今日も今日とてズタボロの恰好で駅前を歩いておりますと
かあちゃんやねいちゃんたち3人が声張り上げて
完熟キンカンとデコポンの実演販売をやっとったのでありますのです。
道行く人、ひとりひとりに爪楊枝に刺して食わせてやっとるのでありますのです。
ああ美味そうだなあ、ボクも食いたいなあ、ボクにもくれるかなあ、
と期待して近寄って行きましたのに完全にシカトされたのでありますのです。
一個食わせてくれたら一箱買ってやったものを。
でもまあ、そりゃそうだわなあ、誰が見たってオレさまは乞食にしか見えんわなあ、
と思う伊助です、こんにちは。
人はみかけによらぬもの、
超絶過保護亭主だからデコポン一箱買ってもすぐまたおこづかいが補充されるので平気です。
ですからサラリーマンが680円払って帰っていく立ち飲み屋で1500円も使うんです。
人をナリで判断してソンしやがったな、デコポン一家w
というワケで、また新しいB食発見!
マメのチリであります。
小学生のころ、担任とPTAがグルになっておったのか、
何も知らずにおうちに帰りますと学校から連絡が入っておりまして
誰かをケガさせた、とか、誰かの物を盗んだ、とか、まるで身に覚えのないことで、
すっかり真犯人に仕立て上げられているような毎日でありましたのです。
おまえがいたのでは龍三郎の縁談に障る、就職に障る、頼むから消えてくれ、死んでくれ、
と、藤木龍三郎ちゃんの母親の人がここぞとばかりに殴る蹴る、
ですからおうちに帰ってもつまんないので、
放課後は美章園やアベノ近鉄の映画館にこっそり入って映画を見ておったのであります。
そんな中の一本に 『 日本人の勲章 』 という写真がありましたのです。
欧州の戦線で二世部隊として活躍した日系人が名誉の戦死をして勲章をもらうのであります。
それを戦友のスペンサートレイシーが人種差別のきびしい田舎町へ届けに来たところ、
スペンサートレイシーまでが迫害されてしまう、というお話でありますのです。
トレイシーが田舎のレストランに入りますとマメのチリしか無い、とのこと、
しょうがないからそれをしぶしぶ食う、というシーンがありましたのです。
ああ美味そうだなあ、ボクも食いたいなあ、と思って観ておったのでありますのです。
田舎のおっさんがそのお皿の中にケチャップをドボドボ入れて嫌がらせするので
結局彼は食えなかったのですけれど。
中学生のころ、うちには家電が何でもあったのであります。
龍三郎ちゃんのお受験のためなら、と母親の人が何でもカンでも買い与えるのでありますのです。
ナショナルのカラーテレビ、ナショナルのステレオ、ナショナルのルームクーラー、
クーラーなんぞはピンクのおリボンがひらひらしておりましたし、
カラーテレビは緞帳みたいな布で画面が厳重に覆われておりましたのです。
当然、伊助は使用厳禁、
ですから連中のいないときに、こっそりお仏壇みたいに立派なパナカラー20型を見とったのです。
刑事コロンボがやっておりましたのです。
そのときのセリフをはっきりと覚えておるのです。
レストランにて、
『 チリ出来る? 』
『 マメのチリならあるよ 』
『 マメあるの! あたしゃマメのチリに目がないんだ・・・ クラッカーある?
クラッカーを砕いて入れるとたまんない・・・ 』
ですからクラッカーも買って来ました。
54になって、やっと念願のマメのチリ&クラッカーにありつけました。
どんな味がするのでありましょうか。
鬼嫁にケチャップ入れられないよう細心の注意を払って食います。
今夜はこれで一杯やっか、な♪
Posted at 2015/03/23 17:59:39 | |
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