
Be a driver. Experience エリアの「マツダの衝突安全技術展示」では・・・・
マツダの新世代車両構造技術の一端に触れることができて とても楽しかったのですが・・・!
これを機に ハイテン材の部分適用に関係して 2013年に発生した
大型コンテナ船の沈没事故のことを 思い出してしまった!
@ マツダの衝突安全技術展示 ブース
@ MAZDA3の衝突実験車両 展示
@ MAZDA3の衝突実験シュミュレーションのパネル展示
※ ここでの解析ソフトは・・LS DYNAなのだそうだ!
@ MAZDA3の新世代車両構造技術の開発は・・・
※ スカイアクティブ ビークル アーキテクチャでは
実車両での実験 と CAEシュミュレーション を駆使しているそうだ!
@ 1310MPa車体構造用ハイテンを世界初 開発に成功
※ 新日鐵住金、JFEスチールと おのおの会社と共同開発して・・・
1310MPaは 引張強さのこと なのだそうだ!
@ 1310MPaの実車適用箇所は・・・・・
※ フロントピラーインナー、ルーフレールインナー、ヒンジピラーレインフォース、ルーフレールレインフォース、No.2クロスメンバー、サイドシルインナーレインフォースなどで約3kgの軽量化を達成したそうだ
@ 一方 ハイテンを世界初 開発に成功と聞けば・・・以前見たような・・!
※2007年にコンテナ船に実船適用されたことがある!
@ 当時 ハイテン開発と実船適用に世界初 開発と実船適用だ!
※ この時は 新日鐵と三菱重工とが共同で開発したそうだ
この場合47キロとあるが これは降伏点応力のMKS単位での表示なので
SI単位表示に換算して、引張強さに直すと 920MPa位になる推定されます!
この 大型コンテナ運搬船「MOL COMFORT」商船三井のバハマ船籍船で!
三菱重工業長崎造船所で建造され 2008年に竣工したそうだ!
@ 大型コンテナ運搬船「MOL COMFORT」破断そして沈没!
※ 竣工から僅か5年後 2013年6月 インド洋での破断!
当時は相当波が高かったらしのだが 波が高いぐらいで
船体中央部で真っ二つに破断するなんで・・・
@ そして 間もなく 船尾側が沈没!
※ 船体中央部で座屈そして亀裂が入って海水が流入して浸水し、
自力航行不能となって・・船主側も最終的に沈没したようだ!
当時 乗務員26人がいたが 全員救出 日本人はいなかったそうだ!
@ 原因究明は・・・ ? 報告書では・・・?
※ 原因解明のための 検討はシュミュレーションでおこない・・
解析ソフトは LS-DYNA(陽解法)なのだそうだ!エー!!
➡自動車衝突解析用ソフトを 大型船の強度解析に使ったりして
正しい計算 本当に 大丈夫なのだろうか??
@ 解析シュミュレーション結果 抜粋!
※ シュミュレーションは設定条件、境界条件、モデル、メッシュ精度などに・・・
左右されると(自身の経験)と想像するのだが・・!
設計強度に問題がないような・・・・だったら何故 破断したの??
報告書を幾度か読み返しても・・・・
白黒はっきり結果に なんともグレーだ??
@ 阪神高速の橋桁の破損事例では@座屈と亀裂だった!@阪神高速震災ミュージアム
※ 薄板構造物の場合・・・・
破壊の現象は 座屈と亀裂だろうと思う
また ハイテンは硬いので 強度は強いが 亀裂・割れるのだろうに・・!
MAZDA3へのハイテン材の適用では・・
衝突時の
コップピット内の空間の確保であると考えると 十分理解できるのが・・
船体における薄板構造物の場合は・・・・
座屈による亀裂は 海水の進水をまねくので
その時点でアウトだと思ってしまうのだが・・・・
2013年当時 今ほど問題にならなかったのには
とても異様さを感じている
これを機に ネット等で最終報告書を探がしてはみたが
あの3冊の公的機関の報告書しか見つけることができなかった
ここ5年のあいだで 巷では 耐震偽装 改竄 捏造 が発覚!
超優良企業でも 暴かれだしているのが・・・
船を建造した 三菱重工からの
その後の解明に関する報告書を
見つけることができなかった!
ほとぼりが冷めた 今現在では
不都合な真実 として
無かったことしたのではないか???
・・・疑いだしたら きりがない
マツダは これからも
「不都合な事実」にも 目をそらすことなく
真摯に 取り組んでいかれることと・・・信じています!
(2019/11/30 追記)
天下の三菱重工!
世界に冠たる三菱重工!
私が卒業した40年前の三菱重工の造船技術は・・・
名実ともに世界の最高峰で・・・・
造船の街 神戸の学生達にとっては・・・
当時 憧れの的の造船企業だった!
その後も 三菱造船のその足跡を 調べ進めていくと・・・
現在に至っては・・・・・
おなじ神戸の地「大和田泊」で一時は栄華の極みと遂げ
そして 衰退の途に就いた平家物語の如くのように・・!
三菱重工の造船事業は 衰退の途を歩み出していて・・・?
もはや 国内ランク外に成下がってしまっているかのようだった??
そこで なんとなく
マツダの人見光夫さんが自ら執筆された(とされる)書籍・・
「答えは必ずある」の言葉を思い出していた・・・
・マツダ流の「選択と集中」とは!?・・・
⇒ 教科書本で述べられている 建前だけの「選択と集中」とは違っていた!
➡ 三菱流の「選択と集中」では、造船はもはや 選択されず 戦力外部門と判断されたのだろうか?
⇒「先行開発の重要性がわからないような企業はやがて廃る」と心の中で毒づいてもいた。
そうだが・・・・
先行技術を建前だけでやっていて 本当の重要性がわかないようでは・・
企業のその部門は 必然的に廃ていくんだなと・・実例として実感した!