うと
同じV型2気筒でも横置きでしかも空冷さらには駆動がシャフトドライブなので
随分違った走りになる。
乾燥で250㎏もある巨漢なのだ。
まずもって出足は極めて遅い。
回転数は国産4輪並みに1500回転付近での走行も可能だ。
さすがに加速時は2000回転以上でないとちょっとつらい。
(2000回転を切っても特にギクシャクはしない)
巡航については
2000回転前後ではV型2気筒の鼓動感が全てと言わんばかりに
エンジンも車体も揺れる。
ところがそこから僅かに回転を上げるかそれ以上は
音も振動も波がなくなり
4輪国産車並みにあるいは4気筒バイク並みにスムーズで静かに
しかしそれなりに速い。
(馬力は80PSにも届かない)
まるでSPIDERとは別の世界にいるバイクだ。
国産4輪とも比べられない独特の世界を持っている。
最後にDUCATI900SS(以下900SSと記す)との比較
3000回転が使えないのは同じ感覚
しかし空冷V型(L型とも言う)2気筒でキャブ車なので
上も使えない。
美味しいところは4000回転~5500回転かな
(7500回転までは回るが振動が酷く、加速感もほとんどない)
速い訳でもない。
独特の鼓動感があるのだ。
未だに自分の価値観では
これに勝てる楽しい車両には出会っていない。
SPIDERと比べるのも悩んでしまう。
怒涛の加速感がある訳でもない。
しかし表現できない味がある。
敢えて言うなら
900SSは何かしら気になる
わからないけれど
光り輝くものを隠し持っている落第生で
SPIDERはやんちゃな一面を持つにもかかわらず
一応優等生なのだ。
もしかしたら初代DUCATI/MULTISTRADA1000DS(インジェクションになりはじめ)の走りが
総合的に一番SPIDERやロードスターに近いかも?
スタートこそギクシャクするものの
走り出せばBMW(バイク)並みに車速が乗り
気持ち良く高回転まで回る。
足も良く動く。
しかしSPIDERの加速時の高揚感だけははまさにSHIVERのそれとよく似ている。
以上イタリア生まれの2輪とSPIDERとの良くわからない比較でした。
余談中の余談
KTM・DUKE640(キャブ車・単気筒)は乾燥149㎏と言う軽さを生かし
1速から本当の怒涛の加速をする。
フィーリングも速いが実際の車速の上がり方も半端ではなく
スピードメーターを見て驚く
さて
ちょっと話はそれるが
以前国産水冷2気筒650ccで出かけて
NDロードスター6MTに試乗した時のことを思いだした。
正直「拍子抜けした」
素晴らしい出来ではあるけれど、
軽さは正義とは言うしそう思うけれど
乾燥200㎏を切る90PSに満たない
650ccに勝てるほどの魅力は感じないのだなぁ・・・と
それこそタイム計測などすれば完成度の高さとスムーズさで
ロードスターの圧勝なのだろうけれど、、、
そんな(おそらく)偏った印象を持ちつつ
答えらしい答えもなく
このままフェードアウトします・・・(笑)
以上、番外編でした。
Posted at 2017/07/30 04:39:03 | |
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