街はすっかりクリスマスムード一色である。
ここ数年、タツローヤマシタのクリスマスイブがスタンダード化して
聴かない日はないほどである。
この曲にはいささか 『 熱い 』 想い出があって
超絶赤貧時代が蘇る。
アルバム 『 FOR YOU 』 に用意された曲のうち、
収録漏れした曲を集めたアルバム 『 MELODY 』 の片隅に
ひっそりと埋もれていた曲なのであるが、
吾輩の記憶が確かなら一曲目は高気圧ガールである。
当時吾輩は神奈川県は川崎市、向ヶ丘遊園のとなりの高台にある幽霊アパートで
極貧に喘いでいた。
極貧であるがゆへ、エアコンなど夢のまた夢、
扇風機はおろか、網戸さへ買えない有様であった。
向ヶ丘は山の中ゆへ夏になるといろんな昆虫が飛来する。
網戸のない生活ゆへ真夏の夜でも窓を閉め切らねばならぬ。
地獄である。 生地獄である。
幽霊まで出現するのでまさに牡丹灯篭の新三郎の如しである。
その灼熱地獄を少しでも和らげんと、
涼しげな曲が満載されている 『 MELODY 』 を毎晩聴いて寝ていたのである。
心頭を滅却すれば火もまた涼し、と言った坊主が昔いたようだが、
本当に涼しいと思ったかどうかは疑わしい。
が、吾輩の場合は本当に歌を聴いて涼しい、と感じていたのである。
それから25年近く経った今、
クリスマスのスタンダードソング化しているのを見るにつけ、
感無量、万感胸に迫る想いである。
貧乏ネタついでに言わせてもらえば、不思議でならぬことがひとつ、ある。
よそ様の家計簿である。
吾輩の収入は資本主義社会の最底辺ではあるが平均ほどはある。
鬼嫁も女性としては高給取りである。
子供はおらず、贅沢もせず、悠々自適の生活のハズ、なのである。
ハズなのではあるが赤貧感覚がいつまで経っても拭い切れない。
2リットル980円の安酒を拝み倒すようにして鬼嫁に買ってもらう有様である。
アンタの酒代とタバコ代さへ無かったらワタシはもっと贅沢出来る、とイヤミを言う。
ところがよそ様の様子を眺めて見るに、
子供が二人いたりして、学校に通わせ、奥方は家事に専念、
たいして高給を得られるような職種ではないハズなのに、
車を二台保有していたり、家族で旅行に出かけたり、
旦那のサイフにはいつもデッカイお金が詰まっていたりする。
昨日はパチンコで○万負けたよ、ハッハッハ、などとおっしゃる。
そりゃあ、吾輩よりは高給取りなのだろうが、
なんでそんなに贅沢が出来るのか
吾輩にはまったく見当も付かぬ。
バクチですってしまう金など、吾輩には一生無縁である。
まったくもって不可思議な世間である。
嘆いてばかりでは仕方ない。
吾輩には赤貧脱出の 『 秘策 』 がある。
金は天下のワマリモノ、
使えば使うほど自分のところに廻ってくる、という作戦である。
毎日コツコツと実行している。
390円の公衆浴場には行かず、700円ほどのスーパー銭湯を利用する。
ささやかな贅沢である。
昨日、やっと効果が現れた。
とうとう吾輩のところにも廻って来たのである。
昨日スーパー銭湯でひとりお風呂オフ!を開催したらどういう風の吹き回しか
ロハ券2枚もらえたのである!
次回はロハでお風呂オフ!である。
次回参加者1名様に限り、
ロハですよん♪
Posted at 2007/12/03 19:00:01 | |
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