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マサ21の愛車 [ホンダ シビック]

整備手帳

作業日:2023年7月7日

AHDの高画質3Dアラウンドビューの取り付け

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

中級

作業時間 6時間以内
1
関連するパーツレビューでも紹介済みの
MiCarBaブランドで売られていた、本体が鮮やかな赤色のAHDの高画質3Dアラウンドビュー・システムの取り付けについて解説しておきます。

私はこの製品を実際に車には取り付けてませんが、卓上でのテストや検証と過去にMiCarBaブランドの別の3Dアラウンドビューや
https://minkara.carview.co.jp/userid/253927/car/906723/6355720/note.aspx
AutoSeeの3Dアラウンドビュー
https://minkara.carview.co.jp/userid/253927/car/906723/6861841/note.aspx
を取り付けて来た経験から、当時の画像を混じえながら解説をして行きたいと思います。

この製品はamazonで売られていたのですが、ずっと在庫切れの状態です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07RDP42ZM/?coliid=I1CT9VETZDWZ7P&colid=HIZTIOYV2Y04&psc=0&ref_=list_c_wl_lv_ov_lig_dp_it
現在も中国のサイトで売られてるこの製品が同じではないかと思えるのですが、
https://ja.aliexpress.com/item/1005004704627683.html?gatewayAdapt=glo2jpn
この製品は日本で売られていた時から、2万円を切っていて、通常3万以上する3Dアラウンドビューの中ではコスパが高い製品だと思われます。
ただ、パーツレビューにも書いたように、起動が遅いなど、それなりに問題点もあるのですが。

付属の解説書は英文のみの小冊子で、その文字は極小で非常に見にくいです。
付属の金色のカードにQRコードがあり、ハレーションでなかなか読み取れないのですが、そこからワード文書での取説をダウンロード出来るようになってたのが、現在はダメみたいです。

それで、私が保存していた英文のワード文書の取説は以下です。
https://www.dropbox.com/scl/fi/lxmyq88dzkrfkfkhfemep/A10-3D-panorama-manual.docx?rlkey=shzm22yobrh2g54fkpbo9j4jm&dl=0
またワードの「校閲」で自動翻訳して日本語の取説に作り変えたのが以下です。
https://www.dropbox.com/scl/fi/700tbg6u98ypy2v8zeg0j/3D.docx?rlkey=kq7ab9kmd1c8yuskehpzq3rci&dl=0
↑変な日本語でかえってわかり辛くなってる部分もありますが、無修正です。

いずれもDropBoxのメニューが出たら、右上の✕で消してください。
右上の「ダウンロード」で保存出来ます。

ともかく、前後左右の4つのカメラの取り付けは取説には全く書かれて無いですし、キャリブレーションについても説明は不足してます。
それで改めて解説しておきたいと思ったのですが、書くべき事は尽きず、キリが無いという感じです。
そもそもこういうシステムは、慣れてる人、わかってる人が取り付けるのでしょう。
2
まずは、表示をどうするかですが、初期状態では黄色のRCA端子から通常のアナログ映像が出力されます。
ナビにフロントカメラ入力があって、それをワンタッチで表示出来れば、それでもいいかと思います。

ただ、この製品の高画質なAHDを生かすには、AHD対応のモニターが必要です。
画像はそのAHD対応の5インチモニターに、このシステムのメニュー画面を、
左は通常のアナログモードで、右はAHDモードで表示させたのを撮影しました。
通常のアナログ映像ではメニューの文字が小さい事もあり、見にくいのです。

日本ではカメラとセットのAHDモニターしか売られてませんが、
中国のサイトで4千円を切るAHDの5インチモニターが以下です。
https://ja.aliexpress.com/item/4000926702683.html?gatewayAdapt=glo2jpn
「色:」でモニターだけを選びます。
この5インチモニターは通常のアナログ映像も映せて、しかも画面の画素数が上がってるので綺麗なのです。
3
カメラを車に取り付けてないので、周囲の風景を映すことも出来ず、3Dの車のモデルの画像でしか比較出来ないのですが、
左が通常のアナログ映像で、右がAHD映像です。

ナビにHDMI入力があれば、高画質で表示出来ますが、その都度、ナビ側でHDMI入力を選択しないといけないでしょう。
PCの23インチモニターにHDMIで接続してみると、大きな画面でも大変綺麗な映像でした。
なお、HDMIケーブルは付属してません。
またHDMI端子は赤い本体側にあります。

