昨夕、我が家に舞い込んできた
スズメの雛。
調べてみたら、「朝7時には 安全な木の枝に留まらせてあげること。
チュンチュン鳴く声を聞いて、親鳥が迎えに来るかも。」という情報。
バケツから救出した直後は、弱っていたのか、ほとんど動かなかったが、
夜半には、羽ばたいて浮遊してみたり、餌をゴクンと飲み込んだり。
明朝に期待して、暗い箱の中で、一晩休んでもらった。
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翌朝、周囲が明るくなりかけた4時半前に目が覚めた。
窓を開けると、なにやら外が騒がしい。
スズメ、ウグイス、ヒヨドリ、カラス、セキレイ、トビなど、
いろんな鳥たちのさえずりが、辺りに こだましていた。。。
「ゲッ、こんな早いの?」と思いつつ、慌てて準備を始めた。
スズメの箱を覗いてみると、ご本人はもう起床していて、
小さな顔が こちらを見上げていた。傍らには小さなウンチも。
ウンチできるなら、元気になったんだろうと、一安心。
朝一番のご飯と水をあげて、お母さんの元に帰る準備完了。
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早速、庭先の目立つ場所にある木に、雛を留まらせてみた。
が...高い所が怖いのか、すぐに羽ばたいて飛びおりようとして、
壁に当たったり、地面の上に降りて その場で 固まってしまったり。
飛ぶ力はあるようだが、巣立ち直後なので、飛行が心もとない。
方向を選んだり、目標にめがけて舞い降りることが苦手な様子。
まだ、お母さんについて飛ばないと 難しいんだろうと判断。
地面に置いて窓から観察し、危険が迫ったら救出する作戦に変更。
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地面に置いてから10分。雛は、慣れない外の世界が怖いのか、
お母さんを呼ぶために鳴くどころか、固まったまま動かない。
写真は、まだ薄暗い早朝の庭で固まっているご本人。
15分後、落ち着いてきたのか、キョロキョロ首を動かしたり、
体の向きを変えたり、「ちゅい」と一声だけ鳴く仕草を始めた。
30分後、余裕が出たのか、しきりに毛繕いをしてみたり、
羽根を広げたり、連続して鳴くこともできるようになった。
前後から、家のまわりで、スズメの成鳥が 忍者のように見え隠れ。
東の屋根にいたと思ったら、西の電線に移り、声だけが聞こえたり。
ただ、雛鳥のところに降りて来ることはなく、
このまま、見捨てられるんじゃないだろうか。。。と心配が増大。
と思ったら、目を離した一瞬、雛鳥の姿が見えなくなった。
どうやら、意を決して、どこかに飛んでいったようだ。
姿が消えてから、雛鳥の鳴き声がしばらく聞こえていたが、
餌をねだるような鳴き方に変わり、位置も家を中心に東西南北に移動。
雛の声に応えるような成鳥の声も聞こえたので、
親鳥と合流できたのだろうと判断し、探すのをやめた。
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ホッとして、仮の巣箱を片付けてゴミ捨てに行ったら、
家からだいぶん離れたところで、親子の会話が聞こえてきた。
ここまで飛ぶには、お母さんのガイド無しにはムリだし、
あれだけ鳴き続けられるなら、もう大丈夫だろう。
これを書いていたら、今度は家の近くまで戻ってきたのか、
親子でチュンチュンと鳴く声が、庭先で 聞こえた。
しばらくしたら、「チュイ」と挨拶するような一声が聞こえ、
それっきり静かになった。
達者で暮らせよ。。。
Posted at 2009/05/30 06:40:05 | |
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