午前中に届いた
ZERO AUDIOのCARBO MEZZO、カウフマンのハイレゾ音源などで数時間バーンインしてから聴いているが、これは凄い!
まず、BASSOでは装着の仕方によってまともに鳴らなず難しかったのが嘘のように普通に付属のイヤピースでガッチリと鳴る。
バーンインに使ったカウフマンのハイレゾ音源では、テノールとしては暗く低いカウフマンの声が客席最前列で聴くようにポンと空間に浮かび上がって音圧も強くリアルに鳴る(実際のカウフマンを聴いたことは無いが、多分実際はこうだろう)。
次にいつものうちのリファレンスのノルマを聴くが、こちらはオペラ全曲なのでバリトン、テノール、ソプラノが歌う訳だが、やはり最前列で聴くように強い音圧を感じながら空間にフワッと浮かび上がるように分離感良くクッキリと鳴る。この浮かび上がるような分離感はE3000でも味わえるが、特に男声の音圧はMEZZOが断然上で、E3000があまり得意では無いバリトンがとても力強く歌う。E3000は中音から上、テノールやソプラノが力強く歌い、弦を滑らかに奏でる。
オケも弦の高音域にまだ硬い塊感が出てしまう部分はあるがバランスは低音過多気味になりやすいE3000よりも自然で実際に近いかも知れない。高音域の硬さは更にバーンインを続ければとれてくることに期待しているが、BASSOに比べれば随分と硬さは少なく、あちらがヴァイオリンがガラスで出来てるんじゃないかと感じさせることがあるのにこちらはまぁどうにか有機系のもので出来てる感じに収まっている。この辺の弦の音色はE3000などfinalは断然自然。
BASSOも前へ前へと出てくる音圧で押し切る鳴り方で演奏者と同じステージ上にいるかのようなド迫力の感じで魅力があるが、あくまでも実際にあり得る客席最前列で最高に迫力ある聴こえ方をするMEZZOの方が、高音域から低音域までよりバランス良く、より魅力的に感じる。
何より、final E3000同様に装着に気を使わず、簡単に凄い音が出てきてくれることが嬉しい!
これはfinal E3000同様におススメモデルだと思う。Amazonで4000円しない。
難を言えばこちらも能率が101dB/mWと低めなのでfinal E3000程では無いがパワーのあるアンプが必要だと思う。因みに、MEZZOはまだ1号機のみで鳴らしているので他のアンプやスマホでどう鳴るかはまだ試していない。
追記
付属のイヤピースでほぼ問題なくたぶんベストマッチなのだが、一応イヤピースのマッチングも確認。
たいてい問題のないfinal TypeEのLサイズ(Mより一つ大きいヤツ)は声が空間に浮かび上がる感じが消失してオリジナルの良さが出ずにすぐに元に戻した。たぶんMEZZO特有の音は中低音の盛り方が味噌で、そこがfinalのだと絞られてフワッとした宙に浮くような感じが無くなるのだろう。
SONYハイブリッドイヤピースは、オリジナルの弦の音に硬い部分があるのでそれを解消しようと使ってみるが、確かに硬いところは無くなるが全ての音の起伏が均される感じで全体的に平坦になり、特に声の魅力が減じてこちらもオリジナルには及ばず。意外とこのMEZZOにはオリジナルのイヤピースが合う。BASSOでは超絶使い難かったのが嘘のよう。
EP2のMサイズ、そのうち予備を手に入れよう。
追記
バリトン(男声)が強いのはBASSOも同じで、BASSOが超低域に向けて盛っていて中低域の強調感は無かったのに対し、このMEZZOは中低域に少し盛った感じがあり、MEZZOの方が強調感があり柔らかさを演出しているように感じる。特にポピュラーを聴くとすぐわかり、そのせいかポピュラーではMEZZOの方が声の帯域がおとなしく聞こえる。
ポピュラー系は原音が全く不明なので、どっちが優れていると言うことを判断するのは難しく、結局どちらが好みか?と言う事になるのだが、コンテンツによっては同じイヤホンがいつも好みの音で鳴ることは無いく、私はBASSOもMEZZOもE3000もE1000も中華も皆、良く鳴るイヤホンだと思って愛着を持っている。中華700円のEDXをちょっとうまく鳴らせて無いのをどうにかしたいものだが。
追記
イヤピースはオリジナルをもう少し聞き込んでからfinal TypeEのMサイズを確認する予定。オリジナルは中低音を盛ってフワッとした感覚を出しているが、フワッとさせているせいで密度感は若干低下気味に思える。特に高音域、グルベローヴァがBASSOはもちろん、E3000よりも密度が低く聴こえる?のはバリトンが良いだけに惜しいので、そこを改善できるか要確認。フワッとした独特な感覚は失っても仕方ないか?そこも含めて確認のこと!
→結論、クラシック優先の場合、final TypeEのMサイズが声の密度、強さ、均質性を優先させる場合はベスト。オリジナルの中低音のフワッとした感覚も捨てがたいが色々と音が荒れている部分があるので、強さと均質性が得られるfinal TypeE sizeMを使うこととする。final TypeEのMサイズは予備がないため補充が必要。
*ポピュラーの場合はオリジナルが好ましいように思う
追記
アンプとの相性も書き留めておく。
1号機では密度が高くリアルに鳴るが、2号機だとE3000同様に密度低下して魅力消失。さすがにBASSOほど強固な音でないと2号機は薄味になってしまう。
イヤピをfinalに替えたMEZZOはE3000の「距離が近づいた版」という感じの鳴り方で音色も似ているように思う。E3000だと距離感が遠すぎると感じる場合にはMEZZOを選んでイヤピをfinalにすると良い。
Posted at 2020/11/22 14:53:27 | |
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音楽 | 日記