EKシビック 3ドア ドアロックアクチュエーター交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
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ドアロックアクチュエーターの品番は以下です。
72115-S03-J11 アクチユエーターASSY.,R.フロントドアーロツク
72155-S03-G11 アクチユエーターASSY.,L.フロントドアーロツク
新品で購入したのは2021年6月です。
価格は右が12,100円、左が9,570円でした。いずれも税込みです。
これらは鈴鹿のホンダ部品センターから取り寄せられてますので、日本製だと思います。
amazonで同じアクチュエーターと思われるのが左右セットで2000円ほどで売られてます。これは中国から発送される中国製です。
https://amzn.asia/d/8ihkOKw
↑品番の末尾3桁が左右で入れ違ってるのです。パーツリストのほうが正しいはずですし、ブログに上げた見積書もパーツリストの品番になってます。
画像はサービスマニュアルのPDF版
https://minkara.carview.co.jp/userid/253927/car/906723/11839589/parts.aspx
の中のパーツリスト(パーツカタログ)の「車体・オプショングループ」からです。
このパーツは3年も前に購入しながら、交換出来なかったのは、その作業が困難に思えて、つい後回しになってたのです。
やっと重い腰を上げる事にしました。
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まず最初に確認すべき事は、ドアロックASSYの固定用の皿ネジ3本が外せるかどうかです。
まだここで、このネジを外すわけではありません。緩める事が出来るかの確認です。
これが可能ならば、先に進みます。
このネジは他車の場合は硬いとされます。
確かに普通のプラスドライバーでは硬かったです。
愛車のは画像のようなラチェットレンチとそれに取り付ける「プラスビットソケット」で比較的、簡単に緩める事が出来ました。
https://amzn.asia/d/arzq8v2
ただ、右側のドアロックASSYを外す時、1本のネジがどうしても外れず、ネジ穴も完全にナメてしまい苦労しました。しかも先にドアハンドルもロッドも外して、ドアが閉まらない状態になってからです。
その時の苦労話もブログに書いてますので、「関連情報URL」を参照ください。
この皿ネジをナメてしまったのは、もしかすると、先の「プラスビットソケット」が昔に買ったP2というもので、プラスの先が少し大きいP3だったらよかったのかもしれません。プラスのネジは、その穴にピッタリ合ったドライバーでないとナメやすいからです。
その少し大きなP3は上のリンクの商品ページから選択出来ます。
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次にすべきはドアの内張り外しです。
それは「関連情報URL」のブログか、以下の整備手帳に別に上げてますので、そちらを参照してください。
https://minkara.carview.co.jp/userid/253927/car/906723/7774674/note.aspx
ここでは次にドアロックASSYの取り出しを邪魔するウィンドウのレールの下側のステーの固定ボルトを外します。
10mmの六角頭のボルトなので、10mmソケットを付けたラチェットレンチ等を使って外します。
このレールの上のほうも固定されてるみたいですし、窓ガラスがハマってるので、取り外すわけにはいきません。
下のボルトを外す事で、レールを手前(車の前方)やドアの外方向へ動かす事で出来て、多少なりともスペースが確保出来るのです。
なお、これを外したまま、ウィンドウを下げてしまうと、どうなるのか不明です。
必ず、忘れないように後でこのボルトを取り付けておいてください。
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次はドアストライカーの受け穴を塞ぐ事です。ガムテープなどで2重にしっかり塞いでおきます。
これからドアロックASSYへ行くロッド(鉄棒)を外すのですが、外してしまった後で、ドアが少しでも閉じかけて、ストライカーが噛んでしまうと、ドアが開けられなくなります。私はそれで2回も苦労しました。
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標準では、別に上げた「内張り外し」のところで書いた防水シートを捲り、ベトベトのブチルゴムを何とかしなければなりませんが、愛車は穴を塞いだ青いレアルシルトを外さなければなりません。
なお、ブチルゴムのネバネバが絶対にロッド(鉄棒)に付かないうにしなければなりません。それがロッドに付くと、防水シートに貼り付いてしまい、ロッドの動きを阻害して、せっかくアクチュエーターを交換しても、スムーズにドアロック、アンロックが出来なくなります。
もし、ロッドにブチルゴムが付いてしまったら、綺麗に除去する必要があります。
ここでは、赤丸のカプラを外しておきます。右側のロック解除ボタンを押しながら引き離します。これがドアロックアクチュエーターへの配線です。裏のオレンジ色のクリップも中から押して外しておきます。
右から来る配線は垂れてもギリギリ、ドアに挟まれないでしょうけど、途中でテープで留めておいたほうがいいでしょう。
そして、画像のようにドアの中を照らすのに照明が必要になります。私は以前から、この充電式のLED照明を使ってます。
https://amzn.asia/d/0aMVm7A
