ブレーキキャリパー前後オーバーホール
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
車検で3年経過したこともあり,前後キャリパーのO/Hを実施しました.競技ユースを考えるともう少し短いスパンでやってあげた方が良いと思うものの,ここ2年くらいの状況も鑑みての実施です.
今までも違う車種で何度かO/Hは実施しましたが,NDは今回初です(ロードスターという意味ではNAを遠い昔に実施したことがありした).
事前にNR-A用のシールキット前後用とバンジョーボルトシールワッシャーを購入.
ちなみにフロント用のキットにはグリスが入っていませんでしたので,遠い昔にO/Hで使った未使用グリス3種類(リア用についてきたものと同じ)を活用しました.
※ブレーキは重要保安部品なので基本的にはプロに任せることを強くお勧めします.実際キャリパーO/Hはいくつもコツが必要な個所があるので.
2
最後にブレーキO/Hをしたのは5年以上?前のBRZなのでずいぶん久しぶりです.
当時より経験値が少しは上がっているはずですが,久しぶり過ぎて自信なし.今回初めてバンジョーボルトを外した後の液漏れゴム栓を使いましたが便利ですね.
3
まずはフロントから.キャリパーとキャリパーサポートを摘出.
4
ピストン押し出しは,この自転車用フットポンプに別の空気入れについてきたアタッチメントを加工して空気を入れてあげると加減もできて便利です(ピストンが渋めの場合はこのアタッチメントが密着できないところから圧が逃げてしまうので,手で押さえるかある程度密着していたら足踏みパワーで押していくと抜けます)
5
車種によっては上記手順でピストンが抜けるときにポロっと落ちるように抜けるものもあるのですが,今回はある程度のところからなかなか手ごわくなり,最後は結構な音とともに勢いよくパンっと抜けました.やはり当て板&ショック防止は大事です.
6
丸3年程度ではピストン・キャリパー共にこのくらい綺麗ですので何の問題もなし.
ただNAの時がそうだったのですが,サーキット走行など過酷な走行頻度が多いとこの限りではないと思います.
7
さて,個人的にもっとも難関と考えるのがこのダストブーツ装着ではと思います.
私もこれまで
1.先にピストンに少しかぶせてあとからキャリパー側に入れていく
2.薄いぺなぺなのプラスチック(ペットボトルとか)を使って広げて入れる
3.先にキャリパーにはめてから,少しずつ指で広げながらピストンに入れていく
4.先にキャリパーにはめてから,空気圧ではめる
などさまざまな流儀を試しましたが,今回は4を選択.
先にキャリパーにはめた後,ピストンをできるだけ均一に当たるようにしながら,ピストンを抜くときに使った空気入れを手で少しずつ調整ながら空気を入れると,”ポンっ”と入ります.
ただ,これは車種によって相性があるのと(シールの口が小さいと破れることあり),エアがコンプレッサーくらい強いと調整が難しい(これも激しすぎると破れることあり)ので,ケースバイケースです.
今回は,口が比較的入りやすかったのと(事前にピストンにはめてみて入りやすさを確認)キャリパー側へシールを入れるのをちょっと確実にした方がよさそうな予感がしたので,この方法を選択しました.
結果うまくいってどのピストンも1,2回のトライで3分とかからず入りました.
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こちらはリアです.
リアはパーキングケーブル外したりエアが抜けにくかったりとありますが,今回はパーキング部を分解せずシール系だけなので作業はほぼフロントと同じ.
ピストンは回して抜きますが,私はいつもスパナの頭がちょうど十字溝に入るのでそれを使っています.
ちなみにピストンを入れるときのブーツはフロントと同様にエアを使って,そこから先の押し込みは工具使って回して入れていきます(ちゃんと入っていればするするっと回って入ります)
あと,リアはこのパーキング機構部からのエア抜きが手ごわいので,整備書にあるように,この回して出し入れする機構を利用して,
最深部までピストンを入れる
→半回転緩める
→最深部まで入れる
→エアを抜く
を何度か繰り返すとエアが抜きやすいです.
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