ヘッドレストずり落ち対策

小ネタです。

E36型M3は内外装とも基準車との違いに乏しいですが、前席はクーペに限りヘッドレストとショルダーサポートが一体化した特徴的な形状をしており、英語圏では映画「スター・ウォーズ」の登場人物ダース・ベイダーからの連想か「Vader seat」の呼び名で通っているようです。

ただこの大きさが災いしてか経年で支柱の保持に無理が出てくるようで、画像のように引き上げても数日もしないうちに最低位置まで下がってしまいます。

いろいろ調べたところ、背もたれの支柱ガイド(画像下の白いプラスチック)に挿入されて支柱のくぼみに噛み合うスプリングクリップの変形が原因のようなので、この改善を試みることにしました。

支柱差し込み部を覆うカバーを前後に押しつけながら持ち上げて外すとガイドが見えます(上)。
ちなみにこのままで背もたれの背面カバーだけを外すのは不可能で、背もたれ全体を引っこ抜かないとガイドの全貌は拝めないようです。

クリップは両方ともガイドの右から刺さっており(上)、左側だけ隣の穴から最近大活躍のOリング外しを突っ込んで引っかけて外すことができました(下)。

ペンチで挟んで曲がりをキツくした上で再度ガイドへ装着しました。
とりあえず数日程度では落ちてきていませんが、このまま長持ちしてくれることを願います…。

(2023/12/6補足)
1年以上経ちますが、勝手にずり落ちることはほとんどなくなりました。
手軽な対策でしたが、効果は十分といえそうです。