がさつに見えて、実は繊細

お友達のお誘いを受けて、コレクターズミーティング（コアな四駆乗りが集まるイベント）に行ってきました。

居並ぶマニアックな車両の中で私が心を奪われたのがロシア製のこの一台。


ウインドデフロスタは板金製のダッシュボードをプレスして一体成型、各種計器類や方向指示器操作レバーは汎用品にも見え、それでいて座席は今風なモケット張り。


ドアハンドル、手回しレギュレータ、ベルトハンドル。それしかないけれどさりげないステッチの中で常に上を目指す協調性も忘れない。


ボディーのプレスラインにケチをつけるなど、直線と曲線の美しい組み合わせの前では実にナンセンスなこと。


走る、曲がる、止まる、そして乗り越える。雛段飾りの重ね菱餅を連想してしまったリーフスプリング。

そんなクルマを愛して止まないオーナーは、荒野が似合う物静かな物腰でありながら遊び心も忘れない知的な雰囲気な女性でした。