バネ式でどこかに挟んで、アームが自在に動きます。3段階の照明で一番明るい状態では連続3時間ほどしか持ちません。
電池が切れたら、カーポートに引いてる100V電源からUSB Type-Cの充電器をつないで使ってました。
最近は常時電源から取れるUSBポートを愛車に付けましたので、そこから(バッテリーから)充電しながら使ってます。
https://minkara.carview.co.jp/userid/253927/car/906723/7748953/note.aspx
後は「腕カバー」があるといいと思います。ドアの穴に手を突っ込んで作業してると、穴の縁の折り返しが皮膚に食い込んで痛く、赤く跡が付いてしまいます。長袖なら服の生地を痛めてしまうかも。
https://amzn.asia/d/aPqDJt6 7
ドアロックASSYから出てるロッド(鉄棒)は、外のドアハンドルへの2本と、内のドアハンドルへの2本の計4本があります。
それぞれ手動で開閉するハンドル用と、鍵穴とドアロックレバー用に分かれてます。
これら4本のロッドを外さない事にはドアロックASSYが自由にならないのです。
まずは奥に見える赤丸のロッドの先のプラ製のファスナー(パーツリストの名称)を外します。
上が白で、下が青です。
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このファスナーがどういう構造で、どうやって外すかは、ドアロックレバーからくるロッドの中継点(2つ前のLED照明の画像の黄色丸)にあるもので確認し、練習します。
画像の番号は取り付ける時の順番です。
ロッドの先を穴にハメてから、ファスナーを回転させて、押し付けると、パチンと音がしてロックされます。
外す時はその逆をするわけですが、噛んでるので、外すのは少し硬いです。
こういう時、以前から手元にあるキーホルダーのリングを広げたりするリングプライヤーが使えます。
https://amzn.asia/d/0EI5U9d
ただ、実際の作業は見えない、狭い、奥なので、こうした道具が入りにくく、指先の感覚が頼りになります。
それに万一、工具でファスナーを壊したら厄介です。
でも、このファスナーはモノタロウにパーツとしてあるようです。詳しくは「関連情報URL」のブログで。
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このファスナーは左右のドアで同じパーツなので、取り付けの向きが異なります。
画像は後ろ向きに見てるので、左右が逆です。
ロッドを取り付ける時は、穴にハメるのに苦労するのですが、ファスナーの位置が違ってると、せっかく穴にハメてもファスナーでロック出来ません。
左側は上からハメます。ロッドを穴に入れる前に、ファスナーを跳ね上げておきます。
右側は下からハメます。ロッドを穴に入れる前に、ファスナーを下に下げておきます。
そして、穴にロッド入れる時は、ドアロック状態のほうがロッドが奥へ伸びるので、穴に届きやすいです。しかし、運転席側はドアが開いた状態でドアロック出来ないみたいなので、どうしても入らない場合は中継点からロッドを外しておくしかありません。
ここで外したロッドはドアロックASSYの取り出しの作業の邪魔にもなるので、下側のドアロックのロッドは、先の中継点から外しておいてもいいでしょう。
上の内側のドアハンドルから来てるロッドは70cmほどあり、これを外すにはその内側のドアハンドルを外すしかありません。
私は面倒なので、やりにくいですが、このまま作業をしました。
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外した細いほうのロッドを太いロッドと一緒に軽く縛っておきます。簡単に外せるように、テープの先を折り返しておきます。画像はマスキングテープで縛ってます。
これをしないでおくと、ロッドがブラブラして邪魔なのと、上を外すと下からロッドが取れてしまうのです。下は穴に刺さってるだけです。下から先に抜く事は出来ません。抜けてしまうと、ロッドがどの向きに入っていたのか、わかりにくくなります。後に画像を上げておきます。
この後、外側のドアハンドルを外すのですが、次の画像のように先にドアハンドルの周囲を養生しておいたほうがいいと思います。万一のボディの傷付きを防止する意味で。
ここで見えてる金色の10mmの六角頭のボルト2本を外します。
10mmソケットとラチェットレンチがあればボルトは簡単に外れます。
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裏のボルトを外しても、ボルト穴の周囲のゴムシールで貼り付いてますので、ハンドルを引き抜く必要があります。
慎重にハンドルに手をかけて浮かせます。浮いたら縁を持って、前方を下げて、斜め下に抜くように動かします。
前の画像を見てもわかるように、裏側は上方に多くの突起物があります。それらを斜め下にくぐらせて抜くようにすると、すんなり出せます。
またロッドで固定されてるので、手を離してもこの状態で止まってます。
逆にドアハンドルを取り付ける時は、後方から、上の突起物を先に入れて、斜めに押し上げて行きます。
周囲の黄色いのは36mmの幅広のマスキングテープです。
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もし、先にドアロックASSYの固定用の皿ネジ3本を外してると、このドアハンドルがロッドで引っ張られて、とても外しにくくなると思われます。
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ドアハンドルを引き出したら、太いロッドがどの程度、ネジ込まれてるのか見ておきます。
回転させない限り抜けないので、ロッド先が顔を出してる程度でいいと思います。
