珍しく まだ返却していない
図書館のCG 8月号。
ハイブリッドー比較に続く第二巻頭の特集は衝突安全だった。
日米欧4団体の最新のテスト結果を分析するという記事だ。
---
日本のJNCAPの試験対象車は、ほとんどが日本車。
全体に甘めに見えるが、オフセットのレベル評価では差もある。
運転席・助手席の得点は、最近の普通車では多くが6★だが、
2005年以前の軽自動車では3★も多く、設計思想の境界が見える。
ここ数年の成績向上の一因としては、脚部の負傷につながる
ダッシュボードやペダルの侵入量低減があげられるとのこと。
衝突安全は、もはやボディ設計だけでなく、室内設計にも関わる。
---
欧州車ユーザーに馴染みがあるのは、英国のEuroNCAP。
厳しい評価により、クルマの衝突安全を牽引した感がある。
例えば、97年時点では厳しいと批判され、E36で1.5★、
W202で2★、ラグナ1でも2.5★だった成人保護の項目。
E46・W203で4★となり、E90・W204・ラグナ3では5★と進化。
ボディが大きくなっていることには、相応の意味がありそう。
我が家のメガーヌ2や207でも、成人保護5★、小児保護4★、
歩行者保護2~3★となっており、最近の進化が見てとれる。
2009年の評価では、これまでの★評価を総合評価だけに留め、
成人保護・小児保護・歩行者保護などの各項目を%で細かく評価。
---
興味深いのが、米国の保険会社が出資するNPOであるIIHSの評価。
SUVを模した1500kgの台車を衝突させるという最も厳しい評価を実施。
またクラスや重量が異なる2台を直接オフセット衝突させる試験では、
衝突安全を備えた最新コンパクトも、物理法則には逆らえない結果。
上の写真で、単独オフセット衝突では乗員が保護されているスマート。
ところが車重2倍近いC300と衝突すると、乗員スペースが圧縮されている。
IIHSは保険会社が作る団体ゆえ、自動車事故の実例データを多数持ち、
車齢~3年の新型車に限っても、小型車の致死率は大型車の2倍とのこと。
IIHSの提言では、解決策として、制限速度の引き下げをあげており、
燃費改善による環境対策という効果も見込まれるとしている。
---
衝突安全対策によって、ボディが大型化し、車重も劇的に増した最新車。
そんなクルマに乗る側と、衝突される側では、安全リスクは逆方向へ進む。
受動安全だけでなく、やはり 衝突回避レーダーや交差点進入センサなど、
能動安全のデバイス開発が、衝突安全のキーになるのではないかと思った。
Posted at 2009/09/16 05:45:14 | |
トラックバック(0) |
クルマ全般 | 日記