思いつきで作り始めてしまいました。
えー 話が長くなりますー。
ジウジアーロエスプリはほとんどのタイプがデストリビューターによってプラグ点火しています。
詳しくは知らないのですが、HCPiだけがインジェクションなのでCPUが付いていて点火時期もCPUコントロールされているかもしれません。
その場合はデスビレスになっています。
デスビはその名の通りスパークを燃焼タイミングで各気筒に配分する役目を持っていますが、それ以外にも進角調整をしていてここが気に入りませんでした。
進角はばねとおもりを使ってエンジン回転の遠心力を利用して設定されますので、ばねがへたってきたりすると最適化はできなくなります。
ばねだけの入手は困難なのでデスビごと交換かばね自作になりますが、もとのばねがダメなのでスペックが判らず、エラーアンドトライで自作はなかなか面倒でした。
そこで、思いついたのが
デスビレス。
ダイナ2000という
けっこう不安定という定評がある装置です。
これはバイク用なので車用にするには改造がいります。
バイクのデスビはエンジン1回転でデスビ1回転。(デスビ1回転でセンサー2回ON)
くるまのデスビはエンジン1回転でデスビ1/2回転。(デスビ1回転でセンサー4回ON)
ということでセンサーを2倍ONするようにしないといけません。
マグネットを2つにしてセンサーの配置を90°にしてセンサー4回ONになります。
概要図
ダイナ2000の特徴は何といっても
「進角カーブ選択可能(ツールにてROM書き換えも可)
」
「スタビレス同時点火」 です。
問題は Made in USA っていう点かな。かなり怪しいです。
進角表
で、やってみました。
記録のほうは痛恨のミスでデジカメ画像が消えてしまい、数枚しか救済できませんでした。
バキューム進角装置も生かしたいので旋盤を駆使してセンサーマウントを作りました。
マウントがセンサーごとバキュームで回転します。
旋盤加工の図
バキューム進角はその名の通りキャブの負圧で点火時期をあらかじめ進めておくものです。
アイドリング中はキャブのバキュームが強く効いており進角している状態ですが、急にアクセルを踏み込んだり急な登坂状態になると負圧がなくなり進角が減ってきます。
登坂状態のような負荷をかけた場合エンジンは「カリカリカリ」っていうノッキングになるので、進めておいた進角を最適になるように戻してノッキングを回避してエンジンパワーを引き出す仕組みです。
センサーの位置出しやら固定方法やら悪戦苦闘でした。
マグネットローターセットの図
センサーマウントセットの図
やっとのことで載りました。
デスビレス完成の図
搭載状態の図
走った感じは、なかなかいいです。
低速のもたつきがないし、回転がすうっと伸びていくのが気持ちいいです。
プラグの番手を調整しないといけないかなぁ。
点火力がちょっと弱いかも。
アンプが結構熱をもつので、冷却ファンも付けています。
で、
問題点発覚・・・・タコメーターが4000までしか上がらない・・・。
旧車の場合、電流不足で高回転でスイッチングができないらしい。
同時点火なのでコイルから直接とれないし、アダプターを買ってきてコイルから拾ってもやはり電流不足。
市販のタコメーターは動作するので、こいつを移植するしかないかも。
そうこうしているうちに、コルモラーニ2008が始ってしまったのでとりあえずオリジナルに戻して参加しました。
近いうちにまたデスビレス復活する予定です。
・・・・・タコの改造もせねばならんなぁ。
Posted at 2008/10/26 00:19:44 | |
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