もう松の内も終わり、皆さんはすっかり正月気分ともおさらばな日々だと思うが、昨年末から渡航していたアフリカから昨日無事に帰国したので、改めてご挨拶をしたい。
皆様、明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
で、そのアフリカであるが、普通アフリカと言えば優雅にサファリーツアーで、こんな物や
あんな物を想像すると思うが、
今回の目的は飽くまで仕事である。
昨年11月に内閣府経由で国連からの依頼があり、紛争地帯ソマリアの難民キャンプへの支援物資輸送任務を引き受けた。
先ず自衛隊の海外初の基地のあるジブチ共和国まで移動。
ジブチまでの旅のお供は今回初搭乗であったこの機体、純国産対潜哨戒機P-1であった。
ここジブチには各国の軍事基地があり、日本と言えども警備は厳重である。
ただ、一歩外に出るとそこはやはりアフリカ。
こんな連中もぞろぞろ居た。
ただ、このジブチでのんびりは出来ずに、直ぐに隣国エチオピアとソマリアの国境で輸送部隊を編成して、いよいよ残存反政府勢力の支配地域を通り、難民キャンプまで物資輸送である。
護衛は旧式な武装のアフリカ連合ではあるが、今は彼らだけが頼りなのだ。
お陰様で途中何事も無く無事に難民キャンプへ! とは行かずに思い切り戦闘に巻き込まれ、装甲車両と輸送車計3台を失った上で、3名の重傷者を含めて全員負傷と言う状態で、何とか物資を届ける事が出来た。
難民キャンプで見た初日の出は、日本で見る雄大で感動的なものとは違い、ただ傷の痛みと共に単に生きている実感を大いに与えてくれるものであった。
その後我々は無事にエチオピアに戻り、ジブチから昨日帰国する事が出来た。
皆さんのお正月の楽しげなブログをこれから拝見して、せめてこれから連休後2日間を、自分だけで正月気分を味わいたいと思う。
改めまして、本年も宜しくお願い致します。
Posted at 2016/01/09 20:25:47 | |
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