問題なのは、メニューの「Display」→「Output format」で選んだ映像しか出力されないことです。
AHD映像は青のRCA端子から出力されますが、「AHD」を選択すると、黄色のRCA端子からの通常のアナログ映像は出力されなくなります。
ですから、AHD対応のモニターが無いのに、AHDを選択すると、元に戻す画面すら映らなくなるのです。
それはHDMIを選択した場合も同じです。

この解決策として、取説には赤外線リモコンから「111111」を入力すると、通常のアナログ映像に戻るように書かれてますが、そうはなりません。
なお、赤外線リモコンは、カメラケーブルなどが、まとまって出てるハーネスの先にミニジャックで「赤外線受光部が付いたケーブル」を接続しておく必要があります。その受光部にリモコンを向けて操作します。

回復させる手段として、無線の回転ノブの上側を8秒以上、長押しすると、出力映像のフォーマットが以下の順で変わるようです。
CVBS-NTSC
AHD-25
VGA-720-480
VGA-1280-720
HDMI-1280-720
予め、映せる準備をしておくのは当然で、
黄色のRCA端子に接続するなり、HDMIケーブルを接続するなりしておいて、
回転ノブの上を長押しすると、画面が消えて(それはわかる)再起動します。14秒ほどかかります。
それでもまだ映らなければ、またノブを長押しして、順に出力フォーマットを変えて行き、映るまで繰り返します。

なお、メニューの「Display」と「Control」は、なぜかパスワード求めてきます。それは
666888
です。赤外線リモコンのテンキーで入力します。

その「Display」→「Output format」には、
「AHD_25」と「AHD_30」がありますが、数字はフレームレートのようです。
そしてAHD_25がPAL、AHD_30がNTSCですので、「AHD_30」を選択してください。

同様に通常のアナログ映像を選択する場合は「NTSC」を選んでください。
NTSCは日本や米国でのテレビ方式で、PALは中国やヨーロッパのテレビ方式です。
「PAL」にしてしまうと、ナビなどのRCA入力で映らなくなると思います。

HDMIにも「HDMI 1280_720」と「HDMI USER」というのがありますが、この違いはよくわかりません。
VGAは対応する出力端子がありません。赤い本体の反対側の空いてる端子に専用のハーネスを取り付けるのでしょうけど、それは付属してません。

「Output format」を変更したら、右下にある「Save」で再起動します。
「Return」では変更せずに設定画面を出ます。
回転ノブの使い方については、後述します。
4
やっとカメラの取り付けの話しなのですが、ドアミラーに付ける左右のカメラには、2種類のゴムのグロメットが付属してます。
それはこれまでの全てのアラウンドビューシステムに共通してます。形状の違いはありますが。

左側のはドアミラーの底が水平では無くて、前後に傾斜してる場合に、それを補正する為のものです。
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ドアミラーに取り付けるカメラは画像のようなドーム型で、そのレンズの向きは、車体の側面で外向きになるようにします。
右側の画像は傾斜したドアミラーの底に、前の画像の左側のグロメットを使って取り付けた例です。

グロメットの中にカメラを押し込み、カサの部分が少し埋まるくらいにします。カサの部分で留まるので、奥に入り過ぎたり、奥に抜けたりはしません。
ただ、押し込むと、グロメットの縁が内に少し巻き込まれますので、爪楊枝の先などで引き出すようにします。
私は千枚通しを使って、滑ってドアミラーに傷を付けてしまいました。

それと、ドアミラーから後方が長いキャンピングカーやトラックなどは、ドアミラーにカメラを付けても、後方が映りにくくなりますので、車体の中央付近にカメラを付けるステーが用意された製品にすべきです。
あるいは、L字金具にカメラを入れる穴をあけて、取り付けるかです。
6
カメラのドアミラーへの取り付けイメージを先に見てもらってから、穴あけになるのですが、
前述の2種類のグロメットで、画像のとおり経が違います。
穴にハマるグロメットの「溝」の部分の直径は、
傾斜面用のグロメットが24.1mmに対して、
水平面用のグロメットは23.5mmです。
いずれも中にカメラをセットした状態での測定です。
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ところが、付属するホールソーは22.5mmです。(画像の右側)しかも丸い軸です。
これはどのアラウンドビューのシステムでも、なぜか同じ22.5mmが付属してます。
カメラの経は明らかに違うのに。

