
夜の首都高へ繰り出す。
そう言うと聞こえはいいが、仕事あがりの23時という浅い時間でC1は渋滞。ところがこれが、思わぬかたちで半クラッチの練習となった…。
頭の中で形成される運転のイメージは、グランツーリスモ+namco製コントローラー「ネジコン」によってもたらされたものである。

ネジコンは殊、レースゲーム向けのコントローラとしては、安価で場所をとらず身体感覚にうまく馴染む最高のインターフェイスだった。PS3用で、今からでもこさえてくれないものだろうか…。
仮想世界からの不足を補っていく。
ギアチェンジは人差し指でカチッと…とはいかない車。クラッチペダルやHパターンのシフトの操作。こればかりはとにかく距離をかけて機会を増やして慣れていかなければならない。身体に憶えさせる。
また仮想世界ではギアを落とした時にわざわざエンジンの回転数をあわせてくれていた。アクセルを吹かして回転数をあわせてやり、クラッチの不要な磨耗を抑え、鈍い減速にならないようにした。これはどちらかと言えば頭で意識して行うものである。
ヒール&トーはその延長線上にある。
ヒール&トーで行うことを言葉で表現すると、「ブレーキングと同時に下のギヤにスムースにシフトチェンジするためにエンジンの回転数をあわせてやる」である。
重要なのはブレーキングで、一連の操作における意識の割合はブレーキ9割であっていい。
ヒール&トーの操作をわかりやすく2つの操作に分けるなら、「ブレーキ」と、「エンジン回転数をあわせてのシフトダウン」である。
まずブレーキで狙った場所へ想定のスピードに持ち込むことができるように練習する。
次にフットブレーキによる確実な減速の機会とは別で、アクセルを離しただけのエンジンブレーキによる減速の機会でシフトダウンする際、下のギヤで適切な回転数となるよう通常どおり爪先でアクセルを入れてやり、シフトショックを起こさないようなクラッチミートを目指していく。
この両方の操作が感覚として身につけば、通常の爪先によるブレーキング中に、かかとでアクセルを入れてやる練習を少しすればいい。
通常のフットブレーキにエンジンブレーキが加わることで素早く安定した減速ができる。後輪駆動では顕著だ。そしてエイペックスをクリアした後、加速に有効な回転数でアクセルを踏みこむことができる。
失敗もするが自己責任で結構。学習とはそんなもんだ。モノが気を利かせれば利かせる程、人間モノのせいにしたがる。可笑しな話だ。
普段使う道で何度も練習して身につけていく。
自信がついて、普段使わない道を走ってみると、自信を喪わされる。初めて走る道はいくら他で経験を重ねてきてもそう感じさせる。練習が終わることはない。
Posted at 2012/09/13 12:54:59 | |
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