
トランスミッション本体の洗浄と並行して、ちょこちょことある作業を進めていました
小細工その1

3速、4速ギアのシンクロリング
一箇所切れているので、Cリングといったところでしょうか
表面は黒いのですが、このCの切れ目付近と、

外周グルリと細く金属面が現れています
ちなみに
ワタシの知るシンクロリングは

1速、2速ギアに付いていた金色に輝く真鍮製のコレでした
よく『シンクロが減る』ということを聞きますが、つまり消耗するということ
あの表面の黒い何かが削れて金属面が露わになったとわかります
シンクロがヘタるとギアの回転同調がしずらくなり、ギア鳴りするという知識だけはありました

先日のジャックデイでモンテさんのSISLEYに乗せられた笑時も、『買った時から3速が鳴るんですよね〜(´・ω・` )』と
シフトアップでも鳴るらしい
モンテさんは、シンクロに頼らないでダブルクラッチを多様されているようですが…
まぁは飛ばすからしょうがないか(・∀・)笑
さてワタシの4x4ie
その昔、上までぶん回す走り方をしていた時は3速シフトダウンで弾かれたりギア鳴りしたことはありました
が、走らせ方が変わったこともあるのでしょう、もうありません
とはいうものの、気になるシンクロリングの表面
生成AIのGrok先生にお尋ねすると…

『モリブデンコーティングである可能性が高い』と知ります
おや?(・∀・)
モリブデンは潤滑剤として作用するんじゃないの?シンクロリングはギアに押し付けた摩擦で回してるやん?
これに対して…

おー『動的摩擦特性』とな!(・∀・)
二硫化モリブデンは硬い物質で『ころ』の働きをするので『摩擦係数が低い』
一方で、硬いので金属を摩耗させるとも
その程度の知識しかありませんでしたが、高負荷時は『摩擦が増加する』!
なるほど〜!
あ…
持ってる♪(・∀・)

スミコーのモリブデンコート5555
オイル切れで焼きついた予備エンジンを復活させようとしていた時に、買っておいたものでした
なんでも今時のエンジン、メーカー出荷時にピストンのスカート部はモリブデンコーティングされているものがあるとか
これを、コンロッドメタルにもコーティングさせるお方も!
DRAGサニーブログ
よしコレでコーティング補修を試してみよう!
先ずは表面を#600でさすって足付け
脱脂、石油ストーブの前でスプレー缶と共に温め
そしてスプレーしストーブの前で乾燥
なかなかコーティングの厚みが出ず、何日かで何回かスプレーを繰り返す
そして最後に、ストーブの上で軽く焼き付け

タレもあって少し盛られてますが、軽く擦っておきました…どうせ当たると削れるんでしょうけど笑

金属面は無くなりました

スジも消えてます
正規のものより弱い簡易コーティングでしょうが、モリブデンはオイルとの相性も良く摩耗も少ないと

さてシンクロとしての効果はいかに!
それから耐久性は!?ひょっとして一瞬で無くなるのか!?笑
ちなみに

断面は表裏?内外?とにかく対象です
なので外周のスジを考えれば裏返しても良いのですが…マーキングしてなかったのでコーティングでどっちが表か裏かはわからなくなっちゃいました!(・∀・)笑
小細工その2
今や毎年行っている、九州遠征ナンカンパン2019年に参加した時でした
ナンカンパン当日、会場に向かう前に道の駅に集合
時間に余裕があったので、乗り比べをしていたのですが…
『クラッチ重い!(`・ω・´ )』
と、埼玉から参加していたponshさんに言われたのでした
その後、クラッチワイヤーに注油して改善はしていたのでしたが、気になっていました
そしてある日
ジムニーで『クラッチレリーズベアリングの動きが渋い』という
事例を見つけたのです
どうやらスズキのFR車で起きる事象のようで、続いて
エブリィの修理動画を発見
レリーズベアリングそのものが対策品になったとのことで交換しています
グリスが悪さをしてレリーズベアリングの動きが悪くなり、クラッチが切れずにギアが入らなくてなると
対策品はグリスレス仕様になっているようです
その中で

レリーズベアリングのリテーナー
モリブデンのドライコートを試されています
パンダでは変速できなくなるほどクラッチが切れない事象は出ていません
実物は

段付きはありません
レリーズベアリングの摺動跡はあります
保険としてモリブデンコートしてみます
ですが、モリブデンは硬いのでベアリングとの摺動部を削ってしまわないか?
そもそもドライ仕様ではないし、モリブデンコートの上に

本来塗るべきクラッチグリースを塗布します
まぁコイツも二硫化モリブデンなのですが
塗り過ぎてクラッチ摩耗粉がたくさん付かないように…
でもですね、先のスズキの事例と決定的に違うところがあるんです
それは…

このリテーナーが分離できるということ
スズキのミッションはケースに嵌め込み
ここがダメになっても交換できるんです!
比較してのデメリットとしては、オイルシールで塞がないといけないこと

スズキの方はミッションオイルが侵入する可能性は極めて低い…無いと言ってもよいほど!
※このオイルで潤滑されていた可能性も無きにしもあらずです笑
とにかくダメだったとしても容易に交換できる!
ということで、

表面を軽く磨き兼、足付け

モリブデンドライコーティング
ウエスで表面を軽く磨く
そうそう、キズがあったとしてもモリブデンが埋まってくれますね

スルスルです
後は組み付けるまでの状態になりました
さてこの小細工
効果が体感できるのかどうかわかりません
クラッチも交換しますしね〜
次回、ミッションを降ろす時に、この投稿を見返してみましょう
…覚えてるかな?(・∀・)笑
あーそうそう

1速、2速のシンクロリング
こちらも一応点検しておきました
とはいえギア鳴りもしてませんし、そもそも点検基準をキッチリ抑えているわけではありません
とりあえず目視点検で、山が欠けたりはしていないのとは確認しました
で、摩耗は?(´・ω・` )
そこで過去に観たYouTube『まーさんガレージ』のアルトワークスAT→MT載せ替えの動画から
シンクロとギアとのスキマ1mm以上(・∀・)

1速側
1.38mm

2速側
1.40mm
クリア!(`・ω・´ )
アルトワークスとは異なるものの、同様の機構から考えると、こんなもので良いでしょう
というか、次回トランスミッションを分解した時にどれほどになっているか?
その基準として、記録しておきます
あーやっぱり覚えとかないと!(`・ω・´ )
そしてやっぱりいつか分解する前提(・∀・)笑笑