
午後に行われたMOTORCYCLE HERITAGEのデモレース
デモレースはグループA&B混走で行われ完走車両は25台
激戦の模様は1,2コーナーの劇感エリアで観戦しました
東コース5周で約6分間のミニレースですが熱い走りを堪能
決勝1位 1971年式 カワサキ H1R (500cc) (Best : 1'10.394)
2位のトライトンに0.097秒差で1位チェッカーを受けたのは予選1位のH1R
決勝2位 1960年式 トライトン T120 (650cc) (Best : 1'12.680)
1週目~5周目まで1コーナーをトップで飛び込んできたトライトン
てっきりトップチェッカーを受けたと思ったが最後H1Rに抜かれ2位
決勝3位 1972年式 ホンダCB500R (500cc) (Best : 1' 1'12.273)
予選より3秒以上速いベストラップを叩き出し3位に食い込んだCB500R
決勝4位 1962年式 ノートン DOMINATOR (650cc) (Best :1'11.681)
攻めのコーナーリングで叩き出したベストラップはH1Rに次ぐ2番手のタイム
トップから4位までのタイム差は2.1秒。美しいマシンによる美しいバトル
決勝5位 1972年式 ヤマハHT-90 (90cc) (Best : 1'14.190)
トップ4強から遅れること11秒でチェッカーを受けたのはHT-90
90ccのオフロードモデルであるHT-90をベースに作られたロードレーサー
市販レーサーを目指し開発されたが5台作られ市販化には至らなかった
鈴鹿のクラシック90クラスのレコードホルダーマシンらしい。速いわけだ
決勝6位 1964年式 ホンダCB77 (300cc) (Best : 1'16.183)
2017年に1960年代当時の状態で放置されていたレーシングマシンが発見
発見後、外観以外はフルオーバーホールされたが外観は55年前をそのまま維持
決勝7位 1969年式 ヤマハTD-2 (250cc) (Best : 1'14.980)
ワークスマシンではない市販レーサーのTD-2だがポテンシャルは高い
ヤマハワークスが撤退した1969年にケント・アンダーソンが2回優勝した
ケント・アンダーソンは単身で渡欧した片山敬済の世話をした人物らしい
決勝8位 1972年式 ヤマハ AS3-改 (125cc) (Best : 1'17.898)
同じヤマハのロードレーサーでもこちらは排気量の小さい125cc
バイクを深く倒し込み、コーナーを攻める姿は勇ましくカッコいい
決勝9位 1970年式 ホンダ CYB350 (350cc) (Best : 1'15.753)
CB350にRSCの市販キットパーツを組み込んでコンプリートさせたCYB350
予選はBグループ4位と好調だった決勝は9位。どこかでミスをしたかな?
決勝10位 1964年式 ホンダCYB72 (250cc) (Best : 1'21.017)
CB72用の部品番号YB72ではじまるホンダ純正レースキットを装着したマシン
ピットの中で美しく佇んでいたが、やはりバイクは走っている姿が美しい
決勝11位 1968年式 ホンダCB125S (125cc) (Best : 1'21.835)
125ccの市販レーサー。ワークスマシンを思わせるカラーリングはカッコいい
決勝12位 1964年式 ホンダCB77 (305cc) (Best : 1'21.484)
250ccのCB72を海外市場向けにボアアップして305ccにしたのがCB77
低い姿勢でコーナーを駆け抜ける気合の入ったライディングフォームですね
決勝13位 1972年式 ヤマハ YZR614 (124cc) (Best : 1'19.914)
ベストラップは速いが12位とのタイム差は17秒以上の差でチェッカーとなった
ヤマハワークスカラーのカッコいいYZR614ですがトラブルがあったのかな?
決勝14位 1929年式 サンビーム TT80 (350cc) (Best : 1'26.418)
90年前のマシンが60~70年代のレーシングマシンと遜色なく走行するのは凄い
1,2コーナーも気合の入ったコーナーリングを見せており、カッコいいですよね
決勝15位 1963年式 ホンダ CR72 (250cc) (Best : 1'27.983)
1963年に250ccの市販ロードレーサーとして作られたホンダCR72
高橋国光がCR72で1963年のWGPに参戦したが勝てなかったようだ
ちなみにこの車両のタンクの上には高橋国光のサインが書かれています
他にも谷口尚巳、Luigi Taveri、John Surteesのサインもあるようです
決勝16位 1964年式 ホンダ CB93 (124cc) (Best : 1'28.657)
6周で行われたデモレースでは次の17位以降は周回遅れとなりました
ホンダ・ワークスカラーのCB93は先頭から遅れること1分20秒でチェッカー
決勝17位 1962年式 カワサキ A1R (250cc) (Best : 1'31.203)
初期のカワサキのロードレーサーのワークスカラーは赤白ツートンでした
カワサキのワークスカラーがライムグリーンになったのは69年のデイトナ以降
決勝19位 1959年式 ヤマハ YDS-1 (250cc) (Best : 1'29.582)
YDS-1と言えば真っ先に浮かぶ言葉は「浅間火山レース」だろう
1957年の第2回浅間火山レースで1~3位を独占したYDレーサー
YDレーサーをルーツとしたYDS-1が発売されたのが1959年の6月
第2回浅間火山レースと言えば「汚れた英雄」の冒頭シーンを思い出す
決勝18位 1962年式 トーハツ 105Y (50cc) (Best : 1'33.154)
トーハツは50年代に浅間火山レースで活躍し60年代に世界GPへ挑戦する
高回転高出力が可能な2気筒50ccエンジンを搭載した105Yだが品質は不安定
1962年全日本選手権ロードレースに出場したが予選すら通過できなかった
決勝22位 1966年式 スズキ RK66 (50cc) (Best : 1'32.193)
スズキの50cc2気筒の開発は1963年に始まり1965年にRK65が誕生する
片山義美は1966年のRK66でWGPの第12戦日本GPで優勝している
第12戦日本GPで優勝した片山義美の雄姿がピットに貼られていました
決勝25位 1962年式 ホンダ CR110 (50cc) (Best : 1'49.079)
1962年にWGPに50ccクラスが追加され50cc単気筒のRC110で参戦
世界GPデビュー戦となった6月のマン島TTでは強豪相手に9位に入賞
国内では7月の全日本モーターサイクルクラブマンレースでデビューウィン
決勝21位 1972年式 カワサキ H2R (750cc) (Best : 1'34.339)
午前中のピット裏では激しい白煙を上げていたカワサキのH2R
H2Rはグリーンモンスターという名にふさわしく当時最も過激なマシンだ
しかし、この日は不調で牙を剥き出すことなく終わってしまった
来年はトップ争いをするような熱い走りを期待したいですね