どこまでも 真っすぐな道を走り...
長い長い防風林が くり返しくり返し現れる風景。
雄大な景色に目を奪われていた妻子だったが、
いつの間にか、運転者を残して眠りの彼方に。
ようやく海が見えてきたら、目的地は近い。
朝10時の気温は15℃。夏の関西より15℃は低い。
しかし、この先、もっと寒いことになろうとは...
なぜか、酔い止めと真冬の防寒着を用意して、
ゴジラ岩と呼ばれるウトロの奇岩のそばを歩く。
この朝向かったのは、知床岬に向かうクルーズ。
陸路では行けない半島を、海から堪能するコース。
ドルフィンというクルーザーは、わりと有名なようで、
帰宅後の1ヶ月、北海道の旅番組で度々見かけた。
冬場には流氷観光に使われる大型の砕氷船。
こちらを観光船として使うコースもあるのだが...
クルーザーの利点は、スポットの間近まで寄れること。
ただし、揺れやすいので、酔い止めは必須になっている。
世界遺産・知床の生き物の営みを間近に感じながら進む。
海の上は、陸上よりもさらに5℃は温度が低いということで、
防寒着に身をつつんでも、吹きすさぶ風に言葉を失う寒さ。
豊富な流量のカムイワッカの滝が、オホーツク海に注ぐ。
海がエメラルド色になっているのは、硫黄が含まれるから。
滝の上流のカムイワッカ湯の滝には、15年ほど前に行った。
温泉が流れる渓流をよじ登ると、滝壺の中で温泉を楽しめる。
アタマまですっぽり防寒着に包まれながら、
ピンク色の双眼鏡で何かを探索している幼児。
浜辺にいたのは、ヒグマの親子。
ヒグマの子供は、お母さんとセットで行動するらしい。
漂着したスノコ?の上で遊ぶ姿が かわいらしかった。
こちらはオス熊? ちょっと迫力ある歩き方だった。
絶壁に穿たれた洞窟の上から、一筋の滝が ぶら下がる。
海から山が立ちあがり、その上には雲をまとった頂きが。
海を行くこと1.5時間。ようやく知床岬が見えてきた。
知床岬は風が強く、芝庭のような草原になっている。
「知床国際カントリークラブ、全36ホールが昨年オープン」
と船長さんがジョークを言うと、奥さまは真に受けていた。。。
オホーツク海と太平洋が出会う知床岬を超えると、
外洋の波を受けて、クルーザーは激しく揺れた。
目的地の知床岬を見たら、帰路は寄り道少なげに進む。
この頃には、およそ3割の人が船酔いでグロッキー。。。
帰り道は、アシスタント氏によるQ&Aコーナー。
カモメとウミネコの見分け方って、知ってました??
何やら コソコソとささやいている6歳児。
どうやら、自分でも質問したいことがあった様子。
彼が聞いていたのは、船の前についていたこの物体。
ドコモの商標が気になったらしい。正解は衛星電話アンテナ。
船を下りて、知床五湖に寄り道。
ヒグマのシーズンだったが、高架木道が整備されている。
ガイドなしでも、エゾシカを眺めながら、湖までお散歩。
入りも出も、川がつながっていない不思議な湖。
鏡のように澄んだ湖面に、雲と青空のコントラスト。
午後の海を眺めながら、屈斜路湖までの道を戻る。
たぶん、帰りも みんな寝てしまうだろうなぁ。
暑さも汗も全く感じなかった寒い一日。
関西に戻ったら、暑さに負けそうな予感がした。
Posted at 2011/08/14 16:11:24 | |
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子供とお出かけ | 日記