
妻車のフッフール(F34 320d xドライブ グランツーリスモ Mスポーツ)ですが、EGRのリコールのためディーラーにて作業を実施しました。
リコールのお知らせが来てから、1年以上待たされての作業となります。
部品調達が大変みたいで、なかなか部品が揃わなかったようです。
対象の台数も多いので作業も大変ですよね、ディーラーの皆様本当にお疲れ様です。
今回の作業には2泊3日必要との事で、預けている間の代車として『F40 118i Mスポーツ 2022年モデル』をお借りすることが出来ました♪
BMW初のFFモデルのF40。
1.5Lターボの3気筒エンジンを積んだこの車はどうだったのか?
簡単に試乗記として記録しておきたいと思います。
ちなみに私、このブログを書くまではF40の事を全く調べたことがありませんでした。
23年位の間BMWを乗り続けていますが、FFとなったBMWに興味がわかなかったからです。
真っ新な頭で乗ってみた感想を書いています。
間違った表現等もあるかもしれませんが、ご容赦下さい。
これを書きながら調べたカタログスペックです(笑)
BMW 1シリーズ 118i Mスポーツ F40
ミサノ・ブルー
新車価格
4,490,000円(ZC33Sスイスポが2台買える値段だ!)
全長×全幅×全高:4355×1800×1465mm
ホイールベース:2670mm
トレッド前/後:1555/1555mm
車両重量:1390kg
エンジン型式:B38A15A
最高出力:140ps(103kW)/4600~6500rpm
最大トルク:22.4kg・m(220N・m)/1480~4200rpm
種類:直列3気筒DOHCターボ
総排気量:1499cc
ステアリング形式:パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション形式(前):シングル・ジョイント・スプリング・ストラット式、コイル・スプリング
サスペンション形式(後):マルチリンク式、コイル・スプリング
ブレーキ形式(前) :ベンチレーテッドディスク
ブレーキ形式(後) :ディスク
タイヤサイズ(前後):225/40R18
最小回転半径 5.4m
駆動方式:FF
トランスミッション:7AT(DCT)
WLTCモード燃費:13.7km/リットル
JC08モード燃費:16.8km/リットル
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外観について
準備された車を見ての第1印象は、
爽やかな色ですな~。
おっさんには似合わないかもしれませんが、爽やかでキレイなブルーです。
そしてドドンっと強調されたシルバーのキドニーグリル。(ここはあまり好きではない。ブラックのグリルの方が締まった感じとなって良いのでは?個人の見解です。)
1シリーズとは思えないワイドなボディー。
横に回ってみると、ノーズ(ボンネット)が短くなって全体のバランスが他のFF車に似たシルエットになっている。
ルーフスポイラーのデザインが良い。
リアに回ると、ウンウンBMWだよね!と感じさせるデザイン。
悪くないじゃん♪
驚いたのがこのフロントキャリパー。

4ポットかよ!
凄い。
室内について
最初に気になったのが、シートがセミバケみたい。

このシートを見ただけで心が躍りますね♪
室内の質感も高く、400万円を超える高級車感があります。
シートに座ってみると、フッフールほどのシート調整幅はなさそうですが、必要にして十分な調整が可能でした。
身長182cmで腕が外国人並みに長いおてですが、合格点をあげられるドライビングポジションを取ることが出来ます。(ZC33Sより格段に良いですが、3シリーズGTほどは良くありません。)
シートは固めでホールド感は悪くありませんが、ヘッドレスト一体型のシートでヘッドレストが前に出過ぎているため首の座りが悪いです。
このシートだとサーキット走る時にヘルメットを被ったら、顔だけ前に出過ぎてしまうでしょうね。
せっかくのセミバケ風のシートなので残念でした。
シートはコンパクトで細身のおてで丁度良い。太めの方だと若干窮屈に感じるかも。
運転席からの室内は、1800mmの車幅があるとは思えないコンパクトさを感じます。
車幅はフッフールと大差無いはずですが、室内幅は大きく差があるのかもしれません。
メーターはデジタルです。フッフールはアナログメーター。(おてはアナログメーター好きなので、ここには心躍りませんでした)
BMW iDRIVEはタッチパネルとなっていて、画面も大きくなり使いやすくなっていました。
後部座席に座ってみると、足の空間は問題ありませんが、頭は若干髪の毛が天井に接触します。
ですが182cmの身長でサワサワする程度ですから、かなり良い方ではないでしょうか?
