お正月の美食から一転、
本日のお昼ごはんは大森印の味付け海苔5枚だけ、伊助です、こんにちは。
一汁一菜と云われる禅の修行僧も逃げ出すという 『 一菜 』 のみの食事、
またひとつ聖人に近づけたような気がします。
しかしまあ、海苔5枚でドンブリ3杯のごはんを食べられる伊助は絶望的な貧乏性でありますなあ。
というワケで最近仕入れた貧乏なお話を一席。
築城名人と謳われた藤堂高虎公、
無職で貧乏な時期がございまして、とうとう餓死寸前、まさに進退極まろうかとした時、
ふと見ればお餅屋さんのカンバンが目に入りましたのであります。
いけないこととは思いつつガマン出来ずに無銭飲食してしまったのであります。
餅屋のオヤジ、その食べっぷりに感心し、お金が無いのを知りつつもっと食え、もっと食え、
餅代は要らないから、と言ってくれたその上に生活費まで貸して下さったのであります。
大層な恩義を感じた高虎公、それ以降、藤堂家の旗指物にお餅のマークをあしらったのであります。
やがて出世して大名となり、戦国の世も終わり、
江戸へ参勤交代の道中にくだんのお餅屋さんの前を通ったのであります。
おお!この餅屋はあの時の!!
というワケでめでたく借りていた餅代を支払い、多くの褒美を渡したのだそうであります。
そこから 『 出世払い 』 という言葉が生まれたんだそうであります。
そんなお話、講談・浪曲の世界だろ? と思って調べてみたら、
藤堂家の家老の日記に一部始終が記載されておるのであります。
事実は作り話を超えますなあ。
余談をもうひとつ。
昨夜だったでありましょうか、映画・のぼうの城をテレビで放映してたのを録画して
さっき観たばかりなのでありますが、
のぼう様の奥方は遠山の金さんの親戚です。
はい? どうでもいいって?
ではさようなら。
誰かオレにバターとガーリックがたっぷり効いたエスカルゴをドンブリで食わせろ。
苦しゅうない、褒美をとらすぞ。
出世払いだ。
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Posted at
2014/01/06 17:46:05