2010年09月25日
東京理科大学と日経新聞主催の
大技術転換期のMOT-自動車の未来を考える-
という講演会に行ってきました。場所は大手町の日経ホールで13:30-16:30の3時間でした。
MOTというのは、Management Of Technology、技術経営のことです。
トヨタの内山田副社長の基調講演に続いて、パネリストの東実(東芝顧問)、館内端(自動車ジャーナリスト)、鶴島克明(東京理大、元ソニー)が討議をするという形でした。
基調講演では、トヨタはHEV(ハイブリッド車)の次世代パワートレインとして、PHEV(プラグインハイブリッド)、EV(電気自動車)、FC(燃料電池)のすべてを開発する、という方針が話されました。しかし、EV、PHEV、FCはどれもモータ、インバータ、二次電池という開発要素が共通であり、特殊なのはFCスタックくらいであるから、開発対象は絞られおり、効率的な開発が可能、というものでした。
後半のパネルディスカッションでは、この方針について議論があり、「ある程度規模の大きな企業の戦略としてはリスクマネッジメントの点から可能性のある技術をすべて研究するのは当然」、という肯定的な意見が多かったです。「研究だけならそれほどお金がかからないからすべてやればいい。ただし、事業化にはお金がかかるので、ある時期に投資判断をしなくてはいけない。そこが問題。」ということらしいです。
パネリストからは、中国を含む新興国対応をどうするのか、という質問が内山田さんにあり、以下のように答えてました。
「新興国向けの車は3種類ある。1つめは、先進国で作っていた車を設備ごと新興国に持ってきて作るというやり方だが、これは最近なくなってきている。2つめは複数の新興国向けの車を供給するという方法で、トヨタはインドネシアでそのような車(IMV)を作っている、3つめは特定の国向けに供給するやり方で、インド向けにエティオスという車を供給している。トヨタは、2番目と3番目のやり方で対応している。」
いつ、どこで自動車はEVに変わるのか(EVの販売シェアがマジックナンバーを超えるのか)、ということに関しては、マジックナンバーが20%か10%かという議論はありましたが、10年後という意見、もっと先という意見がありばらばらでした。地域も中国、日本とパネリストごとに違いがありました。内山田さんは、EVの普及はかなり先とみているが、特定の地域では早い時期に20%を超えるところもある、といいうことを指摘していました。中東の石油を使いたくないイスラエルでは、EVを増やす積極的な理由があり、屋久島のような場所では自然保護のためにEVが大半を占めるということはありうる、と指摘していました。
ちなみに、「次世代車をEVに絞り、積極的に進めるというリスキーな戦略をとる日産についてどう思うか?」という質問がトヨタの内山田さんに対してありましたが、内山田さんは答えませんでした。パネリストの一人は「たぶん、それしかなかったからでしょう。」と言ってましたが。
その他、いろんな意見や議論がありました。
・館内さんは、EVはモータ、インバータ、電池を買ってくれば簡単に作れる、と主張していましたが、サスペンションやボディも含めるとそんなに簡単ではないでしょうという反論あり。
・次世代技術が混沌としているときはそうでもないが、次世代技術が一つに決まりそうになると、世界中でその技術に人と金が投入されるため、一気に開発が進み、技術的な困難が短期間に克服される。
・モータの磁石に使われる希土類(レア・アース)は中国に供給を頼っており、問題。
・現状EVでは、電池の寿命(5年後で60%に劣化)、寒いときに暖房すると電池がなくなる、など電池に関する問題が大きい。
・鶴島さんはFC(燃料電池)はダメだ、といってましたが、それに対し内山田さんは「最近は、FCに肩入れしている」と言っていました。(ちなみに私は、水素を燃料とする時点でダメだと思います。)
・館内さんは、内燃機関とEVは文化が違うので、EVに変わるためには文化を変えないといけない。と言っていました。
多くの人は、EVは家庭では充電できないと思っている。実際は充電設備は2万円で作れるし、充電時間は10km走るだけなら30分で済むが、そのことを知らない、というか理解していない。内燃機関のときのように、燃料はガソリンスタンドに言って補充するもので、かならず満タンにするものと思っている。この考えから、抜け出せていない。
Posted at 2010/09/27 02:55:29 | |
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2010年09月15日

最近よくいく日帰り温泉です。廃業したホテルを改造したようで、外観は廃墟の様。中も、天井の内張りがなかったりします。しかし、お風呂は立派で、泉質はすばらしい!
伊豆の 湯治場ほたる です

Posted at 2010/09/15 19:21:32 | |
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2010年09月13日
9/11で購入後、走行10,000kmを超えました。購入後6カ月なので、20,000km/年のハイペースです。
総走行距離も、44,000kmになりました。
高速道路で長距離走ることが多いので、距離が延びているようです。
Posted at 2010/09/13 23:37:43 | |
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