穴を開けたら、そこにまずグロメットだけをハメます。溝の部分がハマるように、たわめて穴に入れるのです。
その後からカメラを挿入するのですが、
付属の22.5mmのホールソーで開けた穴には、傾斜面用のグロメットは何とか収まっても、そこにカメラは入らないのです。

私はこれまで、24mmのホールソーを使ってましたが、今回のカメラは小さめで、水平面用のグロメットでは、少し緩いように感じます。
もし、取り付ける車のドアミラーの底が水平で、傾斜面用のグロメットは使わないならば、付属の22.5mmのホールソーでもいいんですが、
画像の左側の23mmのホールソーであれば、両方のグロメットで合います。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0BVW9GMCK/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&psc=1

取付面が湾曲してたりすると、穴の形状も違ってきます。
穴が小さい場合は、後から周囲をヤスリかサンドペーパーで少しずつ削るしかありません。
逆に穴が大きく、緩い場合は、カメラの側面に絶縁用の黒いビニールテープを巻いて調節出来ます。
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ドアミラーは完全に外します。外し方は車によって異なるので、わからない場合はディーラーに尋ねるとかしてもらわないと。
カバーに穴を開けるので、周囲を傷付けないよう幅広のマスキングテープで覆って、その上からホールソーを当てます。
穴あけの位置も失敗は許されません。
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穴開けの位置は、カメラがうまく収まる場所でなければなりません。
鏡の向きを変えたり、ドアミラーを格納する機構と干渉しないようにします。
配線は赤点線の経路です。その配線については後ほど。
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どうしてもカメラが当たる場合は、角の部分を削ります。
超音波カッターがあれば、簡単に切り取れるのですが。
内部の基盤や配線を痛めないように、少しずつ削ります。この時、刃を配線の方に向けないようにして、必ず外に向かって刃を動かします。
私は以前、刃が滑って、ケーブルを切断してしまいました。
カメラ本体の中はゴム状の充填剤がほとんどを占めてます。
削った後は、防水のためにバスコークなどを塗っておきます。
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穴開け同様に厄介なのが配線です。
カメラから出てる配線は短く、次の中継ケーブルとドアミラー内で接続させます。
コネクタ同士は矢印を合わせてしっかり押し込みます。
これで、もしカメラが故障しても、鏡を外すだけで、ドアミラー内での交換が可能なのです。

なお、カメラケーブルはどのシステムでも、
フロントが黒、リアが黄色、右が青、左が赤に色分けされていて、コネクタがその色になってます。
ただ、このシステムでは、前後のカメラは同じなので、カメラから出るコネクタの色は同じになってます。
中継ケーブルや本体側のケーブルの太いメスコネクタには英語の他、漢字でも書かれてます。「前視」「左視」「右視」後は「后視」ですが。

その中継ケーブルのカメラ側は太いメスコネクタなので、反対の細いオスコネクタ側から通して行きます。
基本は既存の配線に添わせて、ドアミラーを格納する為の回転シャフトの中を通します。
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ドアミラーに取り付けるカメラの向きについては、前述のとおり外向きにするのですが、車体が映ってる事も必要で、さらに左右の向きも重要になります。
キャリブレーションを行う時のクロスを車の前後に配置した時、測定する■が2つとも、うまく映るような向きでなければなりません。
特に遠くなる後方の■がしっかり見えるように調整しておく必要があります。

画像はドアミラーの底の傾斜が強くて、前後の■が斜め線上になってますが、これでも補正されます。

カメラの向きを修正するには、グロメットから押し出す必要があります。それは内側からカメラを押し出さなければならず、鏡をまた外さなくてもいいように、先に調整を済ませておきます。
カメラの向きの修正は、グロメットから完全に抜かなくても、カサの部分がグロメットから出て、外から(下から)手で摘めれば回せます。

カメラの取り付け時に、同時にクロスを広げられる環境は、なかなか無いと思われます。
最低限、前後のタイヤの位置が確認出来るようにしておくべきです。
それは両サイドを同時に表示させる時にも必要です。なるべく左右で同じように見えたほうがいいです。
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カメラの取り付け時に、その向きを調節、確認する為のカメラの生映像は、
メニュー→「Panorama」でキャリブレーション(Correct)画面にします。
この中の「Four cells」が4つのカメラの生映像の表示です。