それにしても、裏側が汚いです。30年近く経ってるわけですから。後で洗浄しておきました。ブラシと洗剤で。
ただ、前述のボルト周囲のゴムシール(完全にヘタってる)の裏に水が溜まるので、ゴムシールを外して拭いておきます。
先のドアハンドル裏の画像は、取り付け時に撮影したものなので、既に綺麗してありました。
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ハンドルの上下を逆さまにして、ロッドがネジ込まれてる部分を下にして、慎重にハンドル全体を左に回して、ロッドから外します。
ドアハンドルが外れたら、飛び出してるロッドを中に押し込んでおきます。
作業途中でロッドが飛び出して、外側を傷付けないよう、ハンドルの穴をマスキングテープで塞いでおきました。それは後で簡単に外せるようにしておきます。
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逆にドアハンドルを取り付ける時は、ロッドの先がなかなか入ってくれません。それはネジ穴部分が回転するので、向きが合わず、ハンドルを回しても、なかなかネジが噛んでくれないのです。
私はM6のボルトをネジ穴の半分位入れておいて、それで向きを合わせながら、回転を抑止する事でなんとか入れられました。
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ここまで来て、やっとドアロックASSYを固定する皿ネジを外します。
3本とも外すと、ドアロックが中に落ちますので、中で手を添えて、ゆっくり下ろしてください。
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中でドアロックASSYが固定されてる時はこんな状態です。
この状態から、そのまま下に(底に)下ろします。
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そして、赤丸にあるウィンドウのレールの固定ステーの下をくぐらせて、引きずり出します。ロッドは2本をくくったままですので、バンザイをしたような姿勢です。
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ウィンドウのレールを手前(前方)に動かして、後方のスペースを確保しつつ、ドアロックASSYを引きずり出します。
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逆にドアロックASSYを取り付ける時は、画像のようにドアの中の底に寝そべらせておいて、レールを手前(前方)に動かして、後方にスペースを確保しつつ、ドアロックを押し込んで行きます。
そこからドアロックを立ち上がらせて、上に引き上げて行きます。
なお、ドア内側に貼ってある凹凸のあるものは、レアルシルト・ディフュージョンです。
https://www.deadening.net/esdb.html
雨や洗車で濡れるドア内の吸音材はコレ以外にありません。
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取り出したドアロックASSYから、赤丸のネジ2本を外して、新しいアクチュエーターと交換します。
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裏のアクチュエーターのアームの突起が収まる位置も確認しておく必要があります。
ドアハンドルへ行く太いロッドの付け根部分は、ここから外せないかと、ドア内でプライヤーでこじったので、傷が付いています。
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ドアハンドルの鍵穴に行く細いロッドは、このように穴にハマってるだけです。外れた場合はこの画像を参考にしてください。
ドアロックASSYは全体を拭いて綺麗にしておきました。また回転したり動く部分にはワコーズのVGグリースを吹き付けておきました。
https://amzn.asia/d/27bJThT
余分にハミ出したグリースは拭き取ってあります。これでドアロックハンドルの動きも軽くなったように思います。
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この後、運転席側のドアロックアクチュエーターも同様に交換しました。
運転席側にアクチュエーターがあるのは、キーレスエントリー仕様車だけです。
キーレス非装着車には、代わりに半透明なプラ製のドアロックスイッチが付いてるようです。
https://www.hinata.jp/ek9/c33.html
画像の運転席側のアクチュエーターには、その内部にドアロックスイッチが仕込まれています。よって、カプラーが助手席側とは異なります。
その辺の配線図なんかも、「関連情報URL」のブログのほうに掲載してます。
運転席側のドアロックアクチュエーターのカプラを接続すると、即、ガチャンと音がして動作します。
運転席側はドアを開けた状態(完全に閉まってない状態)でキーレスからドアロックしてしまうと、アンロックしても車内のドアロックレバーが動かない状態になってしまいます。
もし、運転席側のアクチュエーターの交換後、このような状態になってたら、ドアを完全に閉めてから、キーレスでドアロック、アンロックをすると、ドアロックレバーが動くようになります。
このドアロックアクチュエーターは3本のネジで留まってるだけで、接着剤などは使用されてません。配線の出口の突起を押すと、簡単に開くようになってます。
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