【減りがスゴイ】サーキットでイジメたドラシャの損傷具合は??【備忘録】
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
6万キロ走った良品をグリス交換後に約1年半以上(SUGO約350周+ASPA46周)、サーキットでイジメながら通勤に使ったた左側ドラシャの損傷具合を備忘録としてUPしておきます。
左が損傷無し(”○”とします)、右が今回おもいっきり損傷が発覚した、OH後1年半使用品(”×”とします)です。
黒黄色丸の孔食状損傷は、まあ以前も経験してますのでしょうがない所なのかもしれませんが、
赤丸部の部分を見ると、ボール一箇所につき、2つのエグレを作るように磨耗でへこんでいます。
”○”と比べて”×”の減り具合が良くわかります。
2
まずはグリースの色が比較できる写真を掲載します。
1年半使用後の下の方は、まとわりついてはいるけど、粘度も糸を引きたがる様な感じは無くなりました。
写真の上側半分は右側に使用した健全な状態のドラシャですがグリス色の劣化具合比較用です。
・左上がグリス交換時の新品グリス色
・中央上は交換後、春のSUGO耐久レース等
https://minkara.carview.co.jp/userid/2496741/blog/41257037/ とその他練習走行で約50周した上で、通常通勤に2ヶ月使用した際のグリスの色
・右上は、良品中古のグリス交換をした後、SUGO約200周+青森スピードパーク(ASPA)46周など、レースを含む走行を数回行いつつ、約一年間通勤にも使用した後の色です。
※SUGOでは気温30℃以上の灼熱地獄の中で耐久レース連続40周走行を行ってます。
対して、下側半分の写真3枚は”×”のモノで、6万キロ走った良品をグリス交換後にSUGO約350周+青森スピードパーク(ASPA)約70周など、レースを含む走行を数回行い使い倒しつつ、約1年半以上毎日の通勤にも使用したものです。
※SUGOでは耐久レース2回、その内1回は気温30℃以上の灼熱地獄の中で耐久レース連続40周走行を行ってます。
え、モリブデングリスでしょって?
いえいえ、↓このグリースですよ。
https://minkara.carview.co.jp/userid/2496741/car/2034172/9639239/parts.aspx
まあ、1年間は問題なかったんですけどね。
3
すんごくドス黒くなって、粘度が有るようで無いようなヘンな状態のグリスをペーパータオルを惜しげも無く使いながら、最後にパーツクリーナーでキレイにすると・・・(この方法だと、キッチン用のペーパータオル1束/100円以下と1/4缶程度のパーツクリーナで足ります)
見た目はなんとも無い様な感じに見えますが?・・・
4
上はシャフト側のボール保持具、”インナーレース”
下は外側のカップリングの”インボードジョイント”
見るからに孔食状損傷や亀裂、極度の磨耗が見て取れます。しかも、内外共両側8箇所すべてにです。
気になるのは、全箇所に有る、えぐれるような磨耗具合ですね。
そのエグレをボールが乗り越えようとする時は全然スムーズに行きません。強めの駆動を伝えながらボールが山を乗る越える時は、たぶん異音が発生しながら磨耗も進むでしょう。
特にインナー側は、雪に座ってから立った時に雪面に転写される、おしりの窪みを思い出す様な、キレイな曲線で深い2つの窪みですwww。
5
ケージは大きな損傷には見えませんが、
上側の”×”品の方は、一応、内外両側にボールの痕があります。
対して、下側の”○”品には、(写真ピンボケですが)まだウッスラとした痕しかありません。
6
しっかし、こんなに磨耗するなんて・・・
焼入れとかしてないのか?
もし、してないとして、高周波焼入れとかすれば、もう少し磨耗を減らせるのか??
まあ、写真からはわかりにくいので細かくUPしてはいないけど、”×”品はボールも表面が曇って、かなりの負荷が掛かっているみたいだから、相手を硬くすると今度はボールが削れるのかなぁ?
7
洗浄中から気が付いていた事ですが、黄○の様な細かい金属片が色々な所から出てきます、というか沸いてきますwww。
あれだけ磨耗しているので、それで細かい金属粉が発生し、グリスにも練りこまれてグレーになったりしているのでしょうか?
まあ、一つだけ分かって良かった事は、VSC無しで2速にて曲がりながらタイヤがすべる位まで加速した時に、タイヤが引きずるようなザッザッザッという様な音が周期的に聞こえた時は、もう磨耗がかなり進んでいるらしいシグナルという事ですかね。
8
左が”×”品で、”右が○”品なのですが、
かなり焼けているように見えます。
ベアリングのボールも、左は表面がキズでくたびれているのか輝き無く鈍い光具合ですが、右はキラキラ輝いています。
高熱発生後にグリースが変質しているのか、グリースの潤滑切れで高熱が発生しているのか、はたまた、両方が同時に発生しながら少しずつ蝕んでいるのか、興味が尽きない状態ではあります。。。
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