荷室もこのクラスの車であれば、必要十分な容量だと思います。
走行性能
エンジン始動すると、ずいぶん騒がしいエンジンだと感じます。
この時は3気筒エンジンとは知らなかったので仕方ありません。
アイドリングストップ機能が付いていたのですが、再始動の振動と音に耐え切れず早々にオフにしています。
ですが走り出してしまうと3気筒というのは気になりません。
振動も音も気にならなくなります。
フッフールのディーゼルエンジンの方が、はっきり言ってうるさいです。
パワー感は必要にして十分です。
118iは走行モードを3種類から選択できます。
「ECO PRO」「COMFORT」「SPORT」
街乗りでの比較ですが、
ECO PROだと出足でもたつき過ぎてしまいます。周りの流れに乗るのが辛いかもしれません。高速道路などを走行していて一定速度となった場合に使うと燃費が良くなるかもしれません。
COMFORTであれば街乗りでも使えそうですが、やはりもたつきは感じるでしょう。
おて的にはSPORTが一番使いやすかったです。
アクセルレスポンスが一番自然で、アクセルを戻した時のエンジンブレーキの利き方が素直でした。
ただしエンジン回転数が高めとなってしまうため、上手く使い分けないと燃費の悪化に繋がりそうです。
エンジンパワーとしての結論ですが、街乗りや高速走行をしてみた結果、思っていたよりも十分パワーがあると感じました。
ワインディングやサーキットは未走行のため全開走行をしていません。
アクセル全開とした時にどうなるのかは分かりませんが、通常走行であれば楽しく走れるパワーを持っている車でした。
ボディー剛性は、非常に高い性能を持っていると感じました。
ディーラーを出て歩道から車道に降りた瞬間に、ボディー剛性の高さを感じるほどです。
公道を走っている限りでは、ボディーの弱さなど全く感じませんでした。
足回りですが、ここはかなり不満があります。
この車は、Mスポーツサスペンションに225/40R18のブリヂストンTURANZA T005 RFTを履いていました。
Mスポーツサスらしい硬質な乗り味のセッティングとなっているのは良いのですが、4輪のバタつきが強いため車両が安定せずフラットな乗り味となっていません。
具体的に書くと、路面のアンジュレーションや段差に対して4輪それぞれの動きが悪く常に細かな振動が発生しているため、運転していて非常に疲れます。
このあたりの処理の仕方は、約半額のZC33Sの方が圧倒的に良く出来ています。
車両重量が1390kgもあるにも関わらず970kgしかないZC33Sよりも上手く処理出来ていないのが不思議です。
ランフラットタイヤが影響しているのかもしれませんが、BMWもう少し頑張れ!
ブレーキ性能です。
この車には、たぶんオプション装着となる対向4ポットのフロントキャリパーと大径のローターが装着されていました。
これが悪さをしていると思うのですが、低速でのブレーキ初期制動でフロントだけが強く効き過ぎています。
30-40km/hも出ていれば気にならなくなりますが、低速域でブレーキペダルに触れた瞬間にフロントブレーキだけがガッツリ効いてしまうのです。
BMWの片持ちキャリパーは十分な制動力がありますので、日本の一般道であればこれで十分だと思います。
4ポットを付けるのであれば、初期制動力が低くなるパッドに交換した方が街乗りでのストレスが減るのではないでしょうか?
トランスミッションについてです。
おては初めて7速DCTに乗ってみたのですが、このトランスミッションは凄いですね。
変速ショックは無いし、非常に素早く変速します。
マニュアルトランスミッションを操作していたら、全く歯が立ちません。
サーキットで速いはずです。
本当に凄いミッションでした。
フッフールの8速ATも制御が良く非常に優れていますが、変速に関してはDCTの方が上なんじゃないかと感じました。
最後に燃費です。
少し悪いですね。
一般道と首都高のみの120km走行で、12km/L程度の燃費でした。
ZC33Sだと14-15km/L走るので、もう少し頑張ってもらいたい所です。
総括
E40 118i Mスポーツに初めて乗ってみましたが、良くまとまった車に仕上がっていると思います。
長距離走行で疲れを感じない様な車が欲しい方には我が家の3GTをお勧めしますし、もっと走りに刺激が欲しい人には半額で買えるスイフトスポーツがお勧めです。
スポーティーな走りを街乗りから感じていたく、どうしてもBMWを所有したい方にはお勧めですかね~。
でもね、4ポットキャリパーは付けないで、17インチにインチダウンしてランフラットではないタイヤを履いたら、かなり良くなるかと思いますよ。
タイヤを変えてもバタつき感を抑えられなかったら、乗り心地はあきらめて下さい(笑)