日本には八百万の神々がおわすと云う。
ごはんつぶにはごはんつぶの、お茶碗にはお茶碗の、お箸にはお箸の神々がおわすと云う。
モノにも魂があり、心があり、うっかり落したりした時には、
ごめんね、ごめんね、痛かったろ、と謝ったりする。
雁風呂のお話をご存知だろうか。
はるばるシベリアから渡ってくる雁は、木の枝をくわえて飛来し、
疲れたときにはその枝を海に浮かべて休むと云う。
日本に到達して不要になった枝を海岸に捨てておくのだそうな。
春になり、シベリアに帰るとき、捨ててあった枝をまたくわえて帰るそうな。
望郷の念断ちがたく、不幸にしてこの日本で命を落とした雁の数だけ
海岸に枝が残っているのだそうな。
村人はその枝を拾い集め風呂を焚き、命を落とした雁の供養にするそうな。
いいお話だなあ。
一方、料理屋に行くと、さっきまで泳いでいたお魚の半身をそぎ落とし、
うまいうまいと食べながら、体が半分になったお魚をまた水槽で泳がせて
残酷ここに極まれり、それを見て喜んでいたりする。
欧米がかわいそうだから止めろと言っても聞く耳もたず、
クジラやイルカの血で海を染めてヘッチャラだったりもする。
ニッポン人って不思議だなあ。
最先端の技術屋さんたち、
息絶え絶えに帰還したはやぶさに一目地球を見せてやりたいと
最期の最期、至難の宙返りにて地球の撮影に成功、
目頭を熱くした人も多かろう。
先端科学の中にもモノに魂が宿るという古来日本の信仰が脈々と受け継がれていると言うのか。
仏教も神道も、はたまた諸外国の神々も、イッショクタにしてありがたがってしまう、
典型的なニホン人の地蔵、一生懸命サンタのおいちゃんにお願いしていたら、
ホントにいいモノ下さいました。
さっそく現金化して来ます。
オイルとエアクリ交換出来そうです。
ボロクソ言われたオカちゃんも名監督の仲間入り、
神さんに感謝。
南無阿弥陀仏 日本人って不思議だなあ。
Posted at 2010/06/25 17:58:50 | |
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