と、いう事で~
早朝出発し居合沢登山口へ~(*'▽')
8時には到着したのですが、
白い物が
チラチラ舞っています。
帰って、熱燗でも一杯・・
とも思いましたが、kiraさんが許してくれない(*_*)
9時近くには、雪も止み空も明るくなってきたので出撃です。
台風で荒れた居合沢の登山道を登り、
三段の滝に到着(*'▽')
滝の右方に
鷹巣岩東稜が覆いかぶさるように見えます。
三段の滝
落ち口まで登山道を辿り、登り口を探ります。
碧岩北稜、大岩北壁、鷹巣岩西稜と、
11月に立て続けにこの辺りを登り、帰りは毎回ここを下山しているので、あたりは付けてありました。
鷹巣岩東稜
末端の北寄り、三段の滝落ち口付近から
藪斜面を50m位登ると・・
もう
壁が出て来た(*_*)
壁の基部を左上して行きます。
バンドが切れたので・・
リッジから少し北面の適当な
弱点を登り出します。
最初の壁を10m程度登り、藪に突っ込めば傾斜も落ちるだろうと、安易に
ノーザイルで取り付きましたが・・
部分的には
80度を超す超急な藪壁が50mは続いて~
(ノーザイルなので、登攀距離50mはアバウトです)
灌木の間隔は遠いし枯れたり腐っていたり、
スタンスも苔付泥&岩で不安定・・(*_*)
アンザイレンすれば良かったと、ちょっと後悔( ゚Д゚)
しかし、その分
速いです😊
寒い日陰の北面から、
日の当たる稜線に出ました。
傾斜も落ち、
碧岩が良く見える(*'▽')
なにより、日当たりが良くて暖かいです😊
P1の東端に出たようです。
碧岩西稜下部岩稜が見下ろせます。
P1は穏やかな稜線で顕著なピークではありませんでしたが、
西端は北側に少し張り出して、
岬状となっていました。

岬の先は・・お決まりの
絶壁です。
そして基部に洞窟状オーバーハングの有る
P3北壁が良く見えます😊
P1の先に
ギャップは無く、歩いて降りられます。
そして、鞍部から北壁側は比較的穏やかな窪となっている(*'▽')

予想外でした。
とは言っても、偵察に降りて行く気にはなりませんが。
P2の先に
今回最大の課題となるであろう
P3が見えます。
P2の登りは藪岩稜で容易です。
乗り上げると、
P3が近づいて・・・
増々、登れそうな気がしない( ゚Д゚)
P2稜線は、写真だと臨場感が出ませんが、実際は結構な
高度感を感じる
ナイフリッジです。
背後には対峙する
碧岩が綺麗です😊
P2西端から見た
核心部の
P3です。
リッジ基部を北側の藪岩壁に移れれば良いのですが、傾斜は強そうです( ゚Д゚)
P2は西端までナイフリッジでしたが、P3との間に困難なギャップは無く、歩いて降りられました。
比較的穏やかな
P2/P3の鞍部には古い
ワイヤーや廃材が放置されていました。
木材運搬用の
櫓が有ったとの事です。

稜線を形成する岩稜の南側岩壁基部から下は、比較的穏やかな斜面です。

南側からなら容易にここまで来れるという事です。
しかし、北側が切れ落ちていてトラバースは出来ません。
稜線上少し南側が登れそう(*'▽')
一段上から先は
見通せませんが、古いワイヤーが垂れさがっているし、灌木も二本合って支点も取れるので、容易そうです。
さあ、
いよいよ松本伊代・・
古い( ゚Д゚)
アンザイレンして
登攀開始です。
1P目は難なくクリア(*'▽')
太い立ち木で安定したビレイポイントも有りました。
さて、2P目・・・
事前に写真で観察し想定していた
右方下りトラバースして北側の立ち木に移るルートは、
絶望的な感じです。
上方のフェースを観察すると、5~7m位の位置に
右へトラバース出来そうなポイントを発見(*'▽')
フェースに灌木は無く、支点を作る必要が有りますが、トラバース出来れば藪岩壁と思われる北側に回り込めそうです。
「さあ、kiraさんどうぞ~😊」と言うと
「桃奈々さんの番でしょ(*'▽')」と
軽くあしらわれ~( ゚Д゚)
下は洞窟状ハングの有る垂壁で、最も怖い所をトップ切る羽目に・・(◎_◎;)

親指大の頼りない灌木に
お守り程度の支点を取り~
ポロポロ来る脆いフェースでしたが、直上はスイスイ登れました・・(*'▽')
が!
トラバースポイントはちょっぴり上部が被っていて、
踏ん切りが付かない(@_@。
カムをセットして、トラバース開始~
ポロリを警戒しつつ、なんとかクリアしました😊
見た目は大したことないのですが、
脆い岩で、
記録無し、残置ハーケン無し、登攀の痕跡無しの所で、ホールドに頼るクライミングは、ポロリと来たら一発アウトなので、
おっかないです~

