2017年12月31日
気温とタイヤの空気圧について考える
寒いですねえ。
寒いと人間も縮こまりますが、気体も縮こまります。
なので、一昨日にサニーのタイヤ空気圧を調べたら、結構な勢いで下がっていました。
じゃあ、気温(温度)とタイヤ空気圧について、簡単に計算してみますね・・・と言いたいところですが、温度と気体の圧力の関係を直接表す式って、この世に無いんです。
なので、ボイル・シャルルの法則を変形して、計算してみましょう。
まずボイル・シャルルの法則:pV/T=k(一定)
p:圧力、V:体積、T:温度(ケルビン温度=273+摂氏温度)であります。
この式をちょっといじります。
サニーは10月にタイヤ空気圧を調整しましたが、その時はフロントタイヤで2.5㎏/㎝^2、当時の気温は25℃くらいでした。
この時の空気圧をp1、気温をT1とします。
一方、一昨日は寒かったので、気温5℃程度でした。
この時の空気圧をp2、気温をT2とします。
ボイル・シャルルの法則に、p1、T1、p2、T2を入れると
p1V/T1=k
p2V/T2=k
kは一定なので、
p1V/T1=p2V/T2・・・式1
と変形できます。
ここで「少々空気圧が低下しても、タイヤ内容積の減少は無視できる」と仮定しましたので、V1、V2は省略しました。
なので、式1の両辺に1/Vを掛けて、式を簡略化します。
p1/T1=p2/T2・・・式2
式2にp1、T1、T2を入れていくと
2.5/(273+25)=p2/(273+5)
この方程式を解いてp2、つまり一昨日のフロントタイヤ空気圧を計算すると
p2=2.32㎏/㎝^2
となります。
つまり気温変化25℃→5℃に低下すると、タイヤ空気圧は2.5㎏/㎝^→2.32㎏/㎝^2と7.2%減少することになります。
気温変化がタイヤの空気圧に与える影響って、結構デカいんです。
尚、一昨日のフロントタイヤの実測値は2.1㎏/㎝^2でしたので、多少の空気漏れや、圧力計の誤差があったと考えられます。
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Posted at
2017/12/31 14:09:04
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