最初は画面を4分割して4つのカメラが同時表示されてますが、回転ノブのリングを回すと、それぞれのカメラの単独映像に切り替わります。
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ここで、無線の回転ノブの使い方を説明しておくと、操作する前に一度、上部を押して起動させる必要があります。10秒程度、操作が無いと節電のためかOFFになってしまうからです。

リングを回して選択し、上側を押して「決定」です。
上側を長押しすると「キャンセル」や「戻る」の機能になります。

メニューの各項目を移動するのにリングを回しますが、該当項目の内容や数値を変えるには、まずその項目で上側を1度押します。すると、その項目が赤くなりますので、その状態でリングを回すと、数値が変わったり、選択内容が変わります。
OKになれば、また上側を押して決定し、赤表示がオレンジ色に戻ります。

最初の画面からメニュー画面に入るには、ノブを回して一番下の表示パターンの右端にある歯車マークを選んで、ノブの上側を押します。

前述のとおり、しばらくすると、回転ノブはOFFになりますので、回しても反応が無い場合は、一度、上を押して起動させますが、
キャリブレーション(Correct)の画面では不都合が起きる事があります。
ノブを起動させる為に押すと、いきなり
「Saving parameters...」と現在の設定を保存してしまうのです。それは画面右下の「Save」を押したのと同じみたいです。
卓上のテストでは、それで変な事にはならないのですが、せっかく調整を終えた後に意図せずに設定が変わってしまうのも惜しいと思われます。

それで、キャリブレーション(Correct)の画面では、回転ノブがOFFになっていて、回しても反応しない時は、
赤外線リモコンを使ったほうがいいかもしれません。
画像の上のケーブルは、その先に赤外線受光部が付いており、リモコンはこれに向けて操作します。

先の4つのカメラを表示する「Four cells」では、赤外線リモコンの上下左右の▲ボタンで、直接対応カメラに切り替え出来ます。
他の項目の設定、変更も▲ボタンで移動して、その中央の「OK」ボタンで決定、数値や内容の変更も上下左右の▲ボタンで増減が出来ます。現在の内容でよければ、また「OK」ボタンを押します。
右上の青いカギ矢印ボタンで「戻る」になります。

「Four cells」のカメラの生映像を終了させるのも、赤外線リモコンの右上のカギ矢印ボタンか、回転ノブの上側の長押しです。

なお、無線の回転ノブの受信部は、赤い本体の中にあります。本体と回転ノブが離れると、受信に影響が出るかもしれません。
なるべく近くに設置する事と、その位置で動作するのか、確認が必要です。

また本体は結構、熱を持ちます。狭い場所に押し込むのはよくありません。
本体を直置きせず、何かゴム足を取りけて、宙に浮かせたほうがいいと思います。
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カメラの向きを調節するのに、好都合なグリッドが表示されるのが、2つ前のキャリブレーションの為の「Panorama」の画面の中にある「Lenz correct」です。
先の4つのカメラの生映像の「Four cells」の左上です。

画像は見苦しい昭和の和室ですが、
こうしてフロントやリアのカメラ映像はバック時や、専用モニターで表示させる場合は、ずっと前方映像が出る事になりますので、それが傾いてると気になるものです。
こうした格子を表示する事で、その傾き補正がしやすいという事を覚えておいてください。

この「Lenz correct」は格子のクロスを広げて、レンズ特性を補正する機能です。
MiCarBaのグレーの表面が凹凸した3Dモデルにもこの機能がありました。
これで何か大きく変わる事は無いというのが実感でしたが、クロスが無い状態で実行すると、
「Caculate failed!」と計算に失敗しましたと出ます。それで何も影響なければいいのですが。

この「Lenz correct」では、回転ノブを回してカメラを選択します。上側を押しても反応はありません。
赤外線リモコンでは上下左右の▲ボタンでカメラを選択します。
そして、赤外線リモコンの中央の「OK」ボタンでレンズ補正の実行がかかり、クロスが無い状態ですると、上記のエラーメッセージが出ます。
ですから、「OK」ボタンは押さないようにしてください。

