ワイパーの車速感応バリアブル間欠化(後編)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
ここから後編です。
※前準備からスイッチ取り付けまでの前編はこちら
https://minkara.carview.co.jp/userid/2411982/car/3536741/8259120/note.aspx
BCM(ボディ・コントロール・モジュール)へのアプローチです。
BCMはヒューズボックス裏、アクセルペダルの上方にある灰色のボックス(照明を当てれば視認できると思います)で、当該部に接続している3つのコネクタハウジング(茶・青・白)のうち、下部外側の白いコネクタハウジングがターゲットなのですが、それ以外の青と白も抜かないと作業が難しいのですべて外します。
コネクタの脱着にあたり、その前に位置するヒューズボックスをずらすか、足元からダイレクトにアプローチするかの二択になると思われます。
前者の場合、周辺構成部品も外す必要があって工数は増えるものの、その後の配線作業が比較的楽に行えると思われ、後者の場合は工数は少なくて済む反面、窮屈な体制でステアリングシャフトとアクセルペダルASSYの間から手を入れて、狭い空間で片手の作業となり、それぞれ功罪相半ばという感じですが、私は工数削減をとって後者の手法で作業に臨みました。
2
コネクタのハウジングは3つとも二重ロック構造です。
画像では見ずらいかもしれませんが、コネクタ毎に白い部分の縁(少し盛り上がった部分)にツメがあるので、そこを画像の矢印方向に押しながら(画像の「①押す」参照)枠部を起こす(画像「②起こす」参照)とコネクタがテコの原理で押し出されて抜けてきます。
※無理にケーブルを掴んだり引っ張ったり、斜めに抜くことは禁忌です。
3
3つのコネクタが外れたら、下方に移動させます。
途中でハウジングが引っ掛かりますが、負荷をかけないようにやさしく下に向かって引き出します。
コネクタは3つですがハーネスは直下で1本にまとまっていて、余分なリーチもないので最大限引き出してもアクセルペダルの上、ヒューズボックスの下あたりまでしか出てきません。
4
白いコネクタハウジングに配線を追加します。
端子を挿し込む場所はロックレバーの出っ張り(ツメがある方)を上にして、配線側から見て下から2列目、左から3つ目の灰色と青色線に挟まれた49番ポート(空き端子)です。
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挿し込むところを確認したら、ポートに端子を挿入する前にリテーナーを精密ドライバー等で煽って浮かせます。
一旦ロックレバーを倒したかったのですがうまくいかず、ちょっとレバーが邪魔でしたがそのままで作業せざるを得ませんでした。
※青と茶のコネクタもリテーナーは白で位置関係も一緒です。
ターゲットはハウジングもリテーナーも白なので少々わかりずらいかもしれませんが、他のコネクタを見るかマジックペンでチェックの入っている部分がリテーナーです。
リテーナーはハウジングから外す必要はなく(というか、たぶん簡単には外れません)、気持ち強めに浮かせて端子を挿入します。
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端子を奥まで挿入したら、浮かせたリテーナーを元に戻します。
この時、リテーナーが浮いていると端子のロックが不完全で抜けたりBCM側(オス)と接触不良になるのでしっかり確認してください。
画像はNGの例として、あえて端子挿入が中途半端でリテーナーが浮いている状態を撮影していますが、リテーナーがハウジングとフラットになるのが正しい状態です。
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BCMにコネクタを戻します。
ここも手探りの作業になりますが、下したコネクタを上に戻し、3箇所其々のコネクタのハウジング部分を掴んで真っすぐ挿し込み、白いレバーをカチッと音がするまで倒すとロックされます。
この後に動作確認で問題が出ると再度難関作業をすることになりますが、何事もなければこれでBCMへのアプローチは終了です。
8
ばらした部分を組み戻す前にバッテリーを繋いで動作確認です。
私はここで調整機能の作動が確認できず、端子の挿し込み不良を疑い再びBCMのコネクタを抜いて作業する羽目になり、二度目で無事に正常動作を確認できました。
車速感応式のバリアブル間欠なので走行中の方がわかりやすいですが、停車状態でも動作時間に差はあるので確認可能です。
停車時はINT(間欠)モードで調整リングを「-」側(少雨)にMAXで約15秒間隔、同「+」側(多雨)にMAXで約5秒間隔で動作します。
走行中は速度によって作動間隔が変わり、60km/hぐらいで「+」側(多雨)MAXだと通常のLoモード(間欠なし)になります。
正常動作を確認したら追加したコードを適宜既設のハーネスに結束するなどし、ステアリングコラムを組み戻して作業終了です。
9
やはりこれが有ると無いとでは雲泥の差ですね。
作業はちょっと大変な面もありましたが、その分、充足感と満足感に満ちています♪
最後に繰り返しになりますが、先達の皆様の施工例がなければできない作業でしたので、あらためて感謝申し上げます。
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