「eSIM通信できない状態」と「キーによるユーザー認証」の考察
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
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さて、eSIM搭載車の通信途絶(地球点灯しない状態)に困惑する人も多いでしょう。
わかってしまえばなんてことないんですが、それについて詳しく説明してみましょう。
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まず、「通信できない状態」はパターンとして4つほどあります。
1)通信圏外
2)プライバシー設定によるもの
3)キー認証落ち
4)通信モジュールのエラー
この4つです。
まず大前提ですが、通信は契約しているeSIMにより通信されるのでお金がかかります。なので、無条件で垂れ流すことはしません。
それらを有効にするために都度「キーでユーザー認証」しOKなら通信が立ち上がってます。
つまり、認証してない人は使えない仕様になっているということですね。
1)”通信圏外”はスマホでいう圏外と同じです。
これは基本的に電波が通らない山間部や地方などで起こりますが、それ以外にも「うわ、ここ圏外かよ」という場所でもなります。
つまり、都市部でもノイズが多い箇所、掘り下げると通信妨害になる電波が出ている箇所や地下でもそのようになります。
米軍基地や自衛隊基地近くとか電波望遠鏡とかの近くとか東京ミッドタウン駐車場などですね。
この場合、その場所を離れ電波の入るエリアに行くと、その後の自動で行われる「定期的なキー認証」が通れば復帰することがあります。
※戻らないときはモジュールのエラーとして処理しましょう。(注1)
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2)”プライバシー設定によるもの”が原因のもの。
これは単に設定の問題ですね。
①最大プライバシー
これだとWeConnectは無効になっています。
②現在位置なし
車両情報/ユーザーデータのみWeConnectサービスに使用されます。
③現在地を利用する
位置情報/車両情報/ユーザーデータがWeConnectサービスに使用されます。
④現在地を共有する
上記に加えて、 “ We Connect ” アプリまたは専用ポータルサイト経 由で位置データを呼び出すことができます。
We Connect サービスの全機能が使用できます。
つまり、④(一番右)でないと何かしらの制限がつくわけです。
ぶっちゃけ、家族がWeConnectアプリ入れてて車が何処にあるか運転者以外もわかる状態なんて普通困らないですよね?
なのでフルサービスの④に常時しておくべきなんですが、何故かここの設定いじってて「使えない!」みたいな人もいるみたい。
位置情報バレて困ることなんて・・あ、不倫(ry)
そんな感じですが「設定が原因」に心あたりがある方はフルサービスに切り替えるといいと思いますよ。
ちなみに⑤の設定は・・
有 効: サービスを使用できます
無 効: サービスを使用できません
ブロック:「Volkswagen ID」または「お気に入り販売店」未登録
となっています。
つまり、フルにしててもこっちで無効だと使えないものもあるのでご注意を。
うん、やっぱりここの設定をフルにしていない人ってふり(ry
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3)キー認証落ち
車両側のキー認証は数分に一度(5秒/回ほど?)のサイクルで行われています。
なので、解錠をして「その認証可能」にすぐに入らないとディスカバープロ/メディアが立ち上がった後もしばらくは通信出来ない状態になることがあります。
これは「通信できる位置」にキーがあれば次の認証サイクル時に認証され、通信が開始されます。
キー認証アンテナは通信モジュールにあると思われます。
※MIB3本体には技適マークがないので。
ちなみに「キー解錠/施錠」・「エンジンスタート」・「通信キー認証」のアンテナと動作はそれぞれ別になってます。
ドアが開いてエンジンかかれど通信できず・・てのはこの為です。
で、この「割と強めのエリア内」でもうまくいかない場合があります。
一番多いのはスマホと鍵を一緒に持っている/カバンに入れている場合。
これはどちらかというと「キーとアンテナの間に電波遮蔽物があるから」であり、電波干渉が原因ってのはわずかであると思われます。
同様に車種によってはディスカバープロ自体が電波を遮蔽している原因を作っている場合もあるかもね?
ということですが、おそらく上手く通信状態にならないパターンで一番多いのはこのパターンだと推測します。
もし「嘘だぁ〜」と思うのであれば、解錠後すぐに「ダッシュボードの通信モジュールがある直上」にキーを置いてエンジンスタートしてウォッチしてみてください。
すんなり認識するはずです。
次で書く「通信モジュールのエラー」がなければ、通信ができる場所にキーがあるのであれば認証はいずれされ、通信が開始されます。
でもその範囲外、もしくは遮蔽物がある場合は延々と認証されない状態になると思いますので、キーの扱いは大事ということで。
※戻らないときはモジュールのエラーとして処理しましょう。(注1)
ちなみに「キーとアンテナの結びつきを強くする」オカルト的な方法があります。
まぁ、オカルトでもないんですが、これは別のネタで書きます。
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4)通信モジュールのエラー
さて、最後は通信モジュールのエラーです。
これはVICSビーコン通過時に起きているんですよね。
そのタイミングでオンラインVICS情報を取りにいっていると思われますが、その際に何かしらのエラーが出てデータ取得の機能停止、それに紐づいたeSIM通信が停止・・っぽい動きです。
これもキー認証が絡んでいそうなんですが、忘れてた頃に起きるのでいまいち掴みきれてません。
ちなみにこのエラーは放置しておくと、延々回復しません。
なので意図的に復帰させてやる必要があります。
やり方は次の項目で。
・・ということで、以上がエラーの概要です。
圏外はどうしようもないですが、・
プライバシー設定・キーの位置問題をクリアできていれば安定運用できると思います。
その2つがちゃんとなってても通信できない場合はモジュールのエラーを疑いましょう。
まぁ、疑うよりとっとと再認証しましょう(笑
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(注1)ユーザー再認証方法
地球マークが点灯してない場合は・・
1)ユーザーをゲストにする
2)一旦ナビ画面にしてしばらく(10~20秒)放置
※ゲストでプログラムを走らせるため
3)放置後、ユーザーをメインユーザーに切り替え
4)ナビ画面で待ち。
これで概ね再リンクが始まり、しばらくすると地球儀は点灯、そしてWe Connectも使えるようになります。
プライバシー設定の変更後、ナビ画面にして〜・・でも復旧しますが、動きが重いのでユーザー切り替えのほうが楽で早いと思います。
尚、ユーザー切り替えをしても戻らないことがあります。
でもユーザーが復帰させる方法はこれしかありません。
その時は諦めずに5回くらいまで繰り返しましょう。
いつか復旧します(笑
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【ちなみに】
We Connectアプリが正常動作しない場合、原因はほぼ車両側にあります。
要は駐車直前の状態で「地球マーク」が点灯していないんですね。
つまり、通信できない状況で駐車したのでその状態が続いている・・ということです。
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【ちなみに②】
仮にサーバー側がおかしいならWeConnectアプリでログインできない状況になります。
Web版ではログインできますが、車両情報が上がってきません。
※車両の「地球マーク」は点灯している状態
色々絡んでてややこしいですが、これを読んでいただければ何かと察しがつくと思います。
まぁ、最後の手はユーザー再認証しかないんですけどね。
次はキー認証強化方法(オカルト)です。
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