メガーヌワゴンに乗って、愛知県まで、ちょっと遠出した。
行き先は JR貨物の稲沢駅。電車が停まるJR東海の駅とは別で、
同じ場所に愛知機関区(車両)・稲沢機関区(乗務員)もある。
この日、鉄道コンテナ輸送50周年の記念イベントが開かれていて、
現役の機関車が見られるのではないかと、4歳児の期待は膨らむ。
---
まず駆け寄ったのは、重量感あふれる
ディーゼル機関車DD51。
私が子供の頃と同じカラーリングで、懐かしい気持ちになる。
以前、
石北本線の峠にディーゼル機関車で挑むTV番組を見た際、
坂道に滑り止めの砂を撒きながら 登る姿に、目を奪われた4歳児。
札幌市電に行っても、
碓井峠に行っても、滑り止をチェックしていたが、
ここに来て、ついに、現役の砂箱に対面することができた。
---
車内に入ると、現役の機関士さんがお二人待機されていて、
ディーゼル機関車の機構や運転について、分かりやすく説明。
こちらは、機関車の運転に使われるスケジュール表みたいなもの。
展示前日の夜の日付になっており、現役機関車であることを実感。
運転席の横には、Panasonicのカーナビそっくりの機械があった。
GPSを使って、列車の位置を把握するためのシステムとのこと。
民生機器の普及で、他分野にも 安くて精度良いものが広がる事例。
---
運転席からの景色は、長いボンネットが前方に伸びていて、
これまで体験した電車や電気機関車とは、また違った風景。
どちらかと言えば、蒸気機関車の運転席に似ているかもしれない。
待望の運転席へ! 機関士さんに教えてもらい、ブレーキを操作。
「プシュー!」という大きな音がして、非常ブレーキをかけてしまった。
どうやら本日の機関車は、エンジンこそ起動していないものの、
用役を生かしたままになっているようで、4歳児は臨場感に感激。
この後、警笛ペダルを「ピッ!ピッ!」と短く鳴らして機関士気分を満喫。
砂撒きペダルは「下のお客さんが砂まみれになるよ!」と制止されていた。
機関士さんに石北本線の話をした4歳児。「詳しいね~!」と感心され、
「ぼく、大きくなったら、JR貨物に入るか?」と、スカウトされていた。
---
貨物駅なので コンテナ展示も多く、貨物好きの幼児は 興味津々。
こちらは懐かしい国鉄時代のコンテナ。JNRのロゴも今や貴重では?
最新型のコンテナ貨車
コキ107は、運用に入る前のマッサラの車両だった。
荷台の上に乗った4歳児は、機関区の景色を感慨深げに眺めていた。
コンテナ固定用のロックを操作して、「コンテナよし!」と安全確認。
---
鉄道模型コーナーでは、昭和の愛知機関区を再現したレイアウト展示。
貨車も機関車も全てが薄墨色の中に、当時最新のコンテナの緑が眩しい。
機関車の運転台公開の列が、帰る頃にはこんなに長くなっていた。
マニアだけでなく、女性やカップルの姿もあり、鉄道ブームを実感。
---
エンジンルームを露にした機関車の横を、コンテナ貨物が通過した。
環境に優しいと言われつつ、モーダルシフトが思うように進まない状況。
このような地道なイベントが、実を結んでくれることを願っている。
---
JR貨物・稲沢駅見学の後、ちょっと寄り道して、お隣のJR東海の駅へ。
さりげなく時刻表をチェックし 「快速は とまらないのか...」とコメント。
やってきたのはJR東海の新快速。
新快速にうるさい4歳児の観察が続いた。
帰りに見かけたJR西日本の新快速。 一日で 2種類の新快速を見た。
---
若者のように、ダッシュボードに足を投げ出して くつろぐ4歳児。
帰り道は、この日に見たことを、繰り返して 語りつくしていた。
ブログ一覧 |
子供と鉄道 | 日記
Posted at
2009/11/10 05:20:22