目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
ショップでパワステポンプを修理した後、サーキット走行でパワステタンクからフルードが大量に噴出
ポンプ修理後、500キロ以上走行(街乗り)しても不具合はなかったのに、FSW走行で1周も持たなかった…
なんで?
2
修理したショップと話をすると「年式的にも、サーキット走行するならパワステクーラーを付けた方がイイ」と。
んー
今まで純正のままサーキット走行してもここまでの噴出はなかった
タンクからはほんの少し漏れた程度のことはあったけど、空になるほど噴出したことはない
「ポンプ自体は修理したばかりだから問題なし」
この前提で考えると、タンク本体に問題が?と思いタンク清掃してみることにした
さらに、フルード全量交換もして汚れを一掃してみようかと
フルード循環方式の交換はやってきたけど、タンクは一度も交換・清掃したことがないし、循環方式じゃないフルード交換もしたことないし
3
取り外しにあたり、タンク内のフルードをできるだけ抜く
タンク内のフルードを吸い出すと…真っ黒!ツブツブした不純物らしきものも
あれれ?
ポンプ修理時にフルードも交換しているのにこんな状態って?
ソアラ仲間に聞いたところ、ステアリングラックがブローしても汚れたりするらしい
まさかラックもブロー?
4
ステアリングラックの本体・ブーツもチェックしてみたが、漏れ等はない
ラックはまだ大丈夫そうなので、タンクを外して中を覗いてみた
んー?
暗くて中が見えないので下部接続パイプからライト照射
…中のフィルターが破れてる
あ…
これはフィルターが破れて、せき止められていたゴミが落ち、経路を詰まらせ、タンクがブローしたのでは?と予想
5
タンクは分解できない構造なので、新品交換へ
モノタロウで注文するも、後日廃盤に付き注文取消し…
なので、流用できるものがないかと検索してみる
6
検索した結果、JZZ系のタンクがUZZ系と似ている
取付ステーの形状は全く違うが、タンク本体の形状、ホース取付位置・形状は似通っている
7
JZZ系パワステタンクはまだ新品が出たので早速注文
取付ステーは比較しながら加工する前提
8
届いたので、UZZ系タンクとJZZ系タンクを比較
タンク本体の形状と容量は多分同じ
2か所のフルード出入口のパイプ径も同じ
ただ、下側ニップルの突き出し角度・方向が少し異なる
まあ、ゴムホースなので多少の曲げは大丈夫だろうと、ステー加工作業へ
9
JZZ系タンクのステーをサンダーで切り落とし、手元にあったジャンク物から適当なアルミステーを切って、完成形をイメージ
ステーはタンクと溶着されていてうまく剥離できなかったので、出っ張っているとこりだけを切断
10
UZZ系タンクステーと同じ感じになるよう曲げて穴をあけ、十字に重なるところはリベットで固定
溶接はできないので、タンクとステーはホースバンドでくっつけることにした
11
今までフルード交換は「循環方式」で薄めながら交換していたが、今回はしっかり全量交換しようと思い、安かった日産純正フルード4Lと継ぎ足しに使用したフルード1L弱を用意
これだけあればこぼしてもフラッシングも兼ねても十分足りるはず
左のMoty's (モティーズ)M331は、ショップが送ってくれた純正の4倍以上する高級フルード
https://www.tribojapan.co.jp/products/fluid.html
R35GTRとかに使われているものらしい
これを使うとR35GTRで過酷に使っても大丈夫らしい
今回の作業で直るかどうかわからないので、この高級フルードは完治してから使うことにする
12
タンクを車体に取り付けて全量交換の準備
先人たちの作業を参考
ゴムホースは硬化していて角度が異なるニップルにつなぐとホースに中々のテンションがかかる
ココから漏れるようなら汎用ホースへ交換しよう
(今回の作業では漏れなかったのでそのまま取付)
リターン側延長ホース→空きペットボトル
タンク上部に底部分を切ったペットボトルを漏れないようにセット
13
上部ペットボトルにフルードを入れスタンバイ
ブレーキフルード交換と似た感じ
最初はエンジンはかけないで、ステアリングを左右に数回全切りする
ラック内のフルードをできるだけ排出する感じで
据え切り時は重ステなので、タイヤの抵抗を減らすのと片摩耗を防ぐためにFタイヤ下にダンボール紙を引いた
その後、エンジンを一瞬だけかけてパワステポンプを回し、ペットボトルに古いフルードを溢れないように排出し貯める
エンジン始動時間は、1秒くらい(初爆したくらい)で排出量をチェックしないと、500mlのペットボトルだとすぐにオーバーフローするので注意しながら作業する
14
不純物がラック内に残ってラックブローするのも嫌なので、据え切りもさらに数回やって、フルードも贅沢に3L弱使用して全量交換した
真っ黒から日産純正フルードの赤色になるまで
最後にタンク内をケージ規定量に調整して終了
万一、走行中にフルードが溢れてもいいように、蓋周辺にウエスを巻いておいた
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アイドリングさせて漏れや異音がないか確認
そのまま試走してみたが、街乗り程度では不具合はなし
フルードの色もきれいなまま
ただ、噴出する前も街乗り程度では噴出は生じなかったので、サーキットでの高負荷でも大丈夫かどうかが問題
で
その後、サーキット走行チェック
結果
2回のサーキットの高負荷走行時でも漏れ、異音、噴出等の不具合はなし!直ったー♪
今回の原因は
フィルター破損で不純物がパワステ経路に入って目詰まり→ポンプは油圧作動なので、高回転で吐出量が増える→さらに高回転使用時にステアを切ると負荷がかかる→一気に噴出した、と思われる
これで安心して全開走行を楽しめるー♪
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