予告通り、本日は野球の「や」、阪神の「は」、タイガースの「タ」を一度も発することなく過ごしました。
それより、パリーグの主争いの方が、面白そうですね。
では本題。
私の家には、こんなラジオもあります。

CHERRYのKM88というラジオであります。
数年前まで「科学教材社」というところが、販売していたラジオキットであります。
私が所有しているKM88は、15年程前に秋葉原の店頭で購入し、すぐ組み立てました。
値段は4000円程でした。
キットですから、必要な部品は全て揃っており、部品を間違いなく取り付けて、キチンとハンダ付けができれば、3時間程で完成します。
中身はこちら。

複雑そうに見えますが、制作はとても簡単です。
KM88の回路の詳細はここでは省きますが、こんな特徴があります。
①スーパーヘテロダイン方式
感度も良く、混信も少ない優れた方式です。
現在売っているラジオ(クルマのラジオも)の99%以上は、この方式です。
②トランジスタを8個使用(=8石)
スーパーヘテロダイン方式をトランジスタで作ると、普通は6石ですが、KM88は8石使用。
③局部発振回路が「他励式」
6石ラジオは局部発振専用のトランジスタがありません(混合回路と兼用=自励式)ですが、
KM88は局部発振専用のトランジスタを持っている(これが他励式)。
いろいろ書きましたが、ごく簡単に言えば「キットのラジオでは最高級」ということであります。
最高級ですから、受信感度は良好です。
夜になると、関西の放送が聞こえたり、海外(韓国、中国、北朝鮮)の放送も受信できます。
ただ、こんな欠点もあります。
①音声信号を増幅させすぎて、音割れが発生する。
②006P(9Vの四角い電池)の消耗が早い
なので、今はほとんど使っていないのですが、たまに火を入れて、古いラジオの雰囲気を味わっています。
これ、子供達にも作らせようと思っていたのですが、絶版キットになってしまいました。
残念で仕方がありません。
どうしてもラジオキットが作りたい・・・と言う方は、科学教材社に「CK-606 6石スーパーラジオキット」が現役で売っていますので、こちらをお勧めします。
但し、ロットによってはアンテナコイルの配線の改造が必要なようですので、詳しくはネットでお調べください。
また、中国製のキットも売っていますが、「6石スーパー」と書かれていても、実質的には「4石スーパー」並みの性能しかありませんので、ご注意ください。
<おまけ>
006Pは容量の少ない電池ですが、

現在この電池を使用している機器が少ない為、東日本大震災後の計画停電時でも、売れ残っていました。
ある意味「最強の電池」です。
なので私の自作ラジオは、電池スナップを変更すれば、006Pが使えるようになっています。
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Posted at
2016/09/09 21:37:13