北側の藪岩壁帯も激急でしたが、
支点が取れるので気楽です。
15m程伸ばしたとこで、灌木を支点にビレイを取り後続を確保します。
3P目は、右に
鋭く顕著なカンテを見て・・
当然そちらには行かず、藪岩壁を登って行きます(*'▽')

このカンテは、遠望した写真でも判別出来る顕著な物。
しかし、見るからに脆そうでした。
3P目の藪岩壁も傾斜は強く部分的に80度を越え・・
定番ですが、灌木の間隔遠く、枯れてたり腐っていたり、スタンスも苔泥付きの岩という不安定で悪い物でした。

それでも、灌木に支点が取れるので、気は楽です😊
4P目は右に泥バンドをトラバースし~

若干ですが傾斜の落ちた藪壁を今度は左上して~
日の当たるリッジに出て確保です。
この露岩を越えれば終了という感じでしたが、ザイルが足りず・・・
予想通り、露岩を越えると
傾斜は完全に
落ちて、容易です。
鷹巣岩東稜の難関と思われた
P3を登る事が出来ました~😊
P3上は、最初は
痩せ尾根程度・・
バックは
東南稜です。
段々
ナイフリッジになってきますが容易です。
右の
東北稜が
魅力的~😊
左には、事前に検討した遠望写真や地図からは
判別出来なかった支稜がありました。
P3の下りも困難は無く、鷹巣岩との
鞍部に出ました。

頂上は直ぐそこです。
稜線は脆そうな岩稜ですが、南側基部の穏やかな落ち葉斜面を辿れば、南稜に簡単に出られそうです(*'▽')
南側に回り込んだ所に
洞窟が!(^^)!
中に入ってみると、
奥行きも有るし、床も乾いていて平です😊
碧岩をバックに
洞窟の中から~!(^^)!
誰かさんは変な想像しそう・・
最後の岩稜は南側から
簡単に巻く事が出来るので、登る
必然性を感じられず価値無いと思うのですが・・
ここまでの時間が予想より遥かに速かったので、kiraさんが登りたいと!(^^)!

脆い岩でのハードフリーはロシアンルーレットだよ・・と言ったのですが・・
私なら、左側の上昇バンドから
フェースを右上するラインを選ぶのですが・・
kiraさんは、よりチャレンジングな右側の
被ったクラックを狙うと( ゚Д゚)

立ち木を使ったチムニークライムでクラックに
カムをセットし、被った岩の上の藪を取りに・・
しかし、ここでポロリの洗礼を受け
墜落( ゚Д゚)
私が
カムの回収を行い・・
素直に南から巻きました😊
ハーケンは抜けなかったので残置してありますので・・
この残置ハーケンに
騙されて安易に登らない方が良いと思います。
南から簡単に巻いて南稜に出られる位置だし、ポロリと来る脆い岩をリスクを取って登る価値は無いと思います。
チャレンジングな登攀をしたいのなら、もっと硬い岩の山域に行った方が楽しめるでしょう!(^^)!
低い岩稜側壁の基部を南に巻くと、予想通りほんの少しで南稜に出られました。
東稜の派生点は鷹巣岩頂上では無く、南稜に少し寄ったところの様です。
頂上から東に落ちて行く稜は、東北稜へと続きます。
北稜から藪壁を登り詰めると、東北稜に出て鷹巣岩に至る様です。
という事で、今回も楽しい
藪岩ハイキングでした~!(^^)!
kiraさん有難うございました😊
概念地図
概念写真
P3 核心部ルート写真 (碧岩より)
P3 核心部ルート写真 (P2より)
2020年11月追記
後日、碧岩、大岩、鷹巣岩の岩峰帯を東西南北から登る事が出来ました\(^o^)/
2017年5月
碧岩の西稜
2019年11月
碧岩北稜 チョキ末端尾根より
2020年10月
碧岩東稜
2019年11月
大岩北壁 オモツ/雨乞岩より
2019年 12月
大岩北東尾根
2020年5月
大岩東尾根から大岩南東稜基部偵察
2020年10月
大岩東南稜右稜 - 大岩南壁下降
2017年11月
鷹巣岩北稜
2019年11月
熊穴から鷹巣岩西稜
2019年12月
鷹巣岩東稜
「鷹巣岩」は、ハイキング地図では何故かカタカナで「タカノス岩」となっています。
関連情報↓ヤマレコ
ブログ一覧 |
山 & スキー | 日記
Posted at
2019/12/09 09:08:04