この画面は、回転ノブの上側の長押しか、
赤外線リモコンの右上のカギ矢印ボタンで終了します。
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そのフロントとリアのカメラは、これまで見たことが無いような小さなステーが付属してます。カメラとは小さなネジで留めるのですが、接着剤との併用が必要と思われます。
なぜか前後のカメラのステーは、これより大きなものでも、ネジが小さくて、強く締めたり、締め直すと、ネジだけが貫通してしまうのです。

このカメラのステーは車体ともネジ留めを前提としてるようです。ステーの面積が小さいので、ここに両面テープを貼っても、接着力が不足するかと思われます。

フロントカメラの取り付け位置は車体の中央でなければなりません。これが左右にズレてると、風景映像に合成する車の3Dモデルも左右にズレてきます。
リアカメラは中央になくても、影響は少ないみたいですが、私は最優先で中央に付けてきました。
ただ、今はナンバープレートに少しでもかかると車検に通らない場合が多いです。
ユーザー車検で陸運局に持ち込むと、すんなり通ってる動画もありますが。

また、カメラの最低地上高は40cm以上になってます。
前面が切り立ったデザインの車ならば、グリル付近に取り付けられるのですが、前にバンパーが張り出してると、グリルではバンパーが映り過ぎて、直前の地面が見えません。
仕方なく、ナンバープレート下にステーでカメラを付けると、もう地上高30cmしかなくて、前方映像が歪んだり、サイドのカメラとの接合がズレたりします。
カメラの高さの差が大きいと、ズレも大きくなるようです。
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カメラや本体の取り付けが終わったら、
システムに日時の設定をしておいてください。
メニュー→「DVR」で設定します。
設定された日時は、常時電源が切れると、リセットされてしまいます。
日時の設定が完了したら、右下の「Save」で保存してください。

本体から出たハーネスの先のUSB端子にUSBメモリーを取り付けて、4つのカメラ映像を録画するドラレコ機能がありますが、
使えるメモリーは32GBまでです。

左上の「Record」を「ON」にすると、4つのカメラを1画面に合成した形で録画します。

右上の「Delay Record」が「OFF」以外の時は、車のエンジンを切ってから指定の時間の駐車監視録画になります。
その下の「Low Voltage」の指定電圧以下になると、その駐車監視録画は停止するようです。

画面の左上の方にある
「DVR dev」の「Format」の項目がハイライトで選択された状態の時、回転ノブを押すと、即、デバイスがフォーマットされてしまいますので、気を付けてください。

ここで、日時を設定しておいて、USBメモリーに録画出来る状態にしておいてから、
次のキャリブレーションを行う事をお勧めします。
キャリブレーションで思うような結果が得られなかった場合など、それを検証するのに、それぞれのカメラ映像の録画が有効だからです。
またその録画の日時が正しくないと、前後関係がわからなくなりますので。
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カメラの取り付けが完了したら、一度だけキャリブレーション(このシステムではCorrect)が必要です。
先程と同じ、メニュー→「Panorama」を選択します。
キャリブレーションの為の専用クロスは付属してません。

このシステムのキャリブレーションには複数の方法が用意されてます。
まず、「自動」か「手動」かですが、これまで私が使ってきたシステムでは自動でうまく行った試しがありませんでした。

カメラの位置や高さが理想的な場合は、一度、自動でやってみるのもいいかもしれません。
このシステムの自動調整のクロスは2種類で、画像のような車の周囲にベッタリと貼り付ける大きなクロスは屋内ならともかく、屋外で設置するのは風に煽られて困難です。
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自動でキャリブレーションをやってみるなら、こちらのクロスを使う2番目のほうです。
https://ja.aliexpress.com/item/1005004706032285.html?gatewayAdapt=glo2jpn
色名で「4 pcs 60cm-60cm」を選びます。
価格は変動しますが、4,136円で、
中国から送料無料で10日ほどで配達されるようです。
これまでの例では日本ではヤマトか佐川が配達します。

このクロスを使って自動調整する場合は、
車の前後長(Length)と幅(Width)の他に、
画像の右側に説明があるオフセット(Offset)の入力も必要です。

「Lenz」や「Sensor」については、意味のある解説がありません。
付属のカメラは前後左右ともに
「YG925-BB」と表記されてますが、
「Lenz」には「YG325」というのがあるんですが「YG925」は無いのです。

私が過去に取り付けたAutoSeeの製品でもそうでしたが、変えても違いはわかりません。
それで、工場出荷時のままの値にしておきます。
それはLenz=3085で、Sensor=GC2053です。

このクロスは■が60cm四方で、MiCarBaのグレイの表面が凹凸したモデルでも使えます。

そして、このクロスは手動調整の「Manual correct(1)」でも使えるのです。
ですから、もしこのクロスで自動調整がうまく行かない場合は、手動調整で4つの■のみを測定すればいいのです。

この結果がどうなるか不明です。
クロスが無しに卓上で実行しても、
「Front choth check failed!」とエラーメッセージが出て、何もおきません。
20
手動調整の「Manual correct(1)」はこの画面です。先の「Auto correct」のクロスを使って、
四隅の60cm四方の■を読み取ります。

ここでは「Offset」は意味がありません。
他の長さは入力しておきます。

ただ、この手動調整はやりやすいとは言えません。
まず、画像の右側の■の四隅の番号をメモしておくか、取説を手元に置いておきます。
設定に入ると、いきなり画面に映る■を指定の番号順に押さえて行きます。

ここでは赤外線リモコンを使って、前後左右の▲ボタンで十字カーソルを移動させて、■の4隅に合わせます。
近くまで来たら、今度は回転ノブを回して調節します。上側を押す度に、左右に動くか上下に動くかが切り替わります。

この赤外線リモコンはMiCarBaのグレイのモデルでも、AutoSeeでも使えて、一段下の「+」と「-」のボタンでカーソルの移動速度を調節出来たのですが、このシステムではそれは出来ません。
カーソルの動きが大きいので、微調整は回転ノブしかなさそうです。

そして、拡大表示された角に合わせたら、赤外線リモコンの中央の「OK」ボタンを押します。画面上に+マークが出て、次のポイントに進みます
左の■の4隅の4点を測定したら、右の■の4隅の4点を測定します。
それが終わると、後、左、右と4つのカメラに自動で切り替わるので、計32点を測定します。

途中で失敗したら、赤外線リモコンのカギ矢印ボタンで一旦、抜けて、最初からやり直しになります。

卓上で適当にポイントを押さえていくと、最後は「Caculating...」と表示されて
(Calculatingのスペルミス?)計算処理後、最初の通常画面に戻ります。
21
最初から手動でキャリブレーションを行うつもりならば、この「Manual correct(2)」を選択すると、クロスは四隅に1m四方の■があるものを用意します。
先のクロスの購入のリンク先で、
色名で「2pcs」を選べば2,974円と一番安くなります。
22
なお、クロスは地面に広げる前に、予め屋内などで、短辺を4つ折り位にして、全体を帯状にして畳んでおき、車の中心を決めてから帯のまま横に広げて、1辺をテープで固定してから広げていくのがいいと思います。

ともかく、風が無い日を選ばないと、屋外でクロスを広げるのは至難です。
23
キャリブレーションがうまく行ったら、その結果を保存しておきます。
本体に刺さるハーネスの先にあるUSB端子にUSBメモリー(32GBまで)を取り付けて、
メニュー→「System」→「Export parameter」で保存しておきます。
必ず「Process success!」と出ることを確認しておきます。

せっかく苦労してキャリブレーションを済ませたのに、卓上で適当に測定した結果のように、変な再計算がされてしまうと、まともな表示がされなくなります。
そのような場合に、正常にキャリブレーションした結果を、
右隣りの「Import parameter」で読み込んで、元に戻す事が出来るからです。

ただ、カメラの向きや位置を変えたりすると、改めてクロスを広げてキャリブレーションをやり直す必要があります。

あるいは、正常なキャリブレーションが出来ずに、表示がおかしくなってしまった場合は、右下にある「Factory set」で、工場出荷時の状態に戻す事が可能です。
24
最後に、回転ノブの電池交換について解説しておきます。
画像は取り付け前の状態ですが、底の白く丸いのは貼り付け用の両面テープの台紙です。
底から見ると、長方形の凹みが2つあり、ここにラジオペンチの先などを突っ込んで、横にスライドさせると、裏蓋が外れます。

しかし、電池交換の為に、取り付けた回転ノブを外して、また両面テープを貼り付けるのは面倒なので、
この画像のとおり、回転部をスライドさせる方向がわかっておれば、取り付けたままの状態で、横にズラして外す事が可能かもしれません。
取り付ける時に、どちらにズラすかを確認し、記憶(記録)しておけば、余計な手間が省けるかもしれません。

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