正月はご当地名物の餅料理

【2012年1月5日 13時00分／鳥取県倉吉市堺町】

「青山剛昌ふるさと館」の見学を終えると、時刻は既に正午をまわっていました。そろそろお昼ご飯を食べたくなるところですが、そこで向かったのはちょっと内陸に入った倉吉市。歴史ある白壁土蔵群などの見どころも多く、約30分で市内の名所を一巡する無料の観光ガイド電気自動車「れとろん」も用意されるなど、観光客誘致には力を入れている地域です。

この地を訪れたのは、名物の「餅しゃぶ」をいただくため。やって来たのは「町屋 清水庵」というお店。大正時代の町屋を利用したお店は、てっきり観光客需要が多いのかと思っていたのですが、実際に足を運んでみると地元客7：観光客3という雰囲気でした。
メニューには「餅しゃぶ」が先頭に来ていますが、ごく一般的なお膳や定食もあり、地元の方々に親しまれている店であることも理解できます。

さて、ここ数年の年末年始ツーリングでは、香川県の「餡雑煮うどん」や長崎県の「具雑煮」など各地の名物となっている餅料理をいただいてきました。果たして当地の「餅しゃぶ」とは……。
注文したのは魚介も入っている「餅しゃぶスペシャル(1,575円)」。薄くスライスされた12種類の餅を中心に、野菜やうどん、海老、ホタテ、白身魚などが大皿に盛られ、さらに食後にはとち餅のあんかけと茶碗蒸しがついています。
食べ方は、ダシ汁の張られた鍋で、まずは野菜や魚介を少しずつ煮ていきます。さらにダシが煮立ったところに餅を1枚ずつ、まさしく“しゃぶしゃぶ”とやっていただきます。この“しゃぶしゃぶ”は7～10秒くらいがベスト。ちなみに写真にもあるように餅は種類によって色など見栄えが違っているのですが具体的には、とち餅、海老、ゆず、よもぎ、とうもろこし、唐辛子、しいたけ、抹茶、ごま、かぼちゃ、にんじん、ブルーベリーの12種類です。

タレなどはつけずにダシの味でいただくため、ダシは少々濃いめのしっかりした味付け。ゆえに餅の12種類、それぞれで明確な味の違いは感じにくいかもしれませんが、風味の違いなどはわかるので飽きることもありません。さらにスペシャルでは魚介も豊富なので、ボリューム的にも男性でも不満が出ることは無いでしょう。
個人的にはこの「餅しゃぶ」、とても気に入りました。店の周囲は少々道幅が狭いので注意が必要ですが、店舗裏には専用の無料駐車場もありますので、また機会をみつけて再訪してみたいお店のひとつです。

　
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