近江鉄道・通称「
ガチャコン電車」に乗ってみた。
ローカル私鉄とは言え 開業から109年、鉄道の中では老舗。
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4歳児だけでなく、私にとっても初めての近江鉄道体験。
ワクワクしながら待っていると、この電車がやってきた。
土日限定の
いしだみつにゃん&しまさこにゃん号。
この日は、休日限定の乗り放題きっぷを利用して、
近江の秋景色を、鉄道を通じて味わってみようという企画。
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近江平野を走る近江鉄道の車窓には、のどかな風景が続く。
平野部の田畑や鎮守の森を抜けながら、集落の間を結ぶ。
余談ながら、筆談可のマークのことを、ここで初めて知った。
沿線には近江商人の街や、レトロな雰囲気の木造駅舎があったり。
こちらの
新八日市駅は、大正2年の開業なので 築96年の現役駅舎。
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近江鉄道の車両は、1~2両の小さな電車編成になっている。
元西武鉄道の車両で、沿線企業のラッピング広告も多い。
本線上で、なぜかドアを全開したまま停車している電車。
その横を、発車したばかりの貴生川行きが通り過ぎる。
とある駅で、ドア開閉に手間取っていると思ったら、
「ぱぱ、反対がわのドアが開いた!」と4歳児が興奮。
どうやら、誤って、一瞬 線路側のドアを操作したらしい。
ワンマンの運転手さんは、何かと大変だなぁ...と思った。
こちらは、近江鉄道車両の車端にあるボディ切り欠き。
カーブの駅があるので、擦らないようになっているのかな?
4歳児が見つけて、これにも大喜びしていた。
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クルマを停めた近江八幡から八日市まで行って乗り換え。
やってきたのは、窓が大きい
あかね号という電車。
向かったのは、彦根駅の横にある
近江鉄道ミュージアム。
この日は、
ガチャコン祭りというイベントが行われていた。
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ミュージアムには、近江鉄道が保存している珍しい
機関車や電車がたくさん。
国鉄や西武鉄道、東武鉄道からやってきた中古の車両が多いが、
ローカル私鉄ながら、旧車の保存手間を惜しまない姿勢に脱帽。
使われなくなった電車も、廃車せずに車庫に保存されている。
西武鉄道由来の電車かと思ったら、自社製作の車両らしい。
ガチャコン祭り期間中は、特別に電気機関車の運転席も開放。
受付で貸してもらった運転手さんの帽子を被って、出発進行!
当日は、
ひこにゃんでブレークした彦根のゆるキャラ達も登場。
ゆうちゃんが握手してもらったのは、ひこちゅう(甲賀忍者)。
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お昼ご飯は、ミュージアム構内の電気機関車の前でお弁当。
車両に近い所で食べられるのは、
碓氷峠鉄道文化むら以来。
会場内で、米原駅の井筒屋さんが、名物駅弁を販売してくれていた。
近江牛大入飯というお弁当は、焼肉とカレーご飯の相性が抜群。
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再び 近江鉄道に乗って、米原まで移動。
やってきたのは
鉄道総合技術研究所の風洞技術センター。
毎年10月の鉄道の日あたりに行われる
高速試験車両の一般公開。
見ることができるのは...
・JR東海の
300X(700系新幹線の原型)
・JR西日本の
WIN350(500系新幹線の原型)
・JR東日本の
STAR21
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運転席開放は長蛇の列で、どれか一つを選ばざるを得ない。
JR西日本に最も馴染みがあったので、私達はWIN350に挑戦。
運転席で「新横浜、停車ヨシ!」と遊んでいる4歳児。
自動制御の新幹線では「場内進行ヨシ!」などとは言わない。
スピードメーターには400km/hまで速度が切ってあった。
小郡~新下関間で 当時国内最高速の350km/hを出したのは1992年。
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帰る頃には、秋の夕陽が すっかり長くなっていた。
稲刈りの終わった田んぼに、電車の影が長く伸びていた。
運転席に被りつく子供達。 同年齢の子と仲良くなれた。
そのうち一人とは、終着駅まで、ずっと一緒に遊んでいた。
私も この子のママとお話ながら、楽しい電車行になった。
子供2人+ママ+私だと、周囲からは夫婦・親子に見えていたかも。
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子供達の楽しい一日にも、くっきりと 夕陽の影が差してきた。
あと何分もしたら、バイバイして家路に着かねばならない。
今日のおみやげは、近江鉄道の防犯ブザーとストラップ。
それから、運転手さんが使う運行スケジュール表の中古品。
改札を抜ける時、運転席からパチってきたと誤解されて、
「ちょっとちょっと!」と駅員さんに止められていた4歳児。
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子供と鉄道 | 日記
Posted at
2009/10/12 06:09:39