
フェラーリのウォーターポンプOHの記事が気になったので、ポルシェのメンテナンスでもお金のかかるウォーターポンプ交換について記載します。
【ウォーターポンプとは?】
一言でいうと、エンジンとラジエーター間の冷却水を循環させるポンプです。
このポンプで冷却水が循環しているから、エンジンが適温に保たれます。
【ポルシェのウォーターポンプ】
これがポルシェのウォーターポンプです。
以外にも、大手ネット通販でも販売されています。また、純正品でないものも販売されています。
【なぜ、交換費用が高いのか?】
簡単に言うと、手間がかかるからです。
所有している方は、エンジンルームを見るとわかるのですが、狭くて作業性が悪くて、また、エンジンを支えているメンバーをずらすことも必要になる場合があるようです。
また、冷却水を入れる場合も、後ろのエンジンから、一番前のラジエーターまでの距離が長いので、なかなか冷却水が入っていかないそうです。
車体を斜めにしたり、時間をおいたりと、結構な手間がかかるようです。
【壊れるとどうなるのか?】
ポルシェのウォーターポンプです。左が壊れた画像で、右が新品です。
黄色?黄土色?の羽根を回して、冷却水を循環させますが、この羽根が壊れてしまうようです。
冷却水が循環しなくなるので、オーバーヒートになったり、冷却水もれ等になるそうです。この画像のように羽根が外れてしまうと、エンジンを壊す可能性もでてきます。
【点検での見つけ方】
だいたい、7~8万kmぐらいになると、異常がみられなくても提案してくるようです。
お決まりの文句は、「ウォーターポンプの軸が、ブレ始めているので、もうそろそろ交換を考えた方がよいですね」だと思います。
軸がブレてくると、羽根がガタガタしてきて、周囲にあたって、羽根が削れたり、外れたりするそうです。
上の画像では、羽根も削れており、羽根がもぎとれるところまで、行ってしまったという状況と推察されます。
もしかすると、ブレが見られなくてもリスクが高いので、決まり文句で提案しているのかもしれません。
【フェラーリの場合】
ウォーターポンプを分解できるようになっているようです。
OHで、羽根や軸部分のみを交換できるようです。
環境に優しいとは思いますが、ふところに優しいかは、フェラーリなので優しいわけがないと思います。
【もし、軸がブレていると提案されたら】
私も以前交換したときは、言われて、距離もそうだし、と、すぐに交換を考えてしまいました。
しかし、もし、ブレているというのであれば、ブレを自分の目で確認するのをお薦めします。
新しいクルマと比較し、本当にブレているのか、が重要だと思います。
クルマ屋さんの提案をすぐに受け入れなくとも、見てわかるブレだったら、日頃から確認していれば、大事にはならないと考えることもできると思います。
Posted at 2020/11/06 21:13